結界師の第29話を見ました。
第29話 呪力封じの魔方陣
『黒芒楼は新たな手を打ってきた。人皮を被った妖達を昼間の学校へ送り込んだのである。黒芒楼を名乗った彼らはしかし、何もせずに帰っていった。彼らの目的は話し合いにあるという。自分達は人間になりたいのだと。そのために烏森を寄越せと。良守達は烏森の地を守るため戦うが、志々尾が倒される。良守と時音も魔方陣に閉じ込められ、決壊術を封じられてしまった。中学生・墨村良守と高校生・雪村時音は今は学校が建つ烏森の地を妖から守るのが先祖代々続く結界師として2人に課せられた使命である』
魔方陣の上空へ逃げた時音は灰泉らを結界で囲むも、滅する事はできない。
だが、その間に良守も魔方陣から脱出することに成功する。
灰泉が結界を解かし、本当の姿を露わにした茶南らは呪力封じの立方体を飛ばして攻撃を仕掛けてくる。
傷を負った限が現れ、呪力封じの立方体を斬り砕いて2人を助ける。
捕まっていた限も逃げる事に成功していたのだ。
「逃げろ」
「んなことできるわけねえだろ!!」
「逃げろ、俺が倒れないうちに。うぉぉぉぉぉぉぉ!!」
限は波緑に攻撃を仕掛けるために向かっていくが、屋上から降りてきた火黒がそれを阻止する。
「いやぁ、邪魔してごめんよ」
「テ、テメー!?」
「いい顔だな。こうするともっといい顔になる」
火黒は限の肩の傷口を攻撃する。
そして、火黒がその場を離れると、限もその後を追う。
「限君、離れちゃダメ!!」
灰泉は下の口から煙幕、上の口から液体を散布する。
良守は結界で身を守るが、液体は結界を溶かしていく。
良守は時音が身を隠している立方体の下に避難する。
「大丈夫、アイツが殺られるもんか」
校舎脇では火黒の攻撃が限に命中していた。
限はその場に倒れ込むが、余裕の火黒は止めを刺さずに屋上へ戻っていく。
「限君…」
「あの野郎、あんな身体で俺達を助けやがって。この借りはゼッテェ返すんだよ。その前にアイツに死なれて堪るか」
「その借り、私にもあるから。この妙な雨の中でも少しの間だけなら結界ももつ。やるなら速攻だよ」
「主導権はお前かよ」
灰泉らの執拗な攻撃は続き、窮地に追い込まれた時音は良守にある作戦を提案し、時音らは三重の塔のような結界を作る作戦を実行。
そして時音は槍状の結界で灰泉の体を貫き、良守が結界で囲んで滅する。
勢いづいた良守は波緑も滅する。
「畜生…あの野郎、2度もコケにしやがって!!あの野郎、ただで済むと思うな!!」
校舎脇では、限が立ち上がり、すごい邪気を立ち上らせていた。
結界の塔の上に立つ良守と時音が上空の茶南の様子を窺っていると、煙幕の中から赤亜の触手が時音の足に伸びる。
時音は煙幕の中に引きずり込まれてしまう。
怒りに満ちた限は獣のような姿になり、屋上の火黒を睨み付ける。
「
騒いでんじゃねえよ、化け物が」
その時、翡葉のナイフが限の背中に突き刺さり、限は元の姿に戻り、意識を失う。
赤亜は触手で時音を縛り付けて人質に。
茶南は刃物のような翼を時音の喉元に運び、降伏しろと良守に迫る。
すると、怒った良守は無意識のまま絶界を発動し、茶南らに歩み寄る。
その時、火黒が戦闘に美学がないと茶南と赤亜を殺害してしまう。
火黒は女性を人質にとる卑怯な行為が許せなかったのだ。
余裕の火黒は良守の実力を認め、敢えて戦わずに烏森を去っていく。
良守は時音の首にできた傷を見て、自分に責任があると感じて謝罪する。
そんな2人の前に限を抱えた翡葉が現れる。
「あぁ、待って待って。俺、夜行のもんだから。翡葉京一です。以後宜しく」
「志々尾をどうする気だ!?」
「禁を破ろうとしたんでね、俺が眠らせた。コイツ、また暴走しやがって。あぁ、でも安心していいよ。禁を破ったことを報告すれば、こいつすぐに解任だから」
「ちょっと待てよ!!何だ、それ!?兄貴が勝手にそいつを補佐だとか言って押し付けて、今度は勝手に解任って何だよ!?」
「おいおい、何怒ってんだよ。君達のためでもあるんだぜ。あの邪気、感じたろ?化け物なんだよ、コイツは。最低限のルールも守れねえ、自分の制御もできねえ奴に仕事なんてできるかよ。暴れるしか能がねえ奴さ」
「待って、そんな言い方…」
「家族に捨てられたのも当然だな。裏会にいるのだってギリギリだ。知ってるか?こいつは実の姉を…」
「止めろ」
「志々尾!!」
「志々尾よ、ちゃんと荷物まとめておけや」
「志々尾、待てよ!!志々尾!!」
「限君!!」
「帰る…」
限は寂しそうにその場を去っていくのだった。
次回、「烏森の適任者」
結界師DVD第7巻 結界師DVD第8巻