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テーマ:アニメあれこれ(25359)
カテゴリ:月刊少女野崎くん
さよなら絶望先生の第1話を見ました。
第1話 さよなら絶望先生 恋が始まるには、ほんの少しの希望があれば十分です スタンダール(1783-1842 仏) ある晴れた春の日、首吊り自殺しようとしていた男性を見かけた風浦可符香。 「い…いけません!!命を粗末にしてはいけません!!」 自殺しようとしていた糸色望は、可符香に邪魔される。 「ゲフゲフゲフ…死んだらどうする!?」 「え?」 「あ…。また死ねなかった…何故止めたりしたのですか?」 「今、死んだらどうするって…」 「自分なんて生きていても何の価値もない人間なんです」 「死ぬ気なかったんですよね?」 「何を言うんですか。死ぬ気満々でしたよ」 「ですよね!!こんな素晴らしい春の日に自ら命を絶とうなんて人いるわけありません!!春、それは始まりの季節…恋が生まれ、夢が生まれ、喜びが生まれる。何事も春から始まり、私達を未来へと誘ってくれる。こんな素敵な日に自ら命を絶つなんて桃色ガブリエルが許しませんよ」 「桃色ガブリエル?」 「この立派な桜の木のことですよ。私が名づけたんですけど。堂々とした佇まい、大きく伸びた枝から広がる無数の花びら、そうまるで両翼を広げた天使のよう。だから桃色ガブリエルって名づけたんです、今。ちなみにあの木が桃色右大臣、あの木は桃色大魔王、あの木は桃色若社長」 「微妙に統一感がないのですけど…」 「これは自由人達の宝箱です」 「コイツ、赤毛のアンかよ」 「そうだ、あなたのこと何と呼びましょう?桃色若社長にぶら下がっていたから…ん~そうね…桃色係長。私、これからあなたのこと、桃色係長って呼びます」 「勝手に呼ばないで下さい!!そんなグラマー喜劇みたいな名前!!大体、今は勝手に名前をつけてはいけないい世の中なんです。ネーミングライツと言って、球場や競技場、コンサートホールなどに名前をつけるのにもお金が要るんです。いずれ山や川にも企業や商品の名前がついたりするんです。富士山だってそのうちに少年マガジン山とかになりかねない。悲しいかな、そんな世の中なのです」 「私、桃色係長と呼ぶためなら50円くらい払います」 「払わなくていいから呼ばないで下さい!!あぁ…何でも金金金、女学生まで何でも金で解決しようとする。何て世の中だ、本当に嫌な世の中だ。絶望した!!金汚い世の中に絶望した!!やっぱり死のう…」 「何言ってるんですか。世の中は希望に満ち溢れています。さっきも言った通り、こんな素敵な日に死のうなんて人いるわけないじゃないですか」 「いますよ、ここに」 「いません」 「じゃ、さっき、私は何をしていたと言うんですか?」 「あぁ、あれは…身長伸ばそうとしていたんですよね?思い出しました。私のお父さんもよく身長を伸ばそうとしていました。辛いことがあると、お父さんはいつも身長を伸ばそうとしていました。リストラされた時も、謝金で首が回らなくなった時も、会社が潰れた時もお父さんは身長を伸ばそうとしていました」 「あの、それはちょっと違うと思うんですけど…」 「お母さんもあの時ばかりは身長を伸ばそうとしていました。あ、分からないですよね。あの時と言うのは…」 「もういいです!!」 「これから盛り上るのに…」 「じゃあ、何ですか?君の見解では富士の樹海は身長を伸ばすスポットですか?」 可符香は望を見つめ、手を伸ばす。 「でも、桃色係長、背も全然低くないじゃないですか。ね?」 「だから、身長を伸ばしていたのではないんですよ」 「あ、分かった。バスケット選手になりたいんですね。でも、大丈夫ですよ。跳躍力をつければ、今の身長でも十分いけると思います」 「だからバスケット選手になりたいわけではありません」 「要は足腰ですから」 「話を聞いて下さい」 物事を何でもネガティブにしかとれない「男」。 物事を何でもポジティブにしかとれない「少女」。 出会ってはいけない二人が出会ってしまった。 望に50円玉を握り締めさせる可符香。 「呼ぶつもりですね?」 「はい、桃色係長」 「私は本当に死のうとしていたんです!!そしてそんな桃色係長という呼び名は認めません!!認めません、断じて!!」 50円玉を落として走り去っていった望を変わった人だと思う可符香。 望が受け持つことになったクラスには可符香がいたのだった。 《今朝の娘、生徒だったのか…》 桃色係長という名が珍しいのでクラスが少しざわつく。 「静かにして下さい!!私は桃色係長ではありません!!」 可符香は望に50円を払う。 「お金の問題ではありません。難にせよ、50円は安すぎます」 「値上げですか」 「根本的に違うと言っているのです。私は皆さんのクラスを担当することになった…」 黒版に書かれた文字から外国人かと思われる望。 「糸色望、れっきとした日本人です」 「あ、素敵な名前。あれ?」 「でも字画がな…字画が最悪なんだよ。金銭運に恵まれず、家庭的に縁薄く、出世し難く、晩年やることなすこと裏目、裏目。ここはやはり死んで字画のいい戒名をもらうしかないんです」 「私にいい考えがあります、桃色係長」 「だから違います!!」 氏名の間に☆や@を書く可符香は字画は日本のものだから横書きにすれば問題ないと横書きにする。 すると、糸色望が絶望と見えてしまう。 「絶望先生!!」 「くっつけて書くな!!」 『それからは皆、先生の名前を横に書く時は十分に離して書くようになりました』 学校に温泉があればいいと考える可符香は臼井影郎に同意を求めていルのかと思いきや、後ろにいた木村千里に話していただけだった。 千里は何に対しても細部まできっちりしていないと気がすまない完璧主義者のようで、ずり落ちている可符香の靴下の左右の高さをきっちり揃えます。 「私なんて生きていてもしょうがない人間なんです。恥の多い生涯を生きてきました」 「あの…糸色先生、ここは基本的に生徒達の相談室なので…。しかも朝っぱらからなんて重たい…」 「失礼しました、新井先生」 「話は聞きますが…。で、今日は何で死にたくなったんですか?」 「私の心が汚れているから、神聖なるスポーツも真っ直ぐ見られないんです。今年は職業野球に興じてみることにして、たまたま目に付いた東北の球団を応援することにしたんですが…」 「そんな無理に決めなくても…」 「毛にしか見えないんです!!あの帽子のマーク」 「あれはEに羽が生えたデザインだと思いますが」 「私の心が、私の目が汚れているから天使の羽さえも薄汚い毛に見えてしまうんです」 話してスッキリした望は授業に向かうのだった。 桃色係長代は105円に値上がりし、進路希望調査のプリントが配られる。 「世の中に希望なんてない!!あるのは絶望だけです!!希望を抱いていいのは中学生までです。高校生にもなったら、そろそろ自分の限界を知らいといけません。進路希望の代わりに進路絶望調査を行います!!将来、絶望的だと思える進路を上から順に三つ書いてくれればいいんです」 久藤准がプリントを集めるのだった。 「桃色係長、いくつか優秀作品を発表して」 「いいでしょう、私が先程言ったことを理解してもらうには一番手っ取り早い方法です。希望がどれほどアナクロで、絶望がどれほどリアルか知って下さい」 指名されてしまった臼井。 「見た目、このクラスで一番勉強できそうですが上から順に東大、京大、一ツ橋、絶望的だ!!」 「酷~い」 「じゃ、君は東大に行けるんですか?」 「いや、それは確かに絶望的ですけど…」 「次に君、サッカー部だったね。セリエA、日本代表、Jリーグ、絶望的だ…」 どんどん絶望的な絶望調査票が発表されていく中で、お金さえあれば入れる萌々木アニメーション学院東京校、萌々木アニメーション学院大阪校、萌々木アニメーション学院福岡校を書いている生徒がいたものの、考え方が絶望なので良しとされる。 「世の中に絶望的なことなんてありません!!努力すれば希望は必ず叶います」 「成程、それでは伺いましょう。ならば君も努力すれば東大へ入れるというんですか?」 「可能性はあります」 「努力すればセリエAに入れると?」 「可能性はあります」 「じゃ、総理大臣にも?」 「可能性はあります」 「それじゃ君には将来絶望的なものはないというんですか?」 「う~ん…流石に私にもなるの絶望的なのありますよ」 可符香は神・未来人・ポロロッカ星人と書いていた。 ![]() ![]()
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July 9, 2007 03:11:47 PM
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