破天荒遊戯の最終話を見ました。
第十幕 君に贈ろう
「父さん…」
「久しぶりだね、ラゼル」
キアラが誕生日プレゼントを買っていた。
「Happy Birthday…Happy Birthday…My princess…My Princess Happy Birthday」
「おめでとう、おめでとう」
「ありがとう、ありがとうございます、皆さん。今、ラゼルは最高に幸せです」
「これは一体、何のお祭だ?」
「で、何歳になったの?」
「15です。いうなれば元服ね」
「盛大にプレゼントを用意したよ」
「俺を置いて話を進めるな」
「当然、俺からもプレゼントがあるあるよ」
「ありがとう、今開けていいあるか?」
「勿論ある」
「だから…」
「だからお誕生日でしょ」
「誰の?」
「ラゼルちゃんの」
「いつ?」
「今日」
「聞いてないぞ」
「聞かれてないもの」
「何か、アル坊とプレゼントって結びつかないしね」
「そもそもお誕生会なんてイベント知ってるかも怪しいしね」
「ば、馬鹿にするな!!俺だってそのくらいの試練乗り越えてみせる。用意してみせるぞ、プレゼントとやらを」
「それにしてもビックリしたな。ひーたんが父さんの弟だったなんて」
「俺達おじさんと姪っ子ってことになるんだよね。いいな、この禁断な雰囲気」
「ハハハハ、ひーたん」
「おい、聞いてるか?」
「僕の娘にいやらしいことしたら音を立てて引き千切るよ」
「ハハハハ、兄さん冗談ばっかり」
「ハハハハ、兄は真剣だよ」
「いい加減にしろ!!俺だけ除け者か?ふざけんな、寂しいぞ。お前ら、大嫌いだとかそういうことはこの際どうだっていい。だが、パーティだとかプレゼントだとかの前に必要な小尾tがあるんじゃないのか!?せめて自己紹介くらいしろ。俺はお前の名前さえ聞いてないぞ」
「お、アル坊にしては常識に溢れた意見」
「出会った頃からは考えられないよね、人間ってちゃんと進化するんだ。いいよ、その成長が誕生日のプレゼントで」
「お前ら黙ってろ」
ラゼルを家から追い出すようにして旅に出した義父
セラティードが突然姿を見せ、彼女の15歳の誕生パーティを開くと言いだした為にパーティが開かれていた。
さらに、もう二度と会わないので自己紹介は必要ないと
セラティードは
ラゼルの旅が終わることも告げ、
ラゼル達を驚かせる。
その夜、
アルゼイドと
バロックヒートを連れて森へ入った
ラゼルは、2人に対して初めて、自分の過去を語り始めるのだった。
その森は幼い頃、実父に捨てられる前まで育った場所で、近くには村があった。
地面に書かれた円の中で父が来るのを待っていた
ラゼルは実は死ぬのを待っていた。
『ふ~ん、要らない命なら俺が貰うよ。君を頂戴、ラゼンシア』
セラティードに拾われたはずなのだが、その辺の記憶は曖昧らしい。
汽車に乗り、
セラティードと帰ることになる
ラゼル。
アルゼイドは物凄い物を誕生日プレゼントにしたいと考え、店主に何かいいものがないか尋ねると、別れはいつも突然で一期一会だと言うのだった。
同い年の女の子の誕生日プレゼントを買いに来た人がいた。
昔、魔法が使える娘を手放したことがあるらしい。
それが
ラゼルのようで、捨てた時に森に引き返したそうだが、既に娘の姿はなかった。
アルゼイドは駅へと走るのだが、既に
ラゼルの乗った貴社は出発していたので線路を走って記者を追いかける。
駅で既に見送っていた
バロックヒートも
アルゼイドと共に記者を追いかける。
気づいた
ラゼルは記者の後部車両に向かう。
「俺は手紙なんか書かない、会いにも行かない、思い出さない。傍にいない奴のことなど一分一秒でも心に留めてやるものか!!このまま離れていくのなら、お前なんか仲間じゃない!!」
すると、列車から飛び降りた
ラゼルはふざけんなと言う。
飛び降りた
ラゼルを抱きとめる
アルゼイド。
「何てことするの、ラゼルちゃん。いくらなんでも…」
「アルゼイド!!よくもまぁそんなことを抜かしやがったわね。仲間だと思っていたのは私だけだったつうことですか!?」
「仲間は…仲間は離れ離れになっても仲間か?」
「仲間よ」
「二度と会えなくても仲間なのか?嬉しいことを伝えられなくても、辛い時支え合えなくても仲間なのか?どこでどう生きてるのか、元気なのか違うのか知らなくても仲間だと言えるのか?」
「仲間よ!!」
「嘘だ、そんなもの心の支えにもならない。そんなもの、いらない」
「だったら、どうしろっていうの!?一緒にこのまま旅を続けろって!?父さんを無視して!?そんなことできるわけないじゃない!!」
「お前だって行きたくないくせに。そんな顔で泣くくらい嫌なくせに。一日遅れの誕生日プレゼントだ、チャンスをやるそこのクソ暴君に立ち向かえ」
「クソ暴君って僕のことかな?」
「俺達と旅を続ける許しを得るんだ」
「だって、そんなの…」
「無理だというのか?残念だ、そんな頼りない仲間は要らない」
「偉そうに言ってくれるじゃない、その挑発乗った!!アンタのそのくそつまんない人生、私が面白おかしく演出してやるわ、バン!!」
キアラは
ラゼルの実父の家にやって来て、実父を殺すのだった。
「旅は終わり、試練が始まる。さぁ、ラゼル、ゲームを始めよう\か」
完
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