灼眼のシャナIIの第20話を見ました。
第20話 茜色の死闘
ザロービの計略を推測し、自らの力で最前の策を成し遂げた
悠二の元へ、
シャナと
ヴィルへルミナが合流した。
戦いは終わったのにも関わらず、まだ何かまだ感じる
悠二。
「シャナ、さっき言えなかったこと聞いてくれる?」
「…?」
悠二が何か言おうとした時、茜色の炎が走る。
シャナの体を刻む無数の刃、
ヴィルへルミナと
悠二を飲み込んだ巨大な茜色の炎。
それが一瞬にして同時に行われたのだ。
そして、崩壊した商店街の瓦礫の上にかろうじて立ちあがった
悠二の胸に剣が突きつけられる。
《何だ、コイツ!?さっきの徒とは全然レベルが違う。どうして気づけなかったんだ!?こんな強大な力の持ち主に》
「お前は…!?」
「“懷刃”サブラク、紅世の王。依頼を受け、標的の抹殺を行う殺し屋」
「“懐刃”サブラク、アイツが…」
「やはり最初に態勢を立て直したのは貴様だったか、幾度もの抗戦を経れば逆襲に転ずるまでの時間も時間も短くなるようだ」
「貴様の相手はこの私、“万条の仕手”ヴィルヘルミナ・カルメルであります!!」
悠二を繁華街に誘った
ザロービも、その動向を睨み照準を付けていたビフロンスも、
サブラクが張った罠でしかなかったのだ。
気配を消し、時とともに傷を広げる自在法“スティグマ”を操る敵に、
ヴィルヘルミナ、
マージョリー、そして
シャナ、3人のフレイムヘイズが翻弄される。
先ほど戦った
ザロービとは比べ物にならないほどの力の持ち主である
サブラクを相手にも、臆さず戦う
ヴィルヘルミナ。
悠二は
ヴィルヘルミナが手傷を負っていることに気づく。
この傷は、
サプラクの初撃から
悠二を守る際に負った傷で、自在法『スティグマ』で時と共に広がっていくものだった。
「これがいつもの奴の手。“懐刃”サブラク」
《シャナ…皆は?よかった、気配は感じる。その自在法の成果かなり弱ってるみたいだけど》
一方、
サブラクの攻撃から
佐藤を救うため、その身を犠牲にした
マージョリーにもスティグマが効いていた。
「マージョリーさん…」
「よぉ、目覚めはどうだい?我が眠れる美女マージョリー・ドー」
「最悪。あの茜の炎、まさか…」
「あぁ、“懐刃”サブラクだ。捜索猟兵と巡回士込みで罠だったらしいな」
「坂井は無事だ。シャナちゃんやカルメルさんは?」
「さぁね。気配はあるようだけど…」
サブラクは初撃に限定されるが、“徒”やフレイムヘイズにすら全く彼自身と攻撃の予兆を感じさせず、複数個所に絶大な規模と威力の同時攻撃を行えるという特性を持つ。
完全な不意打ちで放たれる洪水とも思えるような炎の濁流と、その炎に混ぜた無数の剣による攻撃、さらにそれらで傷付いた箇所を時と共に広げていく自在法『スティグマ』により、初撃で並の者ならば即死、強者であっても運任せで生き残ったとしても無傷では済まず、『スティグマ』の効果で傷を深められ、そのまま放置すれば死に至り、加えて初撃の後に現れる
サブラクとも戦わなければいけないという恐ろしく厄介な“王”であることを
ヴィルヘルミナから聞かされる
悠二。
しかし、
ヴィルヘルミナが
サブラクを惹きつけている限り、目の前の敵と抗戦するだけで再び広範囲の攻撃を仕掛けることはなく、
シャナや
マージョリーに危険が迫ることはない。
「とはいえ、不利な状況であることは明らか。現に他の二人は援護に来られず、栞も焼かれ連絡もとられないのであります」
「そういえば、僕の栞も…何て抜け目のない奴だ」
サブラクの特性の一つは並外れた耐久力。
「啓作、丁度いいからあんたの決意にもう一つ水を注しておくわ。アンタ、言ったわね。私の力になりたいって、外界宿で働きたいって。もし私が死んだらどうするつもり?」
「え…?」
サブラクの目的は仮装舞踏会により依頼されたもので、
悠二を捕らえるということだった。
先に後の障害になるであろう
ヴィルヘルミナとの決着をつけることに
サブラクが全力を向けてくることを十分に理解し、
サブラクは手に負えない強さであるものの、
ヴィルヘルミナは奇策を用いて
悠二を逃がすことに成功する。
察知不能な不意打ち、大規模な攻撃は初めの一回のみ、目の前の敵と抗戦するのみ、異常なまでの耐久力と
ヴィルヘルミナが伝えたそれらの情報の中に、そして実際に
サブラクと対峙した
悠二は何かを見い出そうとしていた。
次回、「合わさる力」
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