救命病棟24時の第4シリーズの第4話を見ました。
「さっきのカルテだ、目通しておけ」
「何の意味があるんですか?助からない患者に無駄な時間を費やすことが」
「無駄な時間?お前、本気でそう思ってるのか?」
「無意味で不必要な努力ほど人を消耗させるものはありません。どうせ助からないなら早く死んでもらった方がいい」
「おい、言い過ぎ」
「その分、治る可能性のある患者を見ることができる。そもそもあの患者は自殺しようとしたんです、死を望んでたんです」
「だから助ける価値はない、そう言いたいのか?」
「進藤先生は最後まで頑張ったんだって自分を満足させるために治療してるとしか思えません」
「おい、工藤!!1%でも助かる可能性があれば諦めるな、最後までベストを尽くすんだ」
「出た、精神論――」
千夏は、人の死に慣れてきている自分に不安を感じていることを
紗江子に打ち明ける。
「人が死ぬことにどんどん鈍感になっていってるんです。このままじゃ大好きな人が死んでも泣けない人間になっちゃいそうで…」
「泣いてたの、私は」
「え?」
「看護師になったばかりの頃、患者さんが亡くなるたびに泣いてた。だけど、病院ってところは次から次へと患者さんがくる。悲しんでる間もなくね。泣いてたら次の患者さんに失礼でしょ。それでいいのよ、次の患者さんを万全な気持ちで受け入れるにはそれでいいの。私よりあなたの方がずっと看護師に向いてるかもね」
進藤に付いている研修医・
工藤は、
進藤のやり方について行けないと、
澤井に指導医の変更を求め直談判する。
「進藤先生は優秀なドクターだと思いますか?」
「確かに進藤先生は優秀なドクターかもしれません、だけど優秀な指導医ではない」
「成程…。分かりました、変える方向で考えておきましょう」
進藤は頼んだ青椒肉絲でピーマンだけを残していた。
「意外、進藤先生にも苦手なものがあったんですね」
「だったら青椒肉絲なんか頼まなけりゃいいのにね」
「もしかして知らなかったんですか?青椒肉絲」
「……」
楓は、
工藤が
進藤に反発する様子を見てアドバイスをしようとするが、
工藤は受け入れない。
「分かる、あなたの苛立ち。私も進藤先生が指導医だったの。今のあなたと同じように研修医時代進藤先生を目の敵にしてた。だって怒鳴られっぱなしで何も指導してくれないんだもん。そのくせ、あなたのいう精神論ばかり口にして…。それでも今、こうして医師を続けていられるのは進藤先生のお陰。感謝しているの」
「感謝?」
「そう、今目の前にある命に執着しろ、諦めるな。医者として一番大切なことを進藤先生から教わったの。それって若い人達から見たら精神論って言われちゃうのかな。でもあたしはそれで助かった」
「僕だって好きで歯向かってるわけじゃないんです。できることなら研修の3ヶ月間、波風立てずに過ごしたいですよ。僕言ったんです、澤井医局長に指導医を変えてほしいって。小島先生ならもっとやる気出るのにな――」
そんな中、
千夏は骨折で運ばれてきた喜久代が認知症であることに気づき、1年前に事故で孫を亡くしたことを忘れている喜久代にどう接したら良いのか迷っていた。
喜久代は喘息の発作で運ばれてきた少年・博明を自分の孫だと思い込み、博明もその思い込みに合わせていた。
博明がまた発作を起こし、
進藤を呼ぼうとする
千夏を制止して処置をした
工藤の診断が間違っていて、博明は呼吸停止になてしまう。
「工藤先生、呼吸が停止してます!!先生!!工藤先生!!」
呆然と立ち尽くしてしまう
工藤からどういう処置したのか聞く
進藤。
「これは喘息の発作じゃない、アナフィラキシーショックだ。お前、呼吸状態だけで判断したのか?それでも医者か!?」
VFの状態が続く博明を電気ショックを与えながら心臓マッサージをする
進藤と
楓に代わって必死に心臓マッサージをする
工藤。
博明の心拍が再開し、
工藤は低体温療法を行った後、捨ててしまった博明が書いてくれた似顔絵をゴミ箱から拾うのだった。
「工藤、お前の宝物だな」
「工藤先生、時にはいいでしょ?精神論も」
「はい」
工藤は
澤井に指導医変更の件を取り下げに訪れる。
「そういうと思っていました。しかし、いずれ彼を指導医にしたことを後悔すると思いますよ」
進藤はみんなに嫌いなピーマンを勧められるのだが、そこにホットラインが入り急患を受け入れることで逃げるのだった。
救命病棟24時 第4シリーズ主題歌「その先へ」
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