シゴフミの第2話を見ました。


第2話 ロケット
『死者からの手紙、それがシゴフミ。思いの強さがシゴフミを送ることの出来る資格。愛の強さ、信じる強さ、そして憎しみ』
「フミカ、逃げよう。コイツ、普通じゃないよ!!」
「普通だよ」
「え!?」
「大切なものがある、邪魔なものがある、それは普通のこと」
「何言ってんのよ、フミカ!!人殺しよ、犯罪者よ」
「僕は裁判官じゃない。それにまだ確かめたいことがある」
翔太の次に
フミカも刺そうとする
明日奈。
「町屋翔太はお前の恋人か?」
「ふっ」
「答えて、恋人はいる?いない?」
「男なら沢山」
「了解した」
「フミカ!!」
「0913」
カナカを使って瞬間移動する
フミカ。
「あれもシゴフミ。理不尽な憎しみも、抉るような悲しみも、全ては純粋な人の心。0609」
この件にはもう興味のない
フミカは白い羽根を広げ、月の輝く夜空に消えていく。
明日奈が父親を殺したのは大事なものを守るためで、
大事な妹と未来を守りたいという純粋な強い思いからだった。
明日奈は父に如何わしいモデルの仕事を強要されていたのだが、それを妹にまでさせようとした父に
明日奈はナイフを向けた。
《私は守ったんだ、美紅を。そして未来を》
そして父殺しの秘密を守るために
翔太も殺めたのだが、その
翔太の死体はすぐに発見され、
明日奈に容疑がむけられる。
《どうして!?私と翔太のこと誰にも話してないのに…。私は私という存在を消す》
トイレで髪を切り、奪った服に着替えた
明日奈は青森行きのシルバーアローに乗る。
そこにまた
フミカが現れる。
「お前に渡したいものがある」
「しっかし犯罪者ってさ、どうして北に逃げるかな?私だったら絶対南だな。暖かい方が楽しそうだし、南南」
「やっぱり夢じゃなかったんだ。腹話術?こないだみたいな手品とか?」
「届かないはずの言葉」
「手紙…?」
「シゴフミ、死後の世界から届く手紙」
「死後の世界?不幸の手紙のつもり!?」
「差出人は町屋翔太。シゴフミは全てをなくした人間が最期に残した思い。お前には受け取る義務がある」
「何それ?罪の意識に訴えようとか?脅迫状?悪いけどお金ないから」
「どうでもいい。人が死ぬとか生きるとか僕にはどうでもいい。人はいつか死ぬ、早いか遅いかだけ。もし意味があるとするなら…どう死ぬかということ」
車内に人がいないので
明日奈は
フミカにもナイフを向けるが、逆に銀の銃を突きつけられる。
「ここで僕が引き金を引いたらお前は死ぬ。想像しろ、命を失った自分。肉体も財産も存在すら失って未練があるはず。心残りがあるはず」
「心、残り…」
フミカはシゴフミを
明日奈に渡して去っていく。
翔太のシゴフミを渡された
明日奈は慌てて発射前の電車から降りる。
《馬鹿じゃないの、馬鹿じゃないの、馬鹿じゃないの!!》
電車から降りる前、
明日奈は
翔太の特徴的な文字で書かれた最後の思いを読んでいたのだ。
『大好きな綾瀬へ
綾瀬。いきなりこんなものが届いてびっくりしてるだろうな。
何を書こうかって、ずいぶん悩んだんだ。
いっぱい考えたんだけど。
ごめん、気づいてあげられなくて。
俺、自分のことばっかりで綾瀬がどんな女の子かってちゃんと考えたことなかったんだ。
それなのに俺のロケットのこと信じてくれてありがとう』
《バッカじゃないの!?アンタ、殺されたのよ。私に殺されたのよ!?私のこと信じたのは翔太の方じゃない!!》
明日奈は廃ビルの屋上に戻る。
《翔太、知ってた?あたし、翔太のこと大嫌いだったの。翔太はいつも夢を語っていたよね。私は生徒会長とかピアノを習っているとかみんな嘘。同じビルで私が見ていたのは薄暗い天井。見ていたのは悪夢――。だけど翔太は屋上から果てしない空を見てた。私、翔太のロケット信じてるって言ったよね?でも信じたかったのはロケットじゃなくて、あたし達の未来。ロケットが飛んだら、あたし達の明日も開かれるんじゃないかってくだらない願掛け》
翔太の残したロケットには
明日奈とみくの名が書かれていた。
明日奈はそこに
翔太の名も書き加え、打ち上げようとする。
秒読みに入った時、
明日奈は刑事に見つかってしまう。
その時、風で飛んだシートがロケットに引っかかってしまい、急いでシートをどけようとナイフを持って走る
明日奈。
《翔太、これで――》
ロープを切ってロケットは打ちあがるが、
明日奈が刑事を刺そうとしたと思った、同僚の刑事が
明日奈を撃ってしまう。
「頑張れ翔太…」
《見えてる?翔太…。翔太はいい人だからきっと天国の方だよね…?私は多分地獄の方だから…。届くといいな、翔太のロケット――》
ロケットは青い空へと上がっていった…。
そして後日。
残された妹の美紅に、
フミカは
明日奈のシゴフミを届けにくる。
次回、「トモダチ」
シゴフミ DVD一通目
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