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カテゴリ:ドラマ
夏の恋は虹色に輝くの第1話を見ました。
![]() ――ムハマド・アリのこんな言葉を聞いたことはあるかな?チャンピオンになったら古いズボンをはき、汚い帽子を被って髭を生やして、そして僕が僕であるということだけを愛してくれそうな女の子を見つけるまで道を歩き続けるんだ。僕もそう願う、僕も僕を…僕自身を愛してくれる女の子を見つけたい。ずっとそう思ってきた、そして26年目の夏、ようやく見つけたんだ、君を 楠大雅は名俳優・楠航太郎を父に、元女優の真知子を母に持つ二世俳優だったが、あまりにも偉大な父には遠く及ばず、鳴かず飛ばずの日々を送っていた。 そんな大雅の友人で同じく二世俳優の植野慶太とは同じ境遇からか気が合う2人はオフでは一緒に遊ぶ仲であった。 その日も優雅にスカイダイビングを楽しんでいたが、大雅だけ風に流され、着地地点から大幅に離れた海の近くの雑木林に落下してしまう。 気づけば大雅は木の枝に引っかかり、宙ぶらりん状態になってしまい、困っていると道を走ってくる女性がいたために声をかけて助けを求めるのだが、売れてないとはいえ俳優なので警察に電話や、人を呼ぶなど世間に醜態をさらすわけにはいかず、他の方法で降ろして欲しいと頼む。 「下りられればいいのね、下りられれば」 すると、女性は身軽に木に上り、引っかかっている紐をハサミで切って助けてくれるのだった。 地面に落ちてひっくり返ったまま動かない大雅を見て女性は慌てて下り、大雅を突いて揺すったり、顔を叩いたりするとようやく目を覚ます。 急いでいた女性はさっさと行ってしまい、携帯もなく場所も分からない大雅は海へと辿り着き、夕陽を見ながら一休みする。 ――なんて生意気な女なんだ。そう呟きながら僕はもうこの日から二度と会えないかもしれない君に恋をしていた オーディションに落ちた大雅に父親が倒れたと連絡が入り、急いで病院に向かうも、ただの捻挫を兄と母がグルになって騙していたのだった。 大雅一目惚れした女性のことが気になり、海へと向かうとそこで泣いている女性を発見し、声をかける。 「確かこの間…」 「そう、あの時樹からぶら下がっていた…」 「楠大雅さん?俳優の楠大雅さんですよね?やっぱりそうだ、はは、そうですよね~。あの後にあたし思い出して」 「……」 「あれ、違いました?」 「いや、合ってる。合ってるけど…いきなりフルネーム言われてびっくりして…」 大雅は会いたかったと本音を言った後、お礼を言いたかったからと言い訳すると、女性にも会いたかったと言われる。 「あの、私…渡し、あなたのお父様の大ファンなんです!!」 父親の話題を出した途端に機嫌が悪くなる大雅は女性とお茶だけするのだった。 元気だった父親がくも膜下出血で死亡したというニュースが報道された2ヶ月後、事務所に子役時代から活躍していた桜が新しく入ってくる。 挨拶をして桜が帰ろうとすると、そこへ詩織がやってくる。 父親についてのインタビューに答える仕事を嫌がる大雅はちゃんとした役者の仕事をやりたいと青木に言うも、青木から厳しい言葉が 返されてしまう。 「俺だってな、好きで親父の息子なんかに生まれてきたわけじゃねえんだよ!!」 その言葉を聞いた詩織は大雅をひっぱ叩いて叱りとばすのだった。 「いい加減にしなさいよ、このバカ息子が。さっきから聞いてれば、俺は、俺は、俺、俺、俺だらけ俺ばっか。アンタの気持ちなんか誰も分かるないでしょうが!!お父様が亡くなったのはお気の毒よ、ご愁傷様です。でも、お父様のことをそんな風に言うのはよくないと思う。それはちょっと許せない。…よく考えてみて。あなたの仕事が上手くいかないのはお父様とは関係ない、あなたの問題でしょ。あなた自身の問題を、問題をすり替えないで。いい?あなたにお芝居の仕事がないのはお父様のせいじゃない、あなたが下手くそだからよ。あなたの演技は下手くそだから売れないの、売れなかったの。それを自分の力を差し置いて全部周りのせいにして自分だけ被害者ぶるのはもうやめなさいよ!!」 「何言ってんだよ、素人が!!」 「そうよ、素人よ。素人だから視聴者代表として言わせてもらうけど、あなたの演技は独りよがりなの。なんていうか考え過ぎなの、今の俺どう見えてるとか、ここはこう前にとか、あなた自身の考えが見え見えなの。楠航太郎さんは違う、楠さんはどう映るとか全然気にしてない。どうしたら面白い作品になるかそれだけを考えて楽しませようってその心がどんどん伝わってくるの、素人にも。本当に素晴らしい俳優さんだったの…。いいじゃない七光り、光ってるんだもん。光ってるの、お父様があなたをきらきら七色に照らしてくれてるのよ。亡くなったってずっとずっとあなたのことを照らしてくれてるの。ねぇ、それの何が悪いの?自分のことばっかり考えないでもっと誇りに思いなさいな、あなたには素晴らしい父親がいたってこと」 家に帰った大雅は詩織に渡されたファンレターを開いて見るのだが、それはファンレターではなく詩織宛の父親の手紙だった。 父の墓の前で父の役の演技をしてみせる大雅は墓の前にしゃがんで泣き出すのだった。 父の追悼番組に出てコメントを話した大雅だが、月給制ではなく歩合制の給料になり、今月分の給料は2万8000円となる。 さらに事務所に事務員として雇われた詩織に墓前で泣いていた見られたことを知った大雅は演技だと苦し過ぎる言い訳をする。 「だとしたら、すごく素敵なお芝居でした」 そのまま見つめ合いキスしようとした大雅は詩織にぶっとばされるのだった。 倒れた大雅の顔をのぞきこむ女の子が詩織の娘の海であることも分かる。 ――嘘だろ、ふざけんなよ、子持ちかよ。そう呟きながらも僕は大雑把で乱暴で、よく笑いよく喋り、きれいな涙を流す君に完全に恋に落ちていた ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
http://pon-drama.dreamlog.jp/archives/3405599.html
Last updated
July 21, 2010 01:29:25 PM
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