2007/09/10(月)17:42
ヒロイック・エイジ 第22話「死の契約」
ヒロイック・エイジの第22話を見ました。
第22話 死の契約
プロメとの会話を続けるディアネイラは異種族間テレパシーでその記憶をプロメから受け取っていた。
その頃、ケルビウスと戦うベルクロスとアルテミア。
ベルクロスはアルテミアの攻撃に耐えているが、アルテミアは吹き飛ばされていく。
「メヒタカ!!」
「これ以上、耳を傾けることは愚かしい。黄金の種族の力がどこかに残されているということ自体、幻想に過ぎない」
『幻想と決め付ける根拠もない』
「黄金の種族はこの宇宙と我らを捨て去った。理由も説明もなく」
『その過去と力を認めぬことと繋がらない』
『ロム・ローに賛同する。我々は黄金の種族に裏切られた』
『彼らの真意は分からない』
『対話を止める理由にはならない』
『見守ろう』
『同意する』
『見守ろう』
「同意する…」
「選択は誤りではなかったようです。私がつかさどっていた記憶と感情はただあなたに委ねるが為にあったのかもしれません。私に賛同する者達が多数を占めたようです」
「それでは…」
「あなた方の同胞の多くが今一時、滅びを免れるでしょう。ただ、それはあなたが黄金の種族の力を見出すという可能性を検討するためにすぎません。この対話から導かれた可能性を認めようとしない者達がまだ少なからず存在します。エリュシオンへ向かうあなた方をロム・ローが追うでしょう。彼が従えるノドスと共に。そして、あなたが道を見出せなかった時、或いは見出せても黄金の種族の力が存在しなかった時、我が同胞の多くは再び鉄の種族を滅ぼすという選択に傾くでしょう」
「分かりました。ただ、私は黄金の種族の力は必ず存在すると信じています」
「私はまだそこまで言い切る事はできません。力の存在はただノドスの契約に示されているだけです」
「ノドスの契約は私達全て、この宇宙に生きるあらゆる者達に道を示しているのではないでしょうか。私はそのように考えているのです」
「道を…未来を…l。―私もそう考えておりました。契約の示すものは未来ではないかと」
「はい、何もせず諦めてしまえば決して手に入らない未来が」
「辿り着くべき最善の未来」
「私はそう信じます」
「あなたに出会えてよかった」
「私もあなたに出会ったことではっきりと分かりました。道を示す力は、スターウェーを生み出す力は誰もが持っているものなのです」
「誰もが!?」
「あなたはお一人で一心に種族の記憶を背負い、その態度と行いによって自分の種族に道を示されました。私も共に生きる者達に道を示し続けます。それを行うことできっと皆が私と同じような力に目覚めるのではないでしょうか。そうなることできっと…」
「生命と生命が結ばれ、星々が交流する…」
「それがスターウェーを生み出す力となって」
「この宇宙がスターウェーで満たされる…」
「それこそが黄金の種族の望んでいたこと。彼らがこの宇宙で行おうとしていたことなのです」
「分かるはずがない!!黄金の種族の考えが鉄の種族ごときに」
「祈るという真理と行為は遠い記憶の中に沈み、それを捧げるべき対象も存在しません。ただ私の考えていることを言葉にすれば、やはりそれが相応しい。祈ります、あなたがあなたの同胞達をエリュシオンへと導かんことを。そして、黄金の種族の力を見出さんことを」
「心より感謝いたします。あなたが示して下さった英断と英知に、秩序に至る可能性に信じていただけたことに」
アルゴノートに帰艦したディアネイラは失われた惑星「エリュシオン」を見い出すために、休んでいる暇はないと瞑想に入る。
モビードはディアネイラとプロメの「対話」を記録した事を確認し、それに自分のメッセージをつけてニルバールや他艦へ送る。
《対話が成立したというのか!?鉄の種族が始まりの星への道を見つけようとしていると。プロメ様、あなたは可能性を信じ、遂にそれを見出そうとしている。ならば、あると信じていいのですか?この戦いの果てにも可能性と呼べるものを》
《エイジ、感じます。あなたがまた戦いの中で苦しんでいるのを。私はあなたの言う通り、今は進むことだけを考えます。あなたがまた来て下さることを信じて》
ディアネイラから最初の進路が送られてきたアルゴノートは「エリュシオン」に向け発進する。
《アルテミアは力尽きたことで幸い、狂乱から逃れれた。だが、このままではケルビウスとベルクロスのどちらかに…。時間がない、一刻も早く決着させる》
カルキノスはレルネーアの力を発動させ、ケルビウスとベルクロスの戦いに介入してくるが、ケルビウスは止めない。
というよりも、レルネーアの存在を認識していないと感じるレクティ。
遂に狂乱してしまったケルビウスを感じたレクティはエルマントスの力を発動させる。
ベルクロスの背後から攻撃しようとするエルマントスだが、アルテミアが攻撃を受け止める。
アルテミアからメヒタカへと戻ってしまい、エルマントスから戻ったレクティが駆け寄る。
「メヒタカ…」
狂乱するケルビウスにベルクロスの攻撃が炸裂するが、ケルビウスの前に現れたレルネーアがベルクロスの攻撃を受ける。
カルキノスの死によって、ケルビウスは泣き叫ぶ。
「ユティ…。―!?止せ、ユティィィィィ!!」
ケルビウスは更に狂乱してしまい、力を暴走させてしまう。
巨大なブラックホールにノドス達は飲み込まれていく。
「誰もいない…いなくなった…カルキノス…」
ユティを回収するロム・ロー。
次回、「四人」
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