灼眼のシャナIIの第21話を見ました。
第21話 合わさる力
サブラクとの激しい戦いの中、疲労の色を見せた
ヴィルヘルミナの絶体絶命の危機に、紅蓮の炎と共に
シャナが躍り出る。
時とともに受けた傷を広げていく自在法『スティグマ』。
そのため他のフレイムヘイズは動けないと思っていた
サブラクは、
シャナの登場に驚愕する。
《何故だ!?スティグマが与えた傷は確実に行動不能な段階まで達しているはず…。それが何故…!?》
「仇敵との再戦に私が何も備えていないとでも思ったのでありますか?」
ヴィルヘルミナが仇敵との再戦に向け、行っていた備えは、幾度となく繰り返された
サブラクとの戦闘の中で、ヨーハンが編み出した自在式によるスティグマ破りが遂に完成をみたのだ。
「今こそお前は知る、永遠の恋人ヨーハンの力を!!」
『カルメルさん、聞こえますか?』
「何をノコノコ戻ってきたのでありますか!?」
『聞いて下さい。今からシャナやマージョリーさんと相談して決めた作戦を説明します』
ザロービが現れた時からあり、彼との戦いが終わった後でさえ消えなかった違和感。
ヴィルへルミナがひとり
サブラクの相手をしている間、その正体に
悠二は着目し、考え、結論を得たのだった。
御崎市の全体から感じた
サブラクの気配が、特に地下ではそれが強く感じられたと
悠二は話す。
「サブラクは事前に気配を察知されることなく、広範囲の不意打ちをやってのける。もし、僕の感じた気配がこの御崎市に染み込んだあいつ自身だとしたら」
「奴自身って…?アンタ、まさか…!?」
「この町全体がサブラクだってのか!?」
「そう考えれば納得がいくんです。シャナが巡回士を倒した時にできた穴、あの大穴にだけ気配が感じられなかった」
今、
ヴィルヘルミナが戦っているのは巨大な
サブラクの断片に過ぎないものであり、この地一帯にしみ込ませた自分の存在の力で、
サブラクはその消耗を随時補い続けていたのだった。
ただ、それが分かったとしても
サブラクが強敵であることには変わりはなく、
悠二はとっておきの秘策で
サブラクを倒す手段を講じていた。
三人のフレイムヘイズと一人のミステス、
佐藤と
一美の2人の人間が加わった作戦が始まる。
ヴィルヘルミナを
一美が誘導し、同じく
マージョリーを
佐藤がポイントへ誘導する。
ヴィルヘルミナが
サブラクに消耗戦を仕掛け、
マージョリーはポイントに自在式を仕掛けていく。
最後の時に備え、
シャナは力を温存していた。
「どう啓作?」
『いい感じです。自在式はちゃんと配置されています』
啓作の指示通りに自在式を配置していた
マージョリーは遂に最終ポイントに向かう。
『さっきの質問の答えですけど、あなたが死んだ後の事なんか俺には考えられない。マージョリーさん言いましたよね、自分が死んだらどうするつもりだって。そんな質問クソ喰らえだ。俺はあなたを生かすために、生かすことだけに全てを賭ける。それだけです』
「馬鹿ね」
そして、遂に
マージョリーの仕掛けた自在式が発動する。
轟音と共に、持ち上げられた街の底に
サブラクが存在の力を吸い上げていた無数の脈が張り付いていた。
そして街が宙へと押し上げられたことにより、その接続は断ち切られ、ついに
サブラクは無敵ではなくなる。
「後は任せたのであります」
「悠二…何でもない」
力を温存していた
シャナが
サブラクに向かって行く。
「告げても良かったのだぞ、我は干渉しなかった。単身、捜索猟兵を討滅し、巡回士の存在に気づいたのみならず、サブラクの正体を看破。あまつさえ、撃退の策まで。坂井悠二、零時迷子のミステス。いつの間にかくも大きな存在となっていたのか…」
シャナは
サブラクに攻撃する。
サブラクは一度も追い詰められたことがなかったために油断して敵を侮っていた事もあって、
シャナ達の連携によって敗北するのだった。
「終わったわね」
「あぁ、ようやくな」
「我々の勝利であります」
次回、「クリスマス・イヴ」
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