2007/08/19(日)10:54
ライフ 第7話
ライフの第7話を見ました。
歩の友達に電話しようにも、何も知らない文子は電話できないでいた。
「あんた、大丈夫?」
「羽鳥さん…」
廃墟に監禁されていた歩の前に助けに現れる未来だったが、同じくアキラ達に未来まで捕まってしまう。
「お前ら、これから俺らのおもちゃだから。妙なことしたら燃えちゃうよ」
愕然とする歩に、アキラは床に灯油を撒いて抵抗したら火をつけると脅す。
そんな中、歩はアキラの携帯の着信画面に“マナミ”という文字を見る。
「いつも塾が終わるとソワソワするんです。今日も帰り道、先生と一緒になれないかなって。戸田先生にだけは話しちゃおうかな」
一方、戸田は克己から歩に付きまとわれて困っていると相談を持ちかけられ、歩の不在を心配する平岡からの電話に出ずにいた。
暴れて必死で抵抗する歩をアキラが床に押し倒し、仲間達が襲いかかろうとしたその時、ドアが開いて鉄の棒を持った薗田が現れた。
「椎葉さんと羽鳥さんを放せ」
「いいよ」
震えながらも歩達を救おうとする薗田だが、反対に殴る蹴るの暴行を受ける。
「1人じゃ何も出来ないくせに」
「おい、何っつった!?」
「殴れば何でもできると思ってんの!?」
「お前ら、調子乗ってんじゃねえぞ」
動けないながらも薗田を助けようと歩や未来がアキラ達を罵ると、怒ったアキラはライターの火を灯油の撒かれた床に落とした。
燃え広がる炎に驚いて仲間達が逃げ出して歩は自由になったが、アキラは未来を拘束している鎖の鍵をポケットにしまったまま部屋を出て行ってしまう。
アキラを薗田が追いかけ、部屋には歩と未来が取り残された。
未来の鎖を解こうとする歩だがビクともしない。
「椎葉、このままじゃあんたも死んじゃうよ」
「死ぬなんて言わないで。夏休みいっぱい遊ぼうって約束したじゃん。羽鳥さん、言ったでしょ?未来は自分次第だって。私、あの時から楽しい未来に賭けてるんだよ。諦めない、絶対諦めないから」
「人がどれだけ傷ついたと思ってるんだ。何で人の痛みが分からない!?何で何だよぉぉぉぉ!!俺の苦しみはこんなもんじゃないんだよ」
その頃、アキラに殴られていた薗田が体勢を逆転し、怒りのままにアキラの首を締め付ける薗田を、ようやく逃れてきた歩と未来が止める。
直後、パトカーのサイレンが聞こえアキラは逃げていった。
3人が病院で治療を受けていると、警察から連絡を受けた文子が駆けつけた。
「ごめんなさい、私…」
「ホントに無事でよかった。歩に何かあったらどうしようってすごく心配したのよ。怪我は?痛くない?ねぇ、大丈夫なの?」
「うん、大丈夫だよ。薗田くんと羽鳥さん」
「歩を助けてくれてありがとね。本当にありがとう」
歩を泣きながら抱きしめ、未来や薗田に深々と頭を下げる文子に歩は誕生日プレゼントを渡すのだった。
「歩はよくお母さんのこと、見てくれてたんだね。お母さん、歩のこと、ちゃんと見てるつもりで…ちゃんと見てなかった。分かってなかったの、お母さんの方だったね」
「そんなことないよ。すごく似合ってるよ、お母さん」
「歩、ごめんね。一緒にケーキ食べようっか」
翌日、廃墟の事件が明るみに出て、学校はその話題で持ちきりだ。
みどりが、事件の主犯が中学の先輩のアキラだと愛海に話しているのを聞いた倫子は以前に愛海が携帯でアキラと口にしていたことを思い出す。
動揺してトイレに立った倫子の後をつける愛海を登校してきた歩が呼び止めた。
「安西愛海!!狩野アキラ、知ってるんですか?」
「知ってるけど…?」
「昨日のこと、愛海が仕組んだの?」
「はぁ?何のこと!?」
「とぼけないで、そうなんでしょ!?」
「言いがかりは止めてくれる?迷惑なんだけど」
「本当の言って」
「もし仮にそうだとしたらどうするわけ?薗田を使ってマナに同じことしてみる?言っとくけど、マナは一切関係ないから」
「あんた以外に誰がいんの!?そうやって酷いことやって人の気持ち踏み躙って。どういうつもり?私はあんたのおもちゃじゃないんだよ!!生きてるんだよ…」
「あんたはマナのおもちゃなんだから、ず~っとね」
事件を仕組んだ犯人じゃないかと追求する歩にシラを切る愛海は、突然持っていた手鏡で窓ガラスを叩き割った。
何事かと集まってきた生徒や戸田や正岡に、愛海は歩に突き飛ばされたと訴える。
「ねぇ、安西さん。椎葉さんと何かあった?」
「何もありませんよ。ただ…」
「ただ…?」
「私、椎葉さんに嫌われてるのかな…?皆に私の悪口言ったり、変な言いがかりつけてきたり…」
「椎葉さんが…?」
「私、酷いですよね。クラスの人のこと、こんな風にいいつけるなんて」
「ううん、悩みがあったら何でも聞くからいつでも相談してくれていいのよ」
「先生、少し休んでていいですか?」
「そうね、落ち着いたらすぐに戻るのよ」
「じゃあ、私も戻るね」
「思ってることあるんでしょ?はっきり言えば?」
「何のこと?」
「マナがアキラと電話してたこと気になってるんでしょ?」
「今もアキラ先輩と連絡とってるんだなってそれだけ。私、絶対誰にも言わないよ」
「ヒロはマナのこと疑ってるの?」
「別に疑ったりしてないよ」
「そりゃそうだよね、マナは今でも克己君のことが大好きだし、アキラとエッチなんかしてないし、アキラに克己君を襲わせたり、歩を犯れだなんて一言も命令してないからね」
「そうだよね…」
「マナね、ヒロのことだけは信用してるんだ。頭悪いじゃん、ミサもミエもみどりもさ。ヒロもマナのこと、裏切ったりしないよね?」
「うん」
「じゃあ、指きり。もし裏切ったら今度は雑誌じゃなくてこっちの方がズタズタになっちゃうかもよ」
正岡から治療を受けた後、保健室で倫子と2人きりになった愛海は、アキラのことを内緒にするようにと脅して裏切らないでねと指きりをさせる。
そんな折、アキラが警察に捕まり、克己を襲った犯人もアキラだと判明する。
「アキラと安西は同じ中学だよ。俺は途中で転校しちゃったからよく分からないけど、2人が知り合いだとすれば…」
「同じ中学…」
「ごめん、言わない方がよかったね」
「ひまわりってさ、何があっても明るい方向いてれば大きくなれるって知ってるんじゃないかな。私もそんな風になりたい」
教室で愛海とアキラが同じ中学と知った里絵と美沙が、事件を仕組んだのが愛海じゃないかと冗談半分で噂をしていると、廊下でその話を聞く愛海の姿を見た倫子は必死で否定する。
「佐古のことも、私達が襲われたのも全部安西がやったんだ」
「私、このまま終わらせたくない。疑いを晴らしたいし、あんな奴に絶対負けない!!」
「歩、強くなったね」
「羽鳥さんのお陰だよ」
歩と未来は学校へ来るなり職員室に呼び出された。
職員室では愛海と父親の大治郎がおり、大治郎は歩と未来を見るなり愛海をいじめているこの2人を退学処分にしろと言い出した。