初恋限定。の最終話を見ました。
第12話 ハツコイリミテッド。
「寒ぃ…もっとこっちに寝袋寄越せよ」
「あっ、僕の寝袋なのに…。大体さ、みんな野宿する用意くらいしてこようよ」
「っていうか、9時にもなってないのに寝るの早すぎないか?」
「起きてたってお腹減るだけだろ、結局夕飯だってお菓子だけだったし」
「腹が減ってると眠れないんだよな…」
「あ、もうグズグズうるさいよ」
「財津は腹が減ると腹が立つタイプだな…」
「いいから、静かにしてよ!!」
あてのない逃避行中の
楠田、
曽我部、
衛を追う
慧、
名央、
あゆみ、
小宵。
そして彼女達を追っかける
良彦、
有二、
操。
「お菓子食べますか?お兄さん」
「いらん。何でコイツまで一緒なんだ?」
「じゃあ、肩を揉みましょう。ずっと電車乗ってて肩凝ったでしょ?お兄さん」
「どんだけ媚びてもあゆみはお前には渡さん!!」
「本当に好きなんです、妹さんのことが」
「俺の方が何万倍も、何億倍もあゆみのこと…!!」
「有原、そうやって『あゆみ、あゆみ』っていつも言ってるけど」
「何だよ?」
「山本さんのこと、ちゃんと考えてあげなよ」
「何だよ、いきなり山本って…。別所、お前…」
旅路の果て、夕日に照らされた海辺に行き着いた
楠田達は、波に向かってそれぞれ胸に秘めた思いをぶちまけていた。
「大好きなんだぁぁ、江ノ本ぉぉ!!」
「大好きだぁぁ、千倉さぁぁん!!」
「大好きだぁぁ、さきねぇぇぇ!!」
「え~、今のホント?楠田くん。ちょ~ビックリ。ねぇ、慧ちゃん」
楠田が振り返ると、そこには追いついた
慧達の姿があった。
「今の、ホント…?」
さっさとこの場から逃亡する
楠田達だったが、自転車をこぎすぎて疲れていたことで追いかけてきた
慧達に追いつかれてしまう。
「曽我部くん、大丈夫?砂まみれだよ」
「千倉さん、僕は千倉さんのことが好きです。ごめんなさい、勢いに任せて言っちゃって」
「あの、あたし…」
「分かってます、今の連城先輩のことが、好きなんだよね…。それは僕はアイツと比べたら顔も頭も悪いし、絵だって全然上手くないけど…でも、いつか僕も絶対追いついてみせるから」
「違うよ、曽我部くん。連城先輩にはない別の良いところを曽我部くんは持ってるんだよ。それを探しにここまで来たんじゃないの?だって、曽我部くんは連城先輩じゃないんだから、曽我部くんは曽我部くんなんだから。私も頑張るから、お互い頑張ろ…ね、曽我部くん」
あゆみは
衛が笑った顔を見ることが出来たことで、嬉し泣きをしてしまう。
「私の方が足長いから本気出せばすぐ捕まえられんのよ。ごめん…」
「謝る必要ねえだろ、事実なんだしよ」
「ねぇ何で旅に出たの?」
「答える必要ねえだろ」
「あたしには聞く権利あると思うけど?」
「足が短くて、顔が不細工だからだよ…。江ノ本なんかには一生分かんねえよ、俺のことなんて…。江ノ本は美人だし、どっかのイケメンと付き合えばいいだろ」
「あたし、楠田の格好良いところ知ってるよ。クラスが嫌な空気になった時、冗談言って和ませたりさ…それに楠田、友達のことすっごく大事にしてるし、軽いフリしてホントは頼れる奴だって…。一緒に運動会の運営委員やった時だってあたし…あたしも…楠田のことが大好き…」
「嘘言うな!!お前、俺のこと大嫌いだって言ってただろ、知ってるんだからな」
「あれは嘘、今言ったのがホント」
「ありえねえよ、俺こんなだぜ?江ノ本より背だって低いし、顔だって…」
「それが何?中身がよければ見た目なんて関係ないの!!」
逃避行も終了し、
あゆみの恋する姿を見た
有二はある決意をしていた。
「もう心配かけんなよ」
「おっす」
「有原!?何で有原が此処にいるの?」
「知りたいから、山本のことちゃんと」
「嘘、あたしになんか興味ないくせに」
「待てよ!!」
「離してよ」
「嫌だ」
「何なのよ、一体」
「知りたいと思っちゃダメか?」
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