2007/06/20(水)21:15
BLEACH 第130話「見えない敵!日番谷、非情な決断」
BLEACHの第130話を見ました。
第130話 見えない敵!日番谷、非情な決断
公園のブランコに乗っている唯に駆け寄る翔太。
「唯、何してたんだよ!?」
「何もしてないよ。この公園に来たかったの。お兄ちゃんがいるからもう大丈夫。私、何も怖くないよ」
「……俺、逃げたんだ。唯を、唯をここに置き去りにして逃げたんだ。あの事故が起こった日、父さんと母さんと離れ離れになって俺と唯は不安で、何日も何日もあっちこっち捜して…。でも、どこ捜しても全然見つかんなくて…」
いなくなった唯を探す翔太が悲鳴を聞いて駆けつけると、唯は破面もどきに襲われかけていた。
助けてと言う唯を置き去りに逃げてしまう翔太。
「気がついたら公園から遠く離れた所で震えてた…。唯は俺が逃げたせいであいつに…っ…俺、最低だよ」
恐怖のあまり唯を見捨てて逃げたことが翔太の心の傷となっていた。
「それでどうしたの?」
「俺…物凄く後悔して勇気を振り絞って公園に来てみたけど唯はいなくて、そしたらまたあいつが出てきて…」
唯はどこなのか破面もどきに尋ねる翔太は破面もどきに自分で探してみなと言われる。
破面もどきに向かって石を投げた翔太は破面もどきを怒らせてしまい、追いかけられているところに乱菊が来たのだと言う。
「俺…俺…唯を見捨てたのに…それなのに唯は俺が守ってくれるって…」
乱菊は翔太の肩に手を乗せる。
「辛かったんだね、翔太」
「…ぅ…っ」
「泣かないの。どういう経過か分かんないけど、兎に角、唯ちゃんは助かった。そして、あんたとまた会えた。今からでも遅くないわ、唯ちゃんを守ってやりな」
「うん」
《それにしても、翔太の話が本当ならおそらく唯ちゃんは破面もどきと遭遇した…》
乱菊に日番谷から連絡が入る。
『破面もどきを追っていたんだが、また逃げられた』
「隊長は今どちらに?」
『襲われていた魂魄を保護している。何か知っているか聞いたんだが、怯えていて話にならない。とりあえず、一度戻る』
「了解いたしました。それでは、こちらも戻ります」
『分かった。合流は…』
住宅街で破面もどきを追っていた日番谷は襲われていた魂魄を保護するが肝心の破面もどきは逃がしてしまい、乱菊に仕方なく状況を報告する日番谷の背後に破面もどきが現れる。
《コイツ、まさか人間の魂魄に変身していたのか!?そうやって隠れて魂魄を襲っていたのか!?》
破面もどきの腕を斬り落とす日番谷だったが、破面もどきは人間の魂魄の姿になって逃げていってしまう。
《霊圧も追えないか…》
「日番谷隊長、乱菊さんから連絡が。大丈夫ですか?」
「面倒なことになったぞ。詳しいことは戻ってから話す」
「隊長、大丈夫だったんですか?」
「あぁ、油断して伝令神機を落としただけだ」
「良かった…」
「斑目は?」
「町の警戒をしています」
「隊長、実は一つ気になることがあるんですが…」
「気になること?」
「えぇ、もしかしたら敵の出方に関係が…」
「分かった。先のお前の話を聞こう。――最初に?」
「えぇ、日付や時間から考えて一番最初に破面もどきに遭遇したのが唯ちゃんの可能性が高いんです」
「でも、あの子はどうやって助かったんですか?」
「それはまだ分からないわ。本人も何も覚えていないみたいだから」
「日番谷隊長はどう思います?」
「そういうことか。俺の方でも一つ分かったことがある」
「今の話に関連することですか?」
「あぁ、どうやら破面もどき達は人間の魂魄に変身することができるようだ。奴らは人間の魂魄に変身することで霊圧を隠し、尸魂界の監視の目を逃れていたんだ。おそらく変身した姿で人間や魂魄に近づき、相手を油断させ、その霊力を吸収する。そこで得た霊力を使って更に増殖していく。しかも、この破面もどきは増殖することで一度に大量の魂魄を吸収することが可能だ。短時間で恐るべき力を蓄えかねない」
「人間に変身…まさか!?」
唯に近づいていく日番谷が唯の額に斬魄刀の柄の部分を当てても、魂葬できなかった。
「私、私、何も知らないよ…」
「隊長…」
「やはり破面に何かされているな」
「それじゃ…」
「残念だが、この子がいつ正体を現すのか、危険な存在であることは確かだ。よし、至急この子の霊圧を尸魂界に調査させよう」
『これで必要な霊子のサンプルは全て頂きました』
「すまないが、急いで頼む」
『はい。しかし、破面もどきが襲った人間にすり代わっていたとは…』
『そうやって、自らの力を肥大させ、時が満ちるのを待っているのか?』
「その前にその本体を探し出して叩く」
『そうだな』
『解析結果が出次第、すぐに連絡します』
「さて、結果が出るまでだが…その子は結界の中に入ってもらう」
「何だよ!?それって閉じ込めるってことかよ!?駄目だ、唯が可哀想だよ」
「翔太、これは唯ちゃんのためなのよ。唯ちゃんはあの破面に何かされている。いや、もしかしたら狙われているのかもしれない。だったらこれは唯ちゃんを守るためだとは思わない?結界の中にいれば敵は手を出せない。大丈夫よ、その間に私達が破面を倒しちゃうから。ね?私達を信じて。油井ちゃん、ちょっとの間我慢してね」
「でも、私…何か怖い」
怖がる唯に乱菊は買い物してた時に見つけた笛をプレゼントします。
「さて、話が決まったところで僕は一角と交代してきますよ」
「いや、斑目とは俺が交代する。綾瀬川は浦原商店に行ってくれ」
「浦原商店?」
「阿散井にも状況を伝えてきてくれ。松本、お前は二人のこと頼むぞ」
「分かりました」
「敵の動きが読めん、気を抜くな」
翔太は唯と手を繋いで両親を探していた時のことを思い出していた。
眠っていた唯が目を覚ますと、翔太に外に出たいと言うも駄目だと話す。
結いは鬼ちゃんの力があれば外に出られると言うので、翔太は唯の言う通りに唯と手を合わせると結界が消えていく。
外に出られた唯は翔太に行こうと言う。
乱菊が買い物から帰って来ると二人の姿がなかった。
「松本、どうした?」
「隊長、結界が!!」
「何!?まだ霊圧の名残がある。どうやって結界を破ったんだ!?」
「二人の仕業でしょうか?」
「分からん」
「兎に角、探します」
「そうだな」
「浮竹隊長…」
『依頼を受けていた件だが、結果が出た』
「松本、お前は二人を探しに行け。話を聞いたらすぐに追いかける」
「分かりました」
「それで結果は?」
『結論から言います。豊川唯は破面もどきによって作られた分身体です。彼女は潜在的に強い霊力をもっていた人間だったようです。全ての始まりは彼女が破面もどきと出会ってしまったこと。偶然、豊川唯の霊力を吸収した破面もどきは爆発的な力を得て、今行っている分身体を増殖させ、隠れている本体にエネルギーを集めるという能力を開花させたと考えられます。その方法で大量の人間の魂魄を吸収し、短時間で一気に力を増殖させたというところでしょう』
「そうか。しかし、あのこは自分の意志で行動していたように見えたがな…」
『いえ、敵に操られている以上、それも演技の可能性が高いでしょう』
「そうだとすると、本体を消せば…」
『その子どもも消えるということだな』
「豊川唯が強い霊力を持っているのだとしたら、あの翔太はどうなんだ?」
『肉親ですと…同等の霊力を持っている可能性が考えられますが』
「そうか、奴は翔太の力を使って破ったのか。敵の狙いは翔太の霊力だ」
《翔太、どこ行っちゃったの?》
唯と翔太の姿を見つけた乱菊はようやく追いつきます。
「邪魔しないで」
唯の身体は赤い光に包まれ、多くの破面もどきを出現させる。
破面もどきに囲まれてしまった乱菊と翔太。
一角と弓親も霊圧を感じ、現場へ向かう。
話を聞き終えた日番谷も乱菊の元へ向かう。
「お兄ちゃん、こっちに来て」
「翔太、行っちゃ駄目よ」
唯に身体を操られ、身体が勝手に動いてしまう翔太。
乱菊は翔太を助けるため、破面もどきを叩き斬りながら翔太の元へ向かうも、破面もどきに邪魔されてしまう。
「唯、唯!!」
翔太の呼びかけに意識を取り戻した唯は苦しみながらも来ちゃ駄目だと叫ぶ。