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テーマ:アニメあれこれ(25349)
カテゴリ:咎狗の血
ヒロイック・エイジの第11話を見ました。
第11話 輝きの星 「ノドスは船を降りたって?」 「結局、旅の功績は姫様ではなく、あの兄弟のものか」 「くっ…」 「何も聞こえない…」 「瞑想中かしら?」 ディアネイラの部屋の扉の前で聞き耳を立てるテイルとメイル。 「エイジも罪作りな奴!!姫様をこんなに落ち込ませちゃって…」 「出航してからほとんど引き篭もったままでしょ?フードディスペンサーの使用履歴もほとんどないし…お体が心配よね」 「エイジを悪く言わないの」 「でも、アネーシャ様…」 「あなた達は本当にエイジがこの船を見限って出て行ったと思う?エイジはね、姫様を守る為にこの船を降りたのよ」 アネーシャはディアネイラに食事を運んできた。 「「守る!?」」 「この先、ノドスであるエイジが一番敵に狙われる。だから姫様と距離を置いた…私はそう思っているわ」 「なら、ハッキリそう言えばいいのよ」 「やっぱりエイジは罪作り!!」 「エイジがどうかしましたか?」 ディアネイラが扉を開けて出てきたので、頭を下げるテイルとメイルとアネーシャ。 「お食事のお時間です」 「ありがとう、これから忙しくなりますから体力をつけておかないといけませんね。そのままそこに置いて下さい」 「はい、ディアネイラ様」 「姫様、元気ね」 「いつの間に立ち直っていたのかしら?」 「そんなわけないでしょ」 《これ以上皆に心配をかけてはいけない。こんな時こそしっかりしなくては》 「では父上も同じ考えですか?」 「これまでの奴の戦いから想像はつく」 「エイジは自分を標的にすることで姫様を守るつもりだと…」 「それ以外に船を降りる理由がなかろう。あの猿は自分が英雄であるという意識さえない」 「艦長、一軍人として伺います。ユーノス家にエイジと艦隊を任せてよいものでしょうか?あの兄弟に我々の未来を託すべきではありません」 「評議会の決定だぞ。それとも我々の未来を託せる人物に心当たりがあるのか?」 「無論、ディアネイラ姫です」 「姫様もユーノス家の一員だぞ」 「姫様は彼らとは違う。ノドスが自らの命に代えてまで守らんとする存在、そのような人物は他にはおりません」 「ユーノス家からアルゴノートを預かる一軍人としては何も答えられん。が、わしもそう思っておる。アルタイアのニルバールと私専用の通信回線を作ってくれ。艦隊の奴には傍受不能のヤツをな」 ビーはモビードに70分以内に設定可能だと答えると、すぐにかかってくれと指示され実行します。 「大宇宙に広がった人類の子孫達よ、かつて我々の先祖はこの宇宙に無限の可能性を求めて船出した。多くの犠牲を払いながらも今日の宇宙における人類の繁栄はその気高き精神の賜物である!!その尊き精神を踏み躙る者、それが銀の種族である。人類よ、今こそ立ち上がれ。あの無慈悲にして貪欲なる銀の種族の手から我々の人類の故郷たる母星を取り戻すのだ!!この戦いこそ聖戦である!!全人類と同盟関係にある全種族の星々は一致団結し、決して協力を惜しんではならない」 地球奪還という大義のもと、太陽系に通じるスターウェー確保の為、様々な種族が統治するターミナル・プラネットを次々に接収してゆくメレアグロス率いる人類連合艦隊に連合艦隊の名の下で星系の物資が強奪に等しい形で持ち出されているので、これでは我々を占領下に置こうとしているようだと各種族の代表から不満がディアネイラに伝えられ、兄の代わりに謝罪するディアネイラ。 「この戦いは人類の尊厳をかけたもの。必ず勝利せねばなりません。またその為には何よりも惑星同士の連帯が必要不可欠です。決して暴虐ではない体制でのお力添えが先陣を切る兄達に代わりに後方連帯の務めを果たしましょう。互いに消耗し合い、不信を招くような連帯の強制は二度とせぬことを誓います」 同じ連帯ならディアネイラが先陣だったら良かったのにと言われるのだった。 後方の星系がディアネイラの働きかけで友好の印として、花や宝石だけでなく小型艇や物資が届いていた。 それらをディアネイラは自分のものとせずに、先陣で戦っている者達の褒賞とするのだった。 エイジはペイントで「破滅の光景」を描いていることを極秘通信で伝えるニルバールはメレアグロスとアタレンテス兄弟から識見を奪いたいが、そういう器ではないので早くディアネイラに先陣に立ってもらいたいとモビードに話すのだった。 イオラオスは戦闘訓練を怠らずに行っていた。 アルゴノートに帰還すると、反応速度が低下していると怒っています。 「いつ見てもハードね」 「指揮を保つ為だ」 「アルゴノート自体が後方任務に回されたのに?少しは楽にしたら?」 「エイジは最も後方で戦い続けた。奴には武勲を立てるという考えすらない。だからこそ、たった一人で数百時間も戦い続けられたのだ」 「あなた、ノドスと張り合うつもり?」 「ノドス?違う、エイジとだ。騎士団の誰もが奴の戦いぶりを胸に刻んでいる。お前にはつまらぬ話だろうが」 「あら、そんなことないわよ。あまりお邪魔すると悪いわね」 「頂くぞ」 「どうぞ」 エイジが描いている未来を暗示するかのような不吉な絵の中に、一点の光が小さく輝いているのに気がついたニルバールはこれから始まる激しい戦いにも希望はまだあると実感する。 「ディアネイラは暗い空でも皆の道を見つけてくれる光だから」 「破滅の中で輝くこの光を守る為、アルゴノートを降りたか?」 「エイジといると危ないよ」 「この光はいつ我々を導く?」 「星が死ぬ時」 「え、何!?」 「大切な星が死んで、ディアネイラはとても悲しむ」 「何という星だ?」 「知らない」 ロム・ローは人類が宇宙の害悪になる前に滅ぼさなければならないと考え、複数のノドスを送ることを決める。 「二人以上のノドスが同時に戦えば、狂乱を引き起こすという。ノドスの狂乱こそ、滅び」 「五人目のノドスとの戦いは我らの父・黄金の種族が契約によるもの、避けられはしない」 「我らのノドスが喪われたら?」 「ユティを残す。銀の種族であるユティを他のノドスを守ることは契約にも記されている」 パエトーは鉄の種族を滅ぼすことに賛成する。 艦隊の強い戦意と高揚を感じたディアネイラは戦いが始まったことを知るのだった。 エイジはベルクロスとなり、次々とアリ塚を破壊していく。 カルキノス、メヒタカ、レクティはエイジが動き出したことを感じる。 「我々のうち二人以上が出て、奴と戦うことになると思うか?」 「二人以上の英雄の種族が戦えば狂乱が起こるかもしれない。そうなれば途方もない滅びを招くことになる。それ故、銀の種族もまだ決められずにいる」 「五人目を倒すのに必要だというのなら狂乱も厭わん。それが俺に与えられた契約だ」 「そうしたら、沢山の星が死ぬよ」 「そうなる前にお前達が俺とレルネーアを滅ぼせ」 「そんなの…嫌だよ…」 三日前の戦闘映像を見ているモビードとイオラオスはは明らかにエイジを楯にして兵力を温存していると実感する。 太陽系に到達し、木星が見えてきたカリュドン艦隊の元に過去最大の敵のアリ塚が多数接近してきていた。 エイジにだけ戦わせるメレアグロス。 「富も名声も備えたユーノス王家に足りないもの…それは伝説だ。この聖戦に一滴の血も流すことなく勝利すれば、ユーノス王家は黄金の種族に選ばれた一族であったと語り継がれるであろう。ユーノス王家こそ全宇宙の明主であることを示す伝説だ。ノドスなどその道具に過ぎん」 「馬鹿なことを…」 「決定だ、複数で奴と戦え」 「俺が行こう」 「レクティ」 「僕も行く」 「何故…?」 「三人で行け。カルキノスとレクティが奴と戦う、それでも足らぬならメヒタカが加わるのだ。心配するな、狂乱に陥った者はこの私が止めてやる」 次回、「破滅の炬火」 ![]() ![]()
Last updated
June 20, 2007 08:21:02 AM
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