2008/06/19(木)11:07
ヴァンパイア騎士 第11夜「望みの代償」
ヴァンパイア騎士の第11話を見ました。
第11夜 望みの代償
「もう死んだかと思っていた。壱縷」
「へぇ、覚えててくれたんだ、零兄さん」
まり亜に付き従う仮面の男の正体は、生き別れとなった零の双子の弟、壱縷であった。
「酷い顔色だよ、零。無様だよね、昔はあんなに期待されていたのに、今じゃ自分の体の中に潜む欲望に抗うのが精一杯で。いずれはその欲望に支配され、自我をも失い、獣のようにレベルEに堕ちていくなんて…」
「言いたいのはそれだけか?」
「いや、久しぶりに会った俺の分身とゆっくり話がしたくてね。知りたくないの?あの日のこと」
幼い頃から体が弱く零をとても慕っていた壱縷だったが、心の奥底には嫉妬の入り混じった複雑な感情が芽生えていたのだった。
「いつも仲良くしてくれてありがとう、憎くなるほどにね」
閑に病とは無縁の体にしてもらい、まり亜の忠実な僕となっていた壱縷は、零に対する感情を露わにするといきなり零に襲い掛かる。
「零は本当に何も分かっていない!!」
零と壱縷は対峙するも、零はレベルEの発作で苦しみ始める。
「ハハハハ。そうか、レベルEの発作。殺さないよ、もっともっと苦しんで自分の穢れた魂を恨みながら理性のない獣へと堕ちていけばいいんだ」
そこに十牙が現れ、苦しむ零に駆け寄り、肩を貸す。
「そうでしたね、あなたの弟子は零一人だった。俺は昔の俺とは違う、今ならあなたと戦うこともできる」
「よせ、壱縷…」
「銃をとれよ」
「お前がどう思おうと、お前は俺の弟子だったからな」
襲いかかろうとした壱縷の刀が飛ばされ、刀が刺さりそうになった壱縷だが、十牙に庇われる。
「師匠!!」
「とんだ茶番だね」
「壱縷!!」
壱縷は去り、刀が刺さったために肩にけがをした十牙を理事長のところに連れて行く零。
優姫がテストで白紙答案を出したために、クラスは舞踏祭の裏方をすることになってしまった。
委員長に文句を言われる優姫のところに零がやって来る。
「零、怪我してるんじゃないの?」
「もう治った。」
「そうだね。でも、零は平気そうじゃないよ。零がしたいようにしていいんだよ」
「…っ」
「どうぞ、どっからでも。あんまり零さないでね」
優姫は零に血を差し出し、零は躊躇わずに優姫を壁に押し付けて、首筋に牙を立て血を飲むのだった。
『躊躇わないんだ…それほどに…』
「どんな味がするの?零」
「知ってどうする?」
優姫の血を貪り飲んで、理性を取り戻した零は、理事長に舞踏祭の警備を頼まれる。
優姫には枢からドレスが届き、そのドレスを着て舞踏祭会場に向かう。
「お前、舞踏祭には乗り気じゃなかったはずだろ」
「そうだっけ?まずはお仕事」
笑っている優姫に零は理由が分からなかった。
「分からない、どうして笑っていられるのか…」
「それは多分、零にも笑ってほしいからだと思う」
枢に会いに行く優姫は記憶をいじられたことを問い質すも、ああするのが一番だったと抱き締められてしまう。
だが、優姫はまり亜の取り引きを思い出してしまい、立ち去ってしまう。
「玖蘭先輩、優姫はどうしたんですか?」
「僕は君の役割を教えたはずだ、優姫の盾だと。忘れてもらっては困る」
零は枢から自分の役割を再度教えられ、優姫を探しに向かう。
次回、「純血の誓い」
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