2007/06/27(水)21:30
BLEACH 第131話「乱菊の涙、哀しき兄妹の別れ」
BLEACHの第131話を見ました。
第131話 乱菊の涙、哀しき兄妹の別れ
「唯、どうした?」
「駄目、早く逃げ…きゃあ!!」
「唯!!」
「ダメェェェ!!」
「唸れ、灰猫!!」
破面もどきの分身達に囲まれてしまった乱菊は油井を包む赤い光に攻撃する。
爆風で飛ばされた唯に駆け寄る翔太。
爆発で起こった煙から現れたのは大きな破面もどきだった。
「こいつ…!?」
「兄ちゃん、ダメェェェ!!」
唯は翔太を強く押すと、翔太は飛ばされるが、翔太のいた所に破面もどきの手が攻撃してきたので、翔太は唯に救われるのだった。
「お兄ちゃん、逃げて」
翔太は唯を置いて逃げないと決めていた。
「あれがヤツの本体…」
「お兄ちゃんがあいつに食べられないで良かった…」
「何言ってんだよ!?俺は唯を…」
「駄目なの。私…きゃあぁぁぁぁ!!」
唯は赤い光に包まれ、破面もどきに何とか抗っていたものの、破面もどきは高い霊力を持つ唯の魂魄を吸収し、分身体も吸収していく。
「波動の四、白雷!!」
翔太を狙おうとする破面もどきに攻撃する乱菊は翔太にしっかりするように言います。
「乱菊さん、唯が…」
「分かってる。あんた、もう許さないよ!!」
「許さないだと!?俺はあの娘を喰らった。それでこの力を手に入れた!!」
破面もどきが刀を一振りすると、強風が起こり、乱菊は翔太が吹き飛ばされないように盾になります。
破面もどきが振り下ろした刀を受け止める乱菊。
「あんた、私のこと知ってる?十番隊副隊長・松本乱菊を舐めんじゃないわよ!!」
「副隊長?そいつはいい。貴様を喰らうのが楽しみになったぜ!!」
乱菊は破面もどきの後ろに回りこんで背中を斬ったり、刀の押し合いでも破面もどきを吹き飛ばしてしまう。
「止めよ。唸れ、灰猫!!」
破面もどきは何体も分身体を放って姿を隠し、分身体に翔太を襲わせる。
翔太を助けにいこうとする乱菊を姿を消していた破面もどきが襲う。
破面もどきの攻撃を受け止めることしか出来ない乱菊。
そこに日番谷がやって来る。
「松本、退いてろ!!霜天に坐せ、氷輪丸!!」
翔太を狙っていた分身体を次々に凍らせていき、破面もどきをも凍らせる。
「隊長!!」
「翔太を」
翔太の元に駆け寄った乱菊と日番谷。
破面もどきは氷の中から出てくる。
「何、者だ…?」
「十番隊隊長・日番谷冬獅郎だ」
「隊長だと!?」
「俺達が現世に来ていることを知らねえところを見ると、テメーは愛染の命令を受けているわけじゃねえな。人間の霊力で力を得た突然変異ってことか」
「貴様…!!」
「これまでよ、覚悟しな!!」
「いいのか?俺をやればあの娘も一緒に消えるぞ」
「やはりそうか。尸魂界での分析結果もそう出ている。だが、その程度の脅しで俺達…」
「駄目だ!!」
「翔太!!」
「唯は生きてる。さっき、俺に逃げろって言ったんだ!!だから…」
「一つの魂魄と町全体を一緒に考えるわけに…」
「駄目だ!!」
「翔太、止めなさい!!」
「退け!!」
その隙に破面もどきは亜空間に逃げ込み、そこから語りかける。
「貴様は俺を倒す最大のチャンスを逃した。俺がこのまま亜空間にいる限り、貴様は俺を見つけ出すことは出来ない。だが、俺は霊圧を消して魂魄を襲い、いくらでも分身を増やせる。見よ、俺のしもべの数を!!」
物凄い数の分身体が日番谷の前に姿を現す。
そこに一角と弓親も駆けつける。
「何だ、この数は!?」
「いくら斬ってもキリないわけだよね」
「俺の増殖スピードは1日でおよそ16倍。気づくのが遅かったな。もうこれだけの数になっちまえば、貴様らがいくら斬ったところで増殖を止めることは不可能だ。蒙古の町の魂魄はほとんど喰らい尽くした。次は人間を喰らうしかないな、じゃあな」
「待ちやがれ!!」
「待て、斑目、一匹一匹斬っていても拉致があかねえ」
「そうかもしれませんが、放っとくわけにもいかねえでしょ。俺達十一番隊は戦闘部隊。七面倒臭いことを考えているより、霊力が続く限りあいつらを潰します。行かせて下さい」
「日番谷隊長はその間に方法を」
「分かった」
日番谷は技術開発局に追尾してもらうことにしても、逃げられてしまう。
だが、破面もどきが魂魄を操る時の音の発信源を特定できる。
音は本体が発していて、分身体はスピーカーの役割を果たしているだけだった。
本体と分身体は無線で繋がっているようなものなので、分身体の分布から本体の位置が特定できるかもしれないということになる。
泣いている翔太に乱菊が語りかける。
「翔太、私達が今相手にしている破面ってのはね、元々は虚って呼ばれていて、それは堕ちた魂なの。死して尚、この世に未練を残した魂魄が堕ち、心を失くして虚になる。私達死神はね、魂魄だけじゃなくて、虚達も救う為に存在しているの。斬魄刀で虚を斬ることで虚の罪を洗い流し、尸魂界に導いてやるんだよ。全て、新しく生まれ変わるために必要なことなの。私達は唯ちゃんのことを守ってやれなかった。でも、唯ちゃんの魂をまだ救ってあげることはできる」
「乱菊さん…」
「今度はあんたの番よ、掴んで。これで一緒に唯ちゃんの魂を救い出しましょう」
乱菊の斬魄刀の柄を掴む翔太。
分身していく破面を斬っていく一角と弓親。
浦原商店の前にも分身体が現れる。
「何してやがる!?テメーらか。増殖する破面ってのは。いくぜ!!」
死神になった恋次。
分身体はそれ程広範囲に展開しておらず、分身体の出現位置、分布状況から中心を割り出すと空座町東部の河川敷付近となる。
「どうやって奴を見つけ出すんですか?」
「技術開発局によると、奴は霊圧を消して隠れているだけらしい」
『本体が常に分身体と交信できる状況でなければならない以上、虚圏のような現世と遮断される場所に隠れているはずありません』
「おそらく特殊な結界空間にでも潜んでいるのだろう。ならば霊圧を直接ぶつければ、その結界は破壊できるはずだ」
「分かりました。それでは私が…」
「いや、それは俺がやる。守りを固めた空間を抉じ開けるには相応の霊圧が必要だ。お前は飛び出してくる奴を打て!!」
「はい」
「卍解、大紅蓮氷輪丸!!はぁぁぁぁぁ!!」
むやみやたらに霊圧を放つしかないので、力を消耗していく日番谷。
「唯、どこだ!?」
翔太は唯に大声で語りかけると、唯の笛の音が聞こえてくる。
結界空間を破壊し、姿を現した破面もどきは卍解し、日番谷とぶつかり合う。
足を凍らせられた破面もどきに止めを刺すため、唯を救う為、乱菊は翔太と共に向かっていく。
破面もどきは倒され、食われていた魂魄達が救われるのだった。
分身体も次々に姿を消していく。
翔太は残されたオカリナを拾い、涙する。
「乱菊さん、唯は尸魂界に行けた。そうだろ?また生まれ変われるよな?」
「えぇ、私が保証する」
「なら俺も早く唯を追っかけなくちゃ」
「いくよ」
「あぁ。――苦しいよ、乱菊さん…」
翔太を抱きしめた乱菊は翔太を魂葬するのだった。
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BLEACH 破面・出現篇 3