夏目友人帳の第8話を見ました。
第8話 儚い光
ある沼に蛍を見にやって来た
夏目と
ニャンコ先生。
「こんにちは」
「ひょっとして蛍見に来たの?」
「はい、そろそろ季節だって聞いて」
「そうか、時間的にも時期的にもちょっと早かったみたいだね。数も減っているらしいし」
「そうですか」
そこにいたのは、沼を見つめる男性と彼に寄り添うようにしている妖に崖から落ちそうになって助けてもらう
夏目は男性がかつて妖を見ることができたこと、ある日突然その目が妖を映さなくなったことを聞く。
妖は男性の結婚式の晴れ舞台を見に来たそうで、結婚式まで
夏目の部屋に厄介になることになる。
夏目は夢の中で、“キヨ”と呼ぶ声を聞き、妖の名前をキヨとすることにするのだった。
ニャンコ先生から、山神と人間の女が逢瀬を重ねていたという話を聞く
夏目。
蛍が夜道を照らし、その礼に山神は命の短い蛍を妖の姿に変えたそうで、多くが沼を旅立ったがここに残った蛍はその子孫らしい。
沼にやって来て、妖怪から男性を助ける
夏目だったが、妖が見えたのかと聞けなかった。
そこにキヨがやって来て、男性の名前が章史だと判明する。
「あの人は妖が見えることで家族からも周りからも変な目で見られて苦しんでいた。ここへ一人で泣きに来るのをそっと隠れていつも見ていた。でもある日、夜中にやって来て私は慌てて隠れたけど体が光ってしまって…」
章史に見つかってしまったキヨだったが、話をしたいというと次の日も来てくれるようになったのだと言う。
「お前もいつの日か見えなくなるだろうか」
『嫌だな…。何言ってるんだ、それが長い間の俺の望みだったじゃないか。ずっとずっと…解放される時を望んでいたはずじゃ…』
夕方、再び章史のいる沼を訪れた
夏目は淡く光るキヨの姿が見えないのになぜあの沼に行くのか知りたいと思い、尋ねることにする。
「そうか、君も妖が見えるのか」
「はい。最近出会った妖怪に以前、あなたも見えていたと教えられて…」
「今となっては何もかも夢のようだ。辛いかい?僕は辛かったよ、いつも一人だったから。でも、一人の妖と仲良くなってね…好きになった。言えなかったけど、愛していたんだ。それがある日突然、妖のことが全く見えなくなってしまってそれきりだった。どうしてもあの子のことが忘れられなくて結婚もせずにいたんだけど、やっとやっと心から愛する女性に会うことができたんだ。とても心の優しい人にね。三日後に式を挙げるんだ、そしたらもうここへは来ない」
それを聞いていたキヨは大切な人を見つけて良かったと呟く。
「あの人はもう一人じゃないんだな」
――キヨ、君はそれでいいのかい…?
夜、
夏目はキヨから流れてくる章史との思い出の夢を見る。
章史が自分のことを見えなくなっても、季節が変わっても沼を訪れる章文の傍に居続けたキヨ。
「出てきてくれ…俺のこと、嫌いになったのかい?」
「好き…好きよ…」
夏目が目覚めると、目の前にキヨがいて、章文から蛍と呼ばれていたんだねと話しかける。
キヨは一度だけ蛍の姿に戻れると話すが、
ニャンコ先生は、そうなると今の姿には戻れず虫の寿命で命が終わると語る。
「それでも構わない。私がいなくても、もうあの人は笑ってくれる。ならば、せめてもう一度虫の姿でもいい、あの人に会いたい」
キヨは蛍になり沼へ向かうのだが、その沼には人を襲わないが蛍を食べる妖怪がいることを
ニャンコ先生から聞いた
夏目は沼へ急ぐ。
妖に食べられそうになっている蛍を助けるのだが、キヨではなかった。
キヨは章史の手に止まっていた。
「綺麗だな。まるで…。…!?あ、待って!!」
妖怪と人間は所詮別物で、目の前からいなくなっても出会った思い出は決して消えることは無いだろうと
夏目は思う。
そして、
ニャンコ先生に、用心棒に励んでくれと言うのだった。
次回、「あやかし祓い」
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