咎狗の血の第7話を見ました。
第7話 因念/sever
このままではいつまで経っても
アキラのお荷物だと弱い自分を嘆いていた
ケイスケはラインを目にする。
――これを飲めば…。なぁアキラ、もし俺が強かったら笑ってくれたか…?
ケイスケは
アキラに嫌われたくない一心でラインを口にしてしまう。
ラインを口にしたことで苦しみ悶える
ケイスケだが、ケイスケの眼は血走り、まるで別人のような表情へ変わっていた。
「…アキラの泣き顔が見たい、うろたえた顔が見たい。アキラの困った顔が見たい、へへ…アキラの、苦痛で引き攣った顔が見たい」
ケイスケに鳩尾に一発決められて肩に担いで連れて行かれた
アキラが目を覚ますと、何故自分がトシマで
アキラを探せたかケイスケに問われる。
「いや…」
「匂いだよ、アキラの匂い」
「ケイスケ、お前まさかラインを…!?」
「アキラってシャンプーとか石鹸とかと違ったもっといい匂いがするんだ、俺好みの匂い」
「…っ」
「折角だから何か話せよ。それとも俺から話そうか?こう見えて俺、短時間に結構殺したんだよ」
クラブで殺人をやった
ケイスケはバカはいくら殺しても同じだと言って命を軽視して笑い、
猛には酷い目に遭わされたからやり返してやったと
猛のクロスを
アキラに投げつけてくる。
「アイツさ、アキラの所にも来ただろ?アイツに近づいたらアキラの匂いがしたんだ。懲りないよな、バカが何やったってどうにもならないのにな。でもさ、アイツの血ちゃんと温かかったよ、いい感じだった。まだ口の中に残ってる、アイツの血の味、なぁ、俺スゴイだろ?なぁアキラ、何か言えよ」
「お前、何でラインなんか…」
「何言ってんだよ、分かってただろ?アキラもこういう俺を望んでたんだろ?」
「俺が?」
「とぼけるなって。アキラ、俺が自分の足で立って前に頼らず逞しく生きていくのを望んでただろ」
「違う、俺はそんなこと望んでない」
強くなるために、力を手に入れるためにラインを使う当たり前の行為をしただけだと考える
ケイスケはまるで責めるような目を向ける
アキラに苛立ちを隠せず、踏みつけ始める。
「アキラってさ、結構自分勝手だよな。お前、この前何て言ったよ?イライラするって言ったよな?だから俺、誰にも従わず自分の方法でやってるんだよ。お前がそうしろって言ったから。俺、何か間違ってるか?なぁ、何とか言えよ、アキラァ!!アキラさ、俺のこと嫌いだろ?いつもそんな目で俺のこと見るよな。お前、わざわざ見下すために俺といたのか?なぁ、どうなんだよ?アキラ」
「違う」
「じゃあ、気紛れか?機嫌のいい時は一緒にいて、悪いと突き放す」
「違、う…」
「ま、どうでもいいか。そんなこと。兎に角俺が一番見たいアキラの顔は死んじゃった時の顔かな、やっぱり」
クラブで殺人事件が起きたと知った
アルビトロは、トシマの治安が乱れることを嫌い、処刑人を連れて現場の調査に赴く。
クラブやその近辺で不審な死に方をした遺体を調べた彼は、ある仮説を立てる。
アルビトロの手には、クラブで手に入れた
源泉と
ケイスケと一緒に写った
アキラの写真1枚の写真が握られていた。
「ラインを拒絶する血とは面白い。そいつはこの中にいるか?」
目撃者に血を舐めたら苦しみ出したと聞いた
アルビトロはその男が写っているかと写真を見せて尋ねていた。
「成程、プロジェクト・ニコルというわけか」
アキラの元へ
狗が
アルビトロから食事の招待状を届けにやってくる。
その後、
ナノからここに来る男にこのトランクを渡して欲しいと頼まれるのだった。
「見ようとしなくても見えて、見ようと努力しても見えないものとは、何か分かるか?また会うことがあれば、お前の答えを聞かせてほしい」
ナノが立ち去ると、
アキラの前に
シキが現れる。
「ずっとこの場にいたのか?何故お前がそれを持っている?」
「……――」
アキラにアタッシュケースの中を見たかどうか確認した
シキはあの男を知っているのかと尋ねる。
「こっちが聞きたい。何者なんだ!?アイツ」
「あれは、畏怖だ――」
「畏怖…?」
「ここで見たこと聞いたことは全て忘れろ、いいな?」
「アンタに命令される覚えはない」
「ならば、ここで死ぬか!?」
ナイフを取り出した
アキラに
シキが刀を突きつけるも、切り刻む価値もないと刀を納めてアタッシュケースを持って去って行ってしまう。
次回、「酷白/rein」
http://84870.blog13.fc2.com/blog-entry-1404.html