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テーマ:アニメあれこれ(25353)
カテゴリ:咎狗の血
ヒロイック・エイジの第10話を見ました。
第10話 孤独の英雄 「我々は一世紀以上に渡り、人類を滅ぼそうとする銀の種族の脅威に曝されてきました。しかし、その長い苦難の歴史に終止符を打つ時が訪れたのです。私はここに救世主ノドスの発見に成功したことをご報告します。黄金の種族の予言にはノドスは人類を滅びから救うとあります。即ち、我々人類が銀の種族との戦いに勝利するということに他なりません!!この場をお借りして、人類連合評議会に反抗作戦実施に関する動議を提出したいと思います」 「まさにユーノス家に相応しい偉業を達成されましたな、兄上」 「主だった大使達が今夜のパーティに来てくれる。皆、ノドスに会うのを楽しみにしている。ディアネイラから連絡はあったか?」 「まだ何も」 惑星デュイーに到着して後、人類の歓待を受けていたアルゴノートのクルーら。 『今夜のパーティが特別なのは話しただろ。各星系の御歴々がお見えになるのだ。救世主がいなければ場が白ける。少しは私の立場も考えてくれ』 「ですが、強要はできません、兄上」 『お前は何を言ってるのだ?我々のノドスではないか。今夜こそ出席してもらうぞ。お前の責任で必ずだ、いいな?ディアネイラ』 「エイジにはせめてデュイーに滞在してる間だけでもゆっくりと寛いでもらいたいのです。銀の種族との全面対決が始まれば、雌雄が決するまで休息はないでしょう」 「エイジは所有物ではありません。彼の意思を尊重するのは当然です」 「兄上の言うことは理解できます。確かに連合の皆さんにエイジを紹介すべきなのでしょうし、皆さんがエイジに会いたいと思うのは当然のこと」 「エイジにもう1度聞いてみますか?」 「何を聞くの?」 「今夜のパーティです。兄上がどうしても出席して欲しいと」 「メ、レ、ア、グ、ロ、ス?」 「はい」 「ディアネイラは行かないの?」 「えぇ」 「じゃ、エイジもディアネイラと一緒にいるよ」 「では私が出席すれば、エイジも行きますか?」 「うーん…行かない。泳いでくる」 「兄上に連絡しなければ…」 「説得に時間がかかっていると私からご報告しておきます、ディアネイラ様」 海を泳いでいるエイジは海の中を泳いでいた。 ユティは意識なく横たわるカルキノスを見つめ、体に触れるがすぐに出て行きます。 《何をしようとした!?何故…?感情など、下劣な種族が持つもの》 ノドスが見つかったことで盛大にパーティが催され、メレアグロスはいつノドスが来るのかと聞かれていた。 「救世主は今夜も現れそうにありませんね」 「皆、二言目にはディアネイラだ。アルゴノートを作ってやったのはこの私だぞ。私がいなければノドスの発見もなかった」 「その通り。だから胸を張っていればいいのですよ」 席を立ったアタレンテスはイオラオスの元へ向かう。 「パーティは嫌いか?」 「帰還してから毎晩のようにこれですから」 「確かに武人には戦闘の方が楽かも知れんな。だが、これも我々騎士の務めだ。戦闘の記録を見せてもらった。ノドスとは大したものだな」 「次元が違います」 「確かに。だが、私のケントール隊ならノドスとの高度な連携も可能かも知れない。記録を見てそう感じた。いや、気を悪くしたのなら詫びる。お前のユーノス騎士団が劣っているという意味ではない」 「お気遣いは無用です、アタランテス様。実際我々は見ているしかありませんでした」 「早くノドスと共に戦ってみたいものだ」 全面戦争を目前に控えているとは思えないパーティの盛大さに呆れているニルバールとモビード。 「姫様こそ指導者に相応しい。ノドスを手に入れた今、近い将来必ず愚鈍な兄達の上に立つ日がくる。そして、ユーノス家はかつての輝きを取り戻す」 「それにはまず銀の種族との戦いに勝つことだ」 「何も不安はない。姫様が勝利へと導いてくださると信じている。エイジが姫様の力になってくれるとな」 夜の砂浜で横になっているエイジと隣に座るディアネイラ。 「エイジ、聞いても宜しいですか?黄金の種族は戦いの行き着く先について話してくれましたか?」 「お父さん達が言ってた、ディアネイラが導いてくれるって」 「5人目は鉄の種族に渡った」 「我々に抵抗する勢力が増えるだろう」 「鉄の種族を生かしておけば、宇宙の秩序が乱れる」 「どうするか?」 「彼を追い、見つけ出す。ノドスを全て使い、跡形もなく消し去る」 「パエトー・オーよ」 「ロム・オー、何か?」 「プロメの元へ行け」 「何故だ?」 「恐怖を感じる。プロメの元へ行け、その為の存在だ」 「ノドスの所有権はユーノス家にあり、その主であるこの私の支配下になくてはならない。だが、現実を見てみろ。パーティに出席させることもできない有様だ」 「兄上はディアネイラを甘やかしすぎなのです。私ならノドスに直接命じます」 「あれは恐ろしい人間だ。人の頭の中を盗み見て、考えを読み取る」 「精神感応など力のうちに入りません。人類連合最強のカリュドン艦隊を擁する兄上の力こそ真の力だ」 「まだ足りん。救世主ノドスを従え、私は全人類の王となる」 休暇中に呼び出されたモビードはノドスの扱いについての考えを聞かれていた。 「エイジは自分で考えて戦えるということだ。局面局面で何が必要か、何をすればよいのかを100%理解している」 金に物を言わせて連合艦隊総司令に就任したメレアグロス。 次の臨時総会でエイジはカリュドン艦隊に帰還し、アルタイアに乗ると決まることになるだろうとモビードから聞いたディアネイラ。 「姫様、エイジは行ってしまうのでしょうか?」 「仮にそうなったとしてもエイジが人類の為に戦ってくれることに変わりありません」 「でも、エイジを見つけたのは姫様です」 「エイジはアルゴノートにいるべきです」 「私共は務めを果たしただけです」 「本当にそうでしょうか?ディアネイラ様。エイジはもうあの船の一員です。かけがえのない友人なのです」 ユティがカルキノスの顔に触れようとすると、腕を捕まれる。 「5人目は?」 「健在だ」 「メヒタカとレクティは?」 「当然待機している」 「俺も行ける。戦わなければならない」 「…言われるまでもなく戦ってもらう。だが、万全でなければ意味はない」 「十分回復した。次は刺し違えてでも仕留めよう」 「―あぁ」 恐怖を克服し、戦わなければならないパエトーは植えつけられた感情をプロメに受け渡す。 人類連合は銀の種族への反抗作戦を可決し、五人目のノドスを旗頭として人類全体の悲願としての地球奪還への全面戦争へと急速に傾き、アルタイアへのノドス配備を要請したメレアグロスだったが、アルゴノートにおいて実践を積んだことを考慮すべきとの意見が出たため、改めて審議することになった。 それを見たモビードは鼻で笑っています。 エイジがアルゴノートに留まるという連絡を受け、テイルとメイルは抱き合って喜び、ディアネイラも微笑んでいます。 「この空とも暫しのお別れです」 「決まったんだね」 「はい、地球を取り戻すために出撃します。雲1つない。今夜は綺麗な星に出会えそう」 ディアネイラとエイジは夜空の下、ヨットに乗っています。 「小さい頃、ここが大好きでよく連れてきてもらいました。流れ星は星が走り回って遊んでいるのだと思っていました。新しい輝きを発見した時は星が生まれたのだとはしゃいで…。その星はずっとあそこにあって、私が気づかなかっただけなのでしょう」 「本当に生まれたんだよ。ディアネイラなら見えるから。お別れだね」 アルゴノートクルーらは銀の種族との戦いに赴くため、宇宙へと出撃する。 『これから、沢山の星がなくなって、沢山の星が消える。でも、ディアネイラなら大勢の人の為に道を見つけてあげることができる。ディアネイラがいればもっとと沢山の道と道が生まれる。ここに連れてきてくれてありがとう。こっからはエイジ、1人で行くよ。さよなら、ディアネイラ』 次回、「輝きの星」 ![]() ![]()
Last updated
June 6, 2007 08:35:09 AM
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