WHITE ALBUMの第4話を見ました。
第四頁 想像を超えてわかり合えてるって、感じる時がある。逆の時も多いけどね
『もしもし藤井くん?』
「はい…」
『分かる?理奈です』
「理奈ちゃん…」
『やっと呼んでくれたね』
「ハハハハ…」
『ごめんなさい、こんな時間に。由綺が忙しくてかけられないからって伝言を頼まれたんだけど』
冬弥が寝ている朝方の5時にかかってきた電話は
理奈からのもので、
由綺の伝言である明日の待ち合わせの時間を11時から10時にちょっと早めて欲しいというものだった。
だが、それは
理奈の嘘で、デートの前に
冬弥を少し借りようとしていた。
冬弥が
由綺とデートの待ち合わせ場所にしたのは高校時代に2人がよく利用した小さな駅だったのだが、そこはビルが併設された大型の駅に改築されてしまっていた。
改札での待ち合わせだったのだが、いくつも出口がありどこが待ち合わせの場所なのか分からない
冬弥は女子高生の
マナとぶつかってしまう。
「ごめんね」
「わざと?」
「え、違う。ちょっと聞きたいんだけど…」
「とか何とか言って下心?隙見て襲おうとしてる」
「だから…」
痴漢と思われてしまったようだったが、何とか誤解を解いた
冬弥は
マナに手分けして別の改札口で待ってくれるように頼む。

「何で私が?バッカじゃないの!?第一、私、あなたの彼女の顔も知らないのに」
「それが知ってるんだな…」
冬弥の彼女がアイドルの
由綺だと聞いた
マナは大笑いして信じようとしない。
電話も繋がらず、時間に遅れることのない
由綺に何かあったんじゃないかと心配する
冬弥は高校の方に様子を見に行く。
その頃、北口に到着した
由綺もなかなか
冬弥が来ないので高校の前で待っていたりするのだった。

行き違いになったりして
由綺となかなか会えない
冬弥は
理奈からの電話を思い出すのだが、夜の伊吹町駅の前の公衆電話に
由綺がいるのだった。
「由綺!?」
「よかった…もう帰っちゃってたらどうしようかと思っちゃった」
「そんなわけないだろ」
「冬弥くん、聞いて。聞いて」
「何?」
「冬弥くん、あたしシングル出してもらえることになったの。初めてのシングル、デビューシングル。緒方さんが書いてくれた静かでちょっと切なくて。でも何だが元気になれて歌いたくなる曲、とっても素敵な曲。そのこと冬弥くんに蛍ヶ崎じゃなきゃダメだった。冬弥くんに聞いてほしくて…だから会えなかったら話せなかったらどうしようかって…」
「分かった、分かったから」
「喜んでくれる?冬弥くん」
「やった、やったじゃん。おめでとう、由綺」
お互いの家の最寄駅だと知らなかった
冬弥と
由綺だったが、
冬弥は
由綺を家に送るまでの間に話をする。
由綺の豪華なマンションは昔、山の中で
由綺にとっては
冬弥と初めて出会った場所のようなのだが、それを覚えていない
冬弥にとってはいい思い出のある場所ではなかった。
「上がってかない?」
「だって…」
「冬弥くんを焦らしたから罰があたったの、だから…」
冬弥を忘れられないくらいに感じたいという
由綺の言葉に
冬弥は部屋に上がることを決め、抱き合うのだった。
次回、「邪魔をするのが、近しい人間だけとは限らない。知らない人ほど、手厳しい」
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