灼眼のシャナIIの第18話を見ました。
第18話 錯綜の悠二
「じゃあ、今教えた通りにやりなさい」
「悠二…」
悠二が「封絶」で見せた“銀”の炎は共に戦ってきたフレイムヘイズだけでなく「紅世の王」達にも大きなショックを与えた。
誰も知らない“銀”の正体とは?何故その力が
悠二の中にあるのか?答えの見つからない疑問と疑惑が交錯する中、
シャナ達は
悠二に新たな力の開花を期待する。
「力を炎として発射する炎弾とか習得しておいて損はない。悠二は体術はまだまだだし」
「封絶だけじゃなくて戦いにも…」
「ただし、優秀な自在師の指導を受けねばなるまい。自身の存在の力を使う以上、適正や力の加減などを見誤っては悲惨な結果になろうからな」
以前から指摘されていた、
悠二の研ぎすまされた感覚と状況分析能力から予想される自在師としての適正のために
マージョリーの指導で始まったその鍛錬は、
悠二自身の頑張りもあり順調に進んで行く。
だが、その頑張りに
マージョリーは違和感を持ち、言葉をかける。
「悠二、一言言っとくけど覚悟っていうのは、頭じゃなく腹で決めるものよ」
ところで、
マージョリーが
悠二に、ブルートザウガーをコンパクト化した栞に施し渡し、これによって常に携帯して歩けるようになる。
「でも、覚悟を決めるっていう事実は同じですよね?」
「……明日の鍛錬はお休み。少し頭を冷やしなさい」
「悠二、そこまで付き合って」
「そこまでってシャナの家、反対方向だけど…」
「いいでしょ。メロンパン買いに行くの。悠二、どうかしたの?」
「え?」
「鍛錬の時とか何かいつもと違う」
「そうかな?清秋祭のことで自分がどういう存在なのか思い知らされた感じはしてるかな。トーチでミステスなのは分かってたけど、零時迷子だけじゃない、僕の中にはもっと得体の知れないものがある。自分としてはまだ坂井悠二としていられるつもりだったけどそうじゃなかった。僕はもう完全にフレイムヘイズと同じ側にいる。シャナと一緒に行く存在だったんだ。そのためにももっと強くならなきゃ、シャナが言ってくれたみたいにね。じゃ、お休み」
悠二が帰宅すると、千草が疲労により倒れ、翌日、学校を休む。
そのことを担任から聞いた
シャナは学校が終わるとすぐに
悠二の家へと駆けつける。
「坂井の奴も大変だね」
「池くん」
「お見舞いに行くの?」
「私は…坂井くん一人だと食事大変かなって思うし、お母さんのことも心配だけど何だか病気に託けるみたいで…」
「え?そんなこと誰も思わないよ」
「でも迷惑かも…」
「そんなこと言われてから考えればいいよ。吉田さんが坂井を助けたいのならただそうすればいいと思うけどな」
「私が思ってれば…」
迷っていた背中を
池に押され、勇気を出してやってきた
吉田は手料理を渡して帰る。
翌日、
悠二の家に
ヴィルヘルミナの煎じ薬を持ってきた
シャナ。
同じく料理を持ってきた
吉田は
悠二に門前払いされてしまう。
「ごめんね、受け取れない。今言った通りなんだ。吉田さんも見たでしょ?清秋祭のこと。僕は吉田さんと同じ側の人間じゃないんだ」
「それは…分かってます。それでも私は…」
「僕が此処にいると街も巻き込まれる。だから僕はシャナと一緒に行かないといけない。その覚悟も出来ている。その僕がこれ以上吉田さんに甘えたり、迷惑かけたりできないよ」
「迷惑…」
「ホントにごめん」
「…どうして謝るんですか?私が坂井くんを好きなことが迷惑ならそれでもいいんです。そう言って断ってくれたら納得します。それは私の気持ちに対する坂井くんの答えだから。でも今の坂井くんの答えはそうじゃない。私の坂井くんへの気持ちに悪いとか、謝ってほしくないです!!」
「吉田さん!!」
「一美が怒った気持ち分かる?多分、私が昨日から感じてたのと一緒。悠二は嘘ついてる。私と一緒に行くのも、千草を心配するのも全部違う、ホントじゃない。私、今の悠二とは一緒に行きたくない」
《何で二人ともあんな…。やっとホントの自分ってもんが分かったんだ。嘘なんかじゃない、僕は…》
「浮かないお顔ですね」
悠二は「いつか“いなかったこと”になる存在だから、大切な人を傷つけないためにも街を出なくてはいけない」という、新たに抱いた決意を、一人で繰り返し再確認していた。
そんな悩める
悠二の前に、紅世の徒・
ザロービが現われる。
「まさか…!?」
「お気づきですか?ワタクシ、名を“聚散の丁”ザロービと申します」
「徒!?」
「そう、紅世の徒でございます」
《どうして気づけなかったんだ!?》
次回、「言えなかったこと」
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