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カテゴリ:機動戦士ガンダム00
機動戦士ガンダム00の第5話を見ました。
![]() 第5話 限界離脱領域 「タリビアのユニオン復帰に、アメリカ大統領の緊急訪問、物資の援助とエネルギー供給増量の確約。やはり一連の事件はアメリカとタリビアによる画策。そして、この事件にソレスタルビーイングは利用された」 「いいえ、違います。ソレスタルビーイングは戦争根絶という意志を貫き、タリビアを攻撃したまでのこと。例え世論から背を向けようとも。彼らを利用しようとする考えは改めた方がいいわね。マリナ様、そろそろ諸国漫遊のお時間です。吉報をお待ちしていますわ」 「できうる限りの努力はします。アザディスタンを救うには太陽光エネルギーが必要なのだから」 「一つだけ聞いていいかしら?何故、この役目を引き受けたの?」 「決まっています。私にしかできないからよ」 混迷極める世界の中、マリナは各国へ援助要請のため、アザディスタンを後にする。 「姉さん、わざわざ見送りに来なくても…」 「こっちの支社に用があったついで。いいこと?沙慈。しっかり勉強してくるのよ。いくら奨学金でいける研修旅行でも旅費は私が出してるんだから」 「ごめんね、負担かけて。ルイスがどうしても個室がいいって言うから」 「はぁ、お金持ちのお嬢様って…」 「私がどうかしましたか?」 「ル、ルイス」 「安心して下さい、お姉様。沙慈くんのことは私がしっかり面倒見ますから」 「そうね、ルイスがいてくれた安心かな。沙慈、旅行気分になって羽目を外し過ぎないようにね。ルイスに変なことしちゃダメよ」 「何言うんだよ、姉さん!!」 「うふふ、大丈夫ですよ、お姉様。沙慈くんにそんな甲斐性ありませんから」 「そ、そう?ぶっちゃけ、この子、あんたに合わないと思うんだけど」 「聞こえてますよ、お姉様」 「手続きは済ませた。行くぞ、少尉」 「了解です、中佐」 「スメラギさんからミッションプランが届いたよ。MS性能実験の監視。状況によっては破壊もありえるって」 「気をつけろよ、アレルヤ。タリビアの一件以来、俺達は世界の嫌われ者だからな」 「御忠告感謝しますよ」 日本の学生、沙慈とルイスは奨学金で行ける研修旅行のため、人革連の低軌道ステーションへと向かっていた。 リニアトレイン内での一時的な擬似重力などを楽しむ沙慈とルイス。 「そういえば、少尉が超人機関に志願した理由を聞いていなかったな」 「志願はしていません。私は超兵計画の為に生み出されたデザインベイビーです」 セルゲイとソーマは、対ガンダムの切り札であるソーマの反応速度に合わせた新機体を見せられる。 アレルヤも次の任務のため、リニアトレインで宇宙へと戻っていた。 人革連 低軌道ステーション重力ブロック ここにやって来た沙慈とルイスは重力のありがたさを実感していた。 「お嬢様、そろそろお時間です」 「えぇ、分かっていてよ」 留美とすれ違い様、見とれているので耳をルイスに抓られる沙慈。 機体の性能チェックをしているセルゲイとソーマ。 最大加速時に何かが頭を刺激しているように頭が痛くなり、期待の操縦ができなくなったソーマは規定コースを離れてしまう。 同じ頃、アレルヤも頭痛に苦しんでいた。 お互いに精神の干渉を起こしているようだった。 そして、性格が変わったアレルヤ。 「クソ、どこのどいつだ!?勝手に俺ん中に入ってくんのは!!殺すぞ!!」 「いやぁぁぁ!!止めて!!いやぁぁぁ!!」 低軌道ステーションに向かってビームライフルを放つソーマ。 セルゲイが止めるように言うが、重力ブロックが低軌道ステーションから離れ、重力ブロックから重力が失われてしまう。 「誰だ?奴は誰だ!?」 重力ブロックが離れていくのを見たハレルヤ。 「事故か、ハハハ…ご愁傷さまだな」 『ハレルヤ』 「出しゃばるなよ」 『ハレルヤ!!』 幼い頃、宇宙を漂流したことを思い出したハレルヤ。 「ダメだ!!」 ソーマは気絶して、重力ブロックには232名の要救助者がいることを知ったセルゲイ。 その第7重力区画は爆発の衝撃と空気の流出で速度が急激に落ち、14分で地球の重力圏へ引き込まれてしまうことが判明する。 セルゲイはソーマの機体回収班を出させるように指示し、救助行動へ入る。 「救助隊が発進したようね。けれど、時間的にとても間に合わない。重力ブロックは地球の重力に引かれて…」 「お嬢様!!お嬢様、アレルヤ・ハプティズムが…」 「え?」 自分のいる区画がステーションから離れていることの気づいた沙慈。 限界離脱領域まであと7分のところで、セルゲイは重力区画を軌道高度に押し上げるために何とか加速させようとティエレンで頑張っていた。 重力区画の中では後5分で地球の重力圏に捕まってしまうとパニックになっていた。 このままではセルゲイの機体までも重力圏に捕らわれてしまうため、見捨てるしかないのかと考えていたセルゲイの元にアレルヤが現れる。 『アレルヤ、アレルヤ・ハプティズム、何をしているの?あなたに与えられたミッションは…』 留美からの通信を切るアレルヤ。 「あなたには分からないさ。宇宙を漂流する者の気持ちなんて。限界離脱領域まであと20秒。キュリオス!!」 キュリオスも重力区画を押すが、ガンダムの推進力でさえも現状維持で精一杯だった。 《あとはスメラギさん次第》 留美から緊急暗号通信を受けたスメラギ。 「どうします?」 「決まってるでしょ」 ステーション事故の行方不明者のリストが発表され、沙慈の姉は自分の弟がいることに驚いていた。 「聞こえるか?全員中央ブロックに集まれ」 「この声、ガンダムのパイロットか!?」 「繰り返す!!死にたくなければ真ん中に集まるんだ!!時間がない、急げ!!」 「若い、男の声…」 アレルヤの声に重力区画にいる人たちは中央に集まっていく。 「ねぇ、沙慈。もしかしたら死んじゃうかもしれないから今のうちにいっておくね。私ね、沙慈のことが…」 「聞こえるか?ガンダムパイロット。このブロックは間もなく限界領域に入る。ここまでだ、離れろ」 「ふん、できないね!!ソレスタルビーイングには失敗は許されない。それに…ガンダムマイスターは一人じゃない!!」 スメラギの指示でロックオンと刹那がアレルヤの援護に動く。 ロックオンが地上から軌道上への超長距離射撃を行い、刹那のエクシアが発射方向の軸線上に雲がかかっているので剣の一振りで雲を切り裂く。 「チャージ完了」 「狙い撃つぜ!!」 ロックオンの射撃が、軌道上のブロックを狙い撃ちに成功する。 「ナイスサポートだ、スメラギさん。上がれぇぇ!!」 地上から不用な部分を取除き、質量を減らして軽くなったブロックをアレルヤのキュリオスが一気に押し上げるのだった。 恩を感じる気持ちのあるセルゲイも救助を優先させキュリオスの退避を見逃す。 「ミッションを放棄し、人命救助を優先させるなんて…。しかも、デュナメスの高高度砲撃能力まで世界に曝してしまった」 「プランの大幅な修正が必要ね」 「ミッションを変更し、ロックオン・ストラトスに指示を出したのはあなただ」 「わらしはアレルヤ・ハプティズムを助けたわけじゃない。ガンダムを守ったのよ」 「適性に欠ける者をガンダムに乗せるべきじゃない」 「あなたはどうなの…?」 九死に一生を得た沙慈はルイスに最後に言おうとした言葉を尋ねる。 「教えない…」 次回、「セブンソード」 ![]() ![]()
Last updated
November 3, 2007 08:26:35 PM
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