獣神演武の第24話を見ました。
第弐拾四幕 暴走せし宿業
「もう一度…もう一度行ってくれ、燕妃さん!!慶狼が何したって!?」
「慶狼は皇帝の命として、都を封鎖し、死人を使った無差別虐殺を始めました」
「何でだ!?」
「分からねえ…皇帝になったんだ、俺達の討伐命令くらいは出すだろうとは思っていたがな」
「広場に集まったのは慶狼にお祝いを言いに来た人達でしょ?なのに…」
「もう全然分かんねぇ…。何でそんな人達を殺す必要があるんだよ!?」
「敬老はあらゆる手段を講じて皇帝の座に着こうとした男だ。奴にとってそれは民を支配するってことじゃねえのか…?」
「これが奴の覇道の先にある野望――」
「このままでは都は地獄になってしまう…」
「いや、都だけではない」
「賢帝国全土だ」
「帝国全土!?」
慶狼は嘉陵広場に集まった人々の前で賢嘉爛舞を抜き放ち即位を宣言し、人々は割れんばかりの歓声で新皇帝、
慶狼を讃えるのだったが、一転して広場は地獄と化す。
あろうことか
慶狼は屍人による無差別虐殺を開始したのだ。
同時に帝国全土で史明の操る屍人がいっせいに覚醒し、凄惨な光景が至る所で繰り広げられる。
「劉匠さま、玄狼党も死人なのですか!?もしや、劉煌も…」
武曲の輝きは失せてはいないと答える劉匠。
これが
慶狼の目指していた覇道の先なのか、事の次第を知った
岱燈達は明朝にも都へ発つ事を決意する。
「お待ち下さい、お待ち下さい、慶狼様」
「何か用か?」
「嘉陵広場の一件にございます。あれは一体どういうことなのですか!?」
「皇帝として民に死ねと命令したまでのことだ」
「そんな…!?何をお考えなのです!?民は国の礎、国の力となるべきもの」
「だからどうした?無力なものには死という結末しか用意されん。風の前の塵の如く、抗えぬまま滅びる宿業。慶煌、お前の母がそうであったようにな。国が民を死に至らしめるのであらば、皇帝が国を死に至らしめることも出来る。分かるな?慶煌」
「違います!!それは断じて違います!!陛下が母を救えなかったのは仕方のなかったこと…」
「ならば、この国が滅ぶことも仕方のないことだと思わぬか」
「何故、そうなるのです!?新たな秩序と永遠の平和を築く、あなたの言っていたことはこんなことではないはずだ!!目を覚まして下さい、父上!!」
劉煌の訴えが届くことはなく、
慶狼に殴られてしまうのだった。
「私を父と呼ぶのなら、貴様も全てを捨てろ!!我が望みのためにな」
『父上、私は何を信じれば…』
決戦前夜、貪狼の星は輝いていた。
岱燈は星の運命を信じないことを皆に告げ、五神闘士と関係なく仲間として助けてくれればいいと言う。
虎楊は部下達に
慶狼を倒すことを伝えると、部下達は”一蓮托生”だと言うが、燕妃がそれを遮る。
一人泣いている燕妃に
虎楊がやって来る。
「燕妃…すまねえな、嫌な役買って出てくれて」
「そんなつもりじゃありません…」
「もし、お前の兄貴の仇を討って、無事に戻ることが出来たら…いや、何でもねえ。また明日な」
「…!?男って…やっぱりどうしようもない…」
麟盟は
劉煌のことを考えていた。
鳳星は
頼羅に燕妃さん達と一緒に待っていてくれと言うが、
頼羅の決意は固く、付いて来ると言う。
「父上と約束したんだもん。ちゃんと最後まで岱燈を見守るって。岱燈がどう戦って父上の仇をとったか、ちゃんとお墓に報告しないと」
「頼羅ちゃん…分かったよ…。だったら、おいらも覚悟を決める。頼羅ちゃんを守るのも戦うのも完璧にやってみせる!!」
闘核から宮廷の通路を聞いた
岱燈は
汰臥帝に戦いを終わらせに行くんだと自分の気持ちを伝える。
閉じ込められた
劉煌の元に
将鶴が現れる。
「罪もない民が大勢命を落としているのです!!一刻も早く陛下の目を覚まさなければ!!」
「劉煌殿、陛下の仰ることは絶対です。それが間違っていると思うなら、あなたはここにいてはいけない」
『
まだだ…たった一度、乾坤一擲の時にはまだ早い』
慶狼は
史明と話し、皇帝になって欲が出てしまい世界が滅びる様を見たいが、今のままでは破軍と互いに滅びるだけになってしまうと
史明の刀を自分に刺し、力を取り込むのだった。
そして、
岱燈らはそれぞれ決意を固め、
汰臥帝らに別れを告げて都へ向かうのだった。
次回、「貪狼神」
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