あまつきの第8話を見ました。
第八夜 薄暮花が眠る
幼い頃、
朽葉は村外れに祖父と二人きりで暮らしていた。
極力村人とは話さないように言われていた
朽葉は、祖父の死後も一人きりだった。
まりつきをして遊んでいた
朽葉に話しかける
沙門だったが、
朽葉は廃屋へと隠れてしまう。
追いかける
沙門はそこで
朽葉を護る狗神と対面し、いきなり狗神に襲われる。
『私を殺せばこの子の命もないよ。村の奴らが寄越した妖怪祓いだね、長年守ってきてやったというのに奴らは仇で返す気なのだな。私はこの子の身体がなければ生きていけぬ、この子も私がいなければ生きていけぬ可哀想な子。私に、この子に牙を向けるならどうなるか――』
「俺を殺してもこの村に居場所は…ないぞ…」
自分を殺せという狗神に対して、見守るために連れて帰りたいと告げる
沙門。
銀朱を発見した入山して一週間の
胡僊は出て行くように言うも嫌だと返され、全力で人を呼びに行くと言うのだった。
胡僊は
沙門に弟子入り志願したものの、酔っ払い姿や体たらくぶりを見て弟子入り撤回していた過去があった。
「妖怪退治は功徳じゃないぞ、ありがたい飯の種。ないと困る生活手段だ」
沙門は
朽葉を外に連れ出し、狗神から忠告を受ける。
『いつから妖怪退治は功徳から飯の種になったんだ?』
「いや…」
『昔のお前とそっくりじゃないか』
「そうかもしれん」
『一つ忠告しておく。志や理想が高すぎても、後々苦労するよ』
「心配させちまったみたいだな、すまん」
『誰が心配などするか!!お前が困った事態になれば、この子が悲しむからな』
「だから乗り越えたいんだ。人と妖の間でどんなに心乱され迷おうが、あるがままに受け入れる。前に進もうと思っているんだ」
「迷えば寂乱を生じ、悟れば好悪なし」
「禅の言葉ですね、どういう意味ですか?」
「善悪の対立で心を乱さず、全てをあるがまま受け入れれば好きも嫌いもない」
「善悪の対立で心を乱すな、ですか。先程の言葉とは趣が違うようですが…どちらが正しいのですか?」
「分かりません。いくら書物を紐解いても…私には分からなかったんです!!」
「ですから確かなものが欲しくて、此処に来られたんですね。しかし、その答えはこの神社にもありはしないと思いますよ」
そこに
佐々木が現れ、
銀朱を連れて行く。
「あの、あなたは…?」
「禅の悟りが先程の言葉に込められているんなら、この世で悟りから一番遠い人間は私でしょうね」
「違う、それは俺の方だ…。結局、俺は…つまらない人間のまま、か…」
「諦めれば人は死ぬ、未熟者をが。悩むことすら諦めてしまうのなら、人としての己の形も忘れてしまうよ」
「鳥…?」
狗神を見ても、人と平等に扱った
胡僊に興味を抱く
紺。
「あんだけ暴れた妖憑きに優しくする奇特な坊主の顔が見たくてね。狗神憑きを嫌っていないのか?」
「客だと言われたからそのようにしたまでで、病人なら手を貸すまでです」
「巫女には睨まれるだろうに」
「でしょうね」
「流石、坊主。大人物だな」
「それはどうも。それより、あの…仕事の邪魔なんですが」
「気にするな」
次回、「春昼」
あまつき 豪華版DVD第一巻
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