獣神演武の第9話を見ました。
第九幕 帝都にさす影
「いよいよ明日は都に着くな。慶狼って野郎がいる都に」
「あぁ、だから夢を見る。戦いを前にして、敬老の恐怖を体が思い出している」
「そんなに強いのか?慶狼は」
「今の岱燈に勝ち目はない」
「そうか…」
洛昌の都に到着した
岱燈達は
劉煌の提案で、旅の疲れを取るためにひとまず統悠寺に向かった。
「ふん、来たか。だが、今の坊やじゃ大した騒ぎにはならねえ。折角、破軍と貪狼がぶつかるんだ。坊やにはもっともっと野望だの、憎悪だのを蓄えて強くなってもらわねえとな。お借りしますぜ、大将」
岱燈達は統悠寺で
劉煌の師匠・劉匠と賄いをしている美女・
麟盟に出会う。
「旅先で何度君の料理を思い出したことか」
「思い出したのは料理だけ?」
「え!?」
その夜、
劉煌が恐れていた通り、
岱燈はこれから慶狼を倒しに行くと言い出す。
力の差は歴然だと
劉煌は勝ち目が無いと、必死に止めるのだが
岱燈は聞き入れない。
すると見かねた
麟盟が
岱燈に身体で教えるため、手合わせを申し出る。
状況が飲み込めないながらも表に出た
岱燈は短剣・凛閃華を手にした彼女の身体に五神闘士「巨門」の紋様を見る。
凛閃華を手に
麟盟は
岱燈に向かっていく。
「速ぇ」
「瞬時の体捌き、それが麟盟の戦法」
「女なんかに負けねえ!!」
麟盟に向かっていく
岱燈だが、
麟盟に一発も入れることができずに背後をとられ、首に凛閃華を当てられてしまう。
「やるねぇ、君。長引くとヤバそう」
岱燈は全力で向かっていくも、再び首に凛閃華を当てられてしまう。
「私は君より強くて、慶狼は間違いなく私より強い。分かった?犬死の意味が」
「岱燈、焦りは禁物だ。登山の道は一筋ではない。頂上への道は他にもある。君に大義あらば、天は必ず道を授けてくれる。その時を一緒に待とう」
「仕方ねえな、次の機会を待つか」
「そうだね」
翌朝、
岱燈と
劉煌は二人で出かけていた。
「ヤケに最近仲がいいな。は!?まさか…奴らもそういう世界に目覚めて…」
劉煌に通称・慶狼広場まで連れて来られた
岱燈は四年前の皇帝主催の武術大会で
慶狼がその時、左の拳の一撃だけで作った巨大な穴を見せられる。
慶狼も操気法内伝の達人であり、
劉煌は
岱燈にも操気法内伝を極めるように言う。
何かの視線を感じた
劉煌は
岱燈と広場を後にして裏通りに入る。
表通りは綺麗で豪華だった町並みが一変して、貧乏な人達の通りになっていた。
「帝都の光と闇。これが裏の顔、いや真の顔だ」
「真の顔?」
「帝国は今、堕落し、疲弊し切っている。地方もこの洛昌も変わりはない」
「けど、都だろ?ここ、皇帝のお膝下じゃねえか。皇帝は何やってんだよ!?」
「何も」
「だったら、とっととクビにして、誰か別の奴が皇帝になりゃいいじゃんかよ!!」
「慶狼はそれを狙っている」
「髭野郎がなるくらいなら俺がなってやらぁ、俺が!!」
処刑場まで
岱燈を連れて来た
劉煌は尾行していた
史明に姿を出させる。
岱燈は
史明に術をかけられ、異空間のような所で賢嘉爛舞を見せられる。
そして、今の皇帝にも、
慶狼にも抜けないが、
岱燈だけが抜けたことを聞かされる。
「そこで相談だが、もしかして坊やは腐れきったこの国を何とかしたいって思ってねえか?だったら、坊やが皇帝になって天下を治めてみちゃどうだ?坊やには賢嘉爛舞が抜けた、天が認めたんだ。皇帝になるべき男だってな。なろうぜ、坊や。皇帝に」
「うるせえ!!俺のことは俺が決める!!テメーの御託なんざ、聞きたきゃねえ!!」
「そうかよ、だったら!!くたばりな、坊や」
足を凍らされてしまった
岱燈は動けず、巨大な岩が倒れてくる。
だが、
劉煌が
史明を背後から攻撃し、
岱燈は操気法内伝で倒れてくる岩を破壊する。
次回、「孤独なる皇帝」
獣神演武 DVDvol.1 獣神演武 DVDvol.2
キャラクターソング Vol.1 岱燈(鈴村健一)
キャラクターソング Vol.2 劉煌(櫻井孝宏)
キャラクターソング Vol.3 虎楊(小山力也)
キャラクターソング Vol.4 汰臥帝(福山潤)