ヴァンパイア騎士の第4話を見ました。







第4話 断罪の銃爪
「優姫、俺は――」
「優姫」
「枢先輩」
「血に飢えた獣に成り下がったか…錐生零」
優姫の状態を目にした
枢は、
零から
優姫を引き離す。
「止めて、枢先輩…」
血をかなり吸われたことで貧血で倒れてしまう
優姫。
「優姫…!?」
「むごいくらい血を貪ったね、優姫が立っていられなくなるほどに。そんなに優姫の血は美味しかったかい?」
「…!?」
連れて行かれる
優姫に何も言えない
零。
過去に純血種の吸血鬼に咬まれたことで人間だった
零が吸血鬼になってしまったという隠された秘密を知った
優姫は、自分が今まで
零のことを何も理解していなかったこと悔やみ涙を流す。
そんな時、
優姫は理事長室で、
枢と
理事長が
零を夜間部に入れようと話していたの密談を耳にする。
『枢先輩が言うことも分かる。吸血鬼になった今、零を夜間部に入れるのは寧ろ自然なこと。でも、吸血鬼を殺したいほど憎んでいる零の気持ちは!?…!?零はずっと自分のことも憎んでたんだ―。なのに私は…酷いことを言ってしまった――』
悩みぬいた末、
優姫は授業を飛び出して、
枢に頼みごとをするために、月の寮へと向かう。
応対した
英が
優姫にイラつき、足元を凍らせてしまう。
「ねぇ、優姫ちゃんって枢様の何?」
「枢先輩は十年前に血に飢えた吸血鬼から私を救ってくれた命の恩人です」
「へぇ~、そんなことがあったんだ。じゃあ、優姫ちゃんは命の恩人の枢様に恩返しで体中の血を捧げるくらいはすべきなんじゃないのかな?」
「血って…」
「そっか、君の血は枢様の物なのか。でも、その咬み跡、枢様の物じゃないね。もう他の誰かにあげちゃダメだよ、僕も含めてさ。いつか君のこの首筋に枢様の唇が優しく触れ、牙がゆっくり突き立てられるんだ。枢様が自分の血を飲み下してくれる音がしたら、優姫ちゃん、きっと感じちゃうよ?そうだ、今すぐにでもお願いしちゃいなよ。私の血を飲んで下さいって」
「何、勝手に…」
「恥ずかしいんだ?」
優姫が
英に問い詰められているところに、
枢が現れ、
英を殴るのだった。
「誰がこんなことを望んだ?」
「いえ、出過ぎた真似を致しました。申し訳ございません、枢様」
「嫌な思いをさせたね、優姫…ごめんね。いいんだよ、優姫だけはそのままの優姫で。僕に傅いてくる夜間部の連中とは違う…優姫には温か味がある。それで十分だよ」
零を夜間部に入れないで欲しいと頼む
優姫。
「零はたった一人で戦っていたのに、私はこの四年間何も知らなかった…。ずっと傍にいたのに…私、何も気づかなくて…」
「優しいんだね、優姫は。でも、それは優姫が気に病むことでは…」
「違うんです!!零が吸血鬼だったことは凄くショックでした。でも私は昨日…零を傷つけてしまった――」
「優姫…ごめんね。たとえ、君の頼みでもそれは出来ない。吸血鬼化した人間はレベルEに必ず堕ちる。彼も優姫にその姿を見られたくないと、そう願うはずだよ」
優姫は
零の元へ向かうと、吸血鬼にしか効かない血薔薇の銃で自殺しようとしている
零を見てしまい、それを止めようとする。
「俺を撃て。レベルEに堕ちるその前にお前の手で俺を殺してくれ。お前にも聞こえていただろ?自分の血が俺に啜られる音が。あんな身の毛がよだつ体験の後で平気でいられるはずがない」
「零、私は――」
「俺はお前を喰おうとする自分を止められなかった。次に獲物にした人間を俺は殺してしまうかもしれない。撃てよ、俺を。本当は怖いんだろ?」
「できないよ、そんなこと…」
零を撃つことができない
優姫。
鞄に詰めた荷物を手に
零_は出て行こうとするが、
優姫は追いかけて、後ろから抱きしめる。
「
零!!もう大丈夫だから…。私は何も分かってなかったけど、四年間ずっと零を見てきたよ。だから怖くない、私は零の味方になる」
「
優姫…」
『
たとえ、枢先輩に許してもらえなくても』
その頃、
理事長はハンター協会会長から、”あの男”を差し向けたと言われ、驚いていた。
次回、「月下の饗宴」
ふたつの鼓動と赤い罪(ヴァンパイア騎士盤)