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テーマ:アニメあれこれ(25368)
カテゴリ:シドニアの騎士
地球へ…の第8話を見ました。
section08 震える心 思わずシロエに手を上げてしまったキース。 《中途半端な一撃だった。なのにナイフのような切れ味…》 「フフフ…機械でも怒るんだ。でも、型通りだね!!」 「シロエを止めろ。キースは伊達にエリート訓練を受けていない!!」 「今度はこっちの番だ!!」 シロエがキースに殴りかかろうとするが、拘束されてしまう。 「止せ、キース」 「放せ!!逃げるのか!?キース」 「構うな、来い」 《何て意志の強さだ。遂に僕に手を上げさせた》 「何やってる、行くぞ」 講義中、マザー・イライザからコールを受けたキース。 初めて感じる、その抑えようのない感情に困惑するキースをマザー・イライザは順調な成長と判断する。 そして、無垢な心を見せるように言う。 「あなたの葛藤がよりよき発展に繋がるように、導きましょう、進む道を誤らぬように。疑問には答えを、迷いには方向を。さぁ、お眠りなさい。深く心を落ち着けて眠りなさい、キース。深く深く」 「キース、遅いな…」 「お前のマザー・イライザはどんな姿をしてるんだよ?」 「俺?俺のは彼女に似てるかな」 「マザー・イライザは自分の中の親しい女性のイメージで現れるからな」 「キースのマザーってどんなんかね?」 「やっぱコンピュータか?」 「それとも女型のアンドロイドかも」 その会話を聞いていたサムは大概にしろよなと怒ります。 「お前ら、あいつに助けられたこと忘れたのか!?あいつのことなんか何にも分かっちゃいないくせに勝手なこと言うな!!」 「じゃあ、サム、お前は分かってんのかよ?」 「あのスーパーエリートの気持ちが全部分かるってのかよ?」 「あの時だってキースが守りたかったのは俺達じゃなくこのステーションの方だったのかも」 「だよな、ありうる」 「あんな奴の気持ち、分かるわけないだろ。俺達とここの出来が違うんだ」 「お前の事だってホントはどう思ってるんだか」 「仲良しごっこは止めとけば?」 「うっせぇ!!」 シロエはマザーのメモリーバンクのコントロールユニットに侵入していた。 キース心を探るマザーはキースの持っているなきネズミの人形に気づく。 「人間の感情に関する疑問、周囲の者が見せる態度への疑問、感情的なものを無意味と理解しながら無視できないでいる自分への疑問。疑問、不安、苛立ち、しかしそれらは乗り越えられるもの。感情を知り、超越する者のみが地球を正しく導くに相応しい存在。計算通り、理想的に生育中。キース・アニアン、目覚めなさい。あなたの心がとけました。あなたは他の人間とは違う存在。あなたは正しい。そう、いつでも正しい存在なのですよ。気分はいかがですか?随分長い間睡眠状態に入っていました」 「少し酔ったようです」 「どう行動すべきか分かりましたか?」 「はい」 「まだ迷っているのですね」 「すみません、コールの後はいつも心が晴れるはずなのですが」 「安心して。あなたの悩みはまだ消すべきではないのです。あなたにはそれを自分で処理する能力があるのだから。またそうでなければ優れた人間とは言えないでしょう。あなたはそのままでもう充分。まっすぐに、自分に相応しい道を歩んでいけます」 「相応しい道?」 「ええ、メンバーズへの道です。キース・アニアン」 「マザー・イライザ、ありがとうございました」 「キース、大丈夫だったか?」 「あぁ、いつも通りだ」 「そうか、良かった。腹減ったろ?何か飯でも…」 戻ってきたキースをからかう級友達をまるで相手にしないキース。 宇宙へ出て、訓練を行っているキース達。 シロエはフロア001に侵入するも、フロア00系の接続が切れていると気づかれてしまう。 「ほら、ジンジャーティ。どうだ?あれから」 「どうとは?」 「いや、別に。何もないならそれでいいんだ」 シロエはパスワードをハック済みなので扉を開け、シークレットゾーンに入り、液体に中につけられている人間の体を発見する。 「キース、僕はあなたを人形だと言った。だが、その僕も驚きましたよ。まさかこんなものが。さあ、見るがいい、キース・アニアン…」《/big> そこで背後から伸びてきた手にシロエは捕まる。 「何がだ?」 「俺達の進路だよ。メンバーズになって騎士の称号を得るか、他の仕事を割り当てられるか。お前は当然メンバーズ、いや、そのまた上、人類統合機構の元老院パルテノンの議員目指してまっしぐらか」 「当然だ。そのためにここまでやってきたんだろ。お前はどうなんだ?」 「俺?俺は…俺は無理だな。精々、通信士かパイロットが関の山だ。このまま当分宇宙暮らしってところかな。ま、狭い世界だ。どこかで会うこともあるだろうし、そん時はちゃんと俺のことちゃんと覚えててくれよ」 「いいのか?それでいいのか?お前は。メンバーになるためにやってたんじゃないのか」 「そりゃなりたいけどさ、仕方ないだろ。希望と適性は違う。どんなに頑張ってもできないことがあるんだよ」 「何故諦める?何故努力しようとしない!?」 「努力してないわけじゃないさ。俺だって…俺なりに今まで精いっぱいやってきたさ。けど、お前には分からないよ。違うんだよ、やっぱり俺達はお前とは!!」 「!?何が違う?」 「済まない」 「俺がお前と、お前達と何が違う?」 「それは…」 《何故だ!?何故、こんなに心が乱れる?何故あいつのことなど》 そこへ教官が来たので席に戻る。 シロエは再チェックにかけられていた。 すると、船に異変が起こり、操縦不能になる。 「嫌だ、止めろ。ピーターパン…!!助けてぇぇ!!」 ジョミーの映像がモニターに映る。 「そんな…!?どうして?」 『ミュウの長です。地球にメッセージを送る。地球に、地球の最高評議会パルテノンにコンタクトを望む。僕はミュウの長、ジョミー・マーキス・シン。…(中略)…壁を乗り越え、平和への道をともに歩んでいこう』 キース以外の生徒達は苦しみ出し始める。 キースも気を失い、気づいた時には船は軌道を逸れていた。 皆気を失っているのでキースは1人で全機を強制コントロールして帰還する。 頭を抱えて苦しむサムを心配するキース。 「ジョミーだった、あれはジョミーだった。話したよな?幼馴染のこと。さっきモニターに映ったのはあいつだったんだよ、ジョミー・マーキス・シン。あの頃のままで全然変わってない。なぁ、教えてくれよ。何なんだ、何であいつが…!?」 「落ち着け、サム。落ち着け」 帰還したキースはまたまた英雄扱いで取り囲まれます。 《プロフェッサーの自慢話、大袈裟な生徒達…。打ち消される優しいサムの感情…》 「止めろ、止めてくれ、もう沢山だ!!」 そこへ保安部がやってきて、取り囲んでいた者達をマザーの指示だと解散させられる。 サムを見舞いにきたキース。 「元気でチューか?難しいものだな。サムのようにはなかなかできない。元気…でチュー…」 「ハハハハハハ…キース、お前、最高。目茶目茶癒されるぜ」 「そうか、癒されるか」 「心配するな、俺大丈夫だから」 キースはその後、待ち伏せしていた具合の悪そうなシロエに会う。 「とうとう見つけましたよ。あなたの秘密をね」 そう言って倒れたシロエの胸にはピーターパンの絵本があった。 次回、「届かぬ思い」 ![]() ![]()
Last updated
May 26, 2007 08:58:16 PM
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