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テーマ:アニメあれこれ(26079)
カテゴリ:特命戦隊ゴーバスターズ
武装錬金の第25話を見ました。
第25話 代わりなどいない 「確かに二人のヴィクターは消え、この世界の危機は去りました。でも、でも、これって…」 「ハハハハハ…こんなもんなんだ。不条理なんだよ、世の中ってやつはよ。これまでも、これからも」 「その割には浮かない顔をしていますね。割り切れない気持ちは解ります。しかし、結果は結果。そこにどんな悲しみがあろうとも、人々の生活は何事もなかったの如く続いていくのです。例え、そこにどんな悲しみがあろうとも。しかし、それでいいのだと思います。割り切れない結果に思い悩むよりも、これから何をすべきか考える。それが残された者の責務です」 ブラボーは寮で岡倉やまひろ達に話をしていた。 ブラボーに泣きついているまひろ。 斗貴子は病院に入院し、無為の日々を過ごしていた。 《先輩…》 パピヨンは空から地上を眺めていた。 「つまらん…。ここには何もない。武藤カズキのいないこの世界など、こんな世界など!!」 夜空に浮かぶ月を見上げるパピヨン。 「ねぇねぇ、つむりん、そろそろ学校行こうぜ。皆、解ってるって。誰も責めたりしないって」 「ちゃんと現実を見なさい。武藤君はもう…」 「解っている。だから考えている。この地を去る前に最後にカズキをしてあげられることは何かって」 「すっとあんな調子なのかい?姉さん」 「えぇ。あれでもまだ回復した方。今日まで口も聞かなかった」 「無理もない。あんなことがあったんだ。身体の傷は何れ治る。しかし、心の傷は…」 「だからと言って投げ出すわけにはいかない。」 「武藤がいればきっとそう言っている」 「武藤君はもういない。でも、私達にできることはあるはずよ」 病院を退院した斗貴子の前にブラボーが現れるが、横を通り過ぎていく。 「言葉すらかけてやれなかった…」 「仕方ないわ。今のあの子には何を言っても届かない」 「それでもな…」 「どう言おうと辛いだけ。私達は見守るしかない。そう言ったのあなたでしょ?ブラボー。あの子ならきっと大丈夫、きっと自らの手で答えを見つけ出せるはずよ。だってあの子はあなたの部下だった子。だからきっと大丈夫」 斗貴子は街を歩いていた。 だが、そこにはもうカズキはいない。 《カズキの救ったこの世界、カズキが体を張って守ったこの街、でも、それでも私は…》 涙を流す斗貴子は空に浮かぶ月を見上げる。 「カズキ…私はどうすればいい!?カズキィィィ!!」 学校に登校してきた岡倉達。 「心配だね。あれからずっとまひろちゃん笑わないし、斗貴子さんも学校来ないし。どうしてるのかな?」 「…っ…畜生!!一体何だったんだよ!?」 「俺達は部外者だからな。ブラボーが知らせてくれなかったら何も知らないままだったんだ。それだけでも良しとするべきじゃないのか」 「あいつは体を張ってこの世界を守ったんだろ!?それなのに…」 「概してこういうものなんじゃないのか?世の中の大半の人間はこの世界に何があったのか知らないまま毎日の生活を送っている。これからもこの先もずっと」 「解ったようなこと言ってんじゃねえよ!!…っ…」 岡倉は自転車置き場の自転車を蹴り、自転車がドミノ倒しのように倒れていく。 「ばっきゃろぉぉぉ!!」 秋水はDABGER ROOMを見ていた。 中では斗貴子が多くのホムンクルスと模擬戦闘を行っていた。 「あまり身体を苛めるな」 「次!!」 また現れたホムンクルスと戦う斗貴子。 「先輩!!何やってんですか!?まさかずっと模擬戦闘やってたんすか!?そうなんですね!?全く病み上がりなんだから無理しちゃ駄目ですよ。もっと自分を大切に」 「次…」 気を失って倒れてしまう斗貴子。 MEDICAL ROOMで斗貴子の治療をする剛太。 「正直、俺見てられないです。元気出して下さい。先輩に笑顔が戻るなら俺、何だってします。斗貴子先輩…」 「ありがとう…でも…」 給水タンクから街を見つめる斗貴子。 「カズキ…私は君に何が出来る?」 飛んでいる蝶を見て何かに気づく斗貴子。 『だが、お前とはいずれ必ず決着をつける。そうしないと俺の心が羽ばたけない』 『蝶野、俺も何れお前と必ず決着をつける』 「決着をつける!!」 「各地、任務の状況は?」 「50%達成、残りは進行中。現在確認しうるホムンクルスの完全制圧」 「及び錬金戦団と段階的活動凍結、本気かよ?照星さん」 「えぇ、各国の戦団と連日協議中です。錬金術の始まりから数千年、未だ賢者の石の完成には遠く、それどころか我々は今ある力すら使いこなせず、過ちを重ねている。そろそろ一度立ち止まってこれまでの歩みを見つめ直す頃合かと」 「できるのかよ?そんなこと」 「できるできないではなく、やるのです。これは月に消えた二人への戦士への為さねばならぬけじめなのです」 「大戦士長」 「戦士・斗貴子、どうしたのですか?」 「大戦士長、お願いがあります」 斗貴子はいつもの制服に着替え、夜の廊下を歩いていた。 「聞きましたよ、先輩。今度の最後の任務・パピヨン制圧、俺も付き合います」 何も言わず、通り過ぎていく斗貴子の後を付いていく剛太。 「おぅおぅおぅ、遅かったな、二人共。待ち草臥れたぜ」 「状況は大方把握している」 「抜け駆けはさせませんわ」 「そうだぞ、つむりん。俺達だって心配してたんだからな。それなのに何の挨拶もなしなんてよ、ちょっとあんまりなんじゃねえの!?」 「ったく、どこで嗅ぎつけたんだか」 「あら、私の情報網を侮ってもらっては困りますわ」 「津村、指示を!!」 「あぁ、行こう。最後の任務だ」 秋水、桜花、御前様が加わり、パピヨンの元へ向かう。 月を見上げる斗貴子。 「先輩、斗貴子先輩」 「ここは既に敵の領域、油断は禁物だ」 「解っている、行こう」 ヴィクトリアは月を眺めていた。 「ふん、月見をするなら他所でやれ。物を食うなら他所で食え」 「食べる?ママの味、正確にはママの出来損ないのなれの果ての味」 「ふん、食指も動かん」 「言ってくれるじゃない。百年近く食べてきた私の主食よ。食尽衝動がないって聞いてたけど、どうやら本当みたいね。ホムンクルスの食尽衝動の源泉は犠牲になった人間の部分が何とかして戻ろうとする、謂わば本能的な未練じゃないかって一部の研究者の間では言われているわ。あなたは既に人間や人間の世界、社会に何の未練も持たない。ホムンクルスとしては未完成、けどホムンクルスには為し得なかった脱人間を達成した。人間でもホムンクルスでもない全く別の新しい何か。文字通り超人なのかも」 「くだらんおしゃべりなら他所で話せ」 「そうね、あなたにも私にもくだらない話。それなら為になる話を一つ。錬金の戦士達がすぐそこまで来てるんだけど大丈夫?」 「要らぬ世話だ。予約のない客には相応の出迎えを用意してある」 パピヨン製動物型ホムンクルスが斗貴子達の前に立ちはだかる。 「Dr.アレクのクローン技術でも使って再生したのか!?」 「確実だな。パピヨンはこの向こうにいる!!」 武装錬金を発動させ、動物型ホムンクルスに立ち向かっていく斗貴子達。 どんどんクローンが現れるので、秋水達に任せ、斗貴子は進んでいく。 「何の用だ?俺を始末するとでも言うのか?」 「いや、決着をつけにきた。パピヨン、カズキの代わりに」 「代わりなどいない。貴様にはいるのか?武藤カズキの代わりが!!」 次回、「ピリオド」 次回は最初から最後までクライマックスだぜ!! 電王ブーム!? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 22, 2007 10:48:08 AM
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