薄桜鬼 碧血録の第20話を見ました。
第20話 散ずる桜花
――明治元年九月、私達は仙台に到着した。仙台には山南さん率いる羅刹隊が先行しているはずであったが、羅刹隊からの報告は何もなく連絡が取れなくなっていた。そんな土方さんの元へ旧幕府海軍の榎本武揚副総裁が訪ねてきたのは仙台入りして間もなくのことだった
榎本から仙台で辻斬りが横行していると聞いた
土方は、連絡の途絶えている
山南ら羅刹達が事件に関与しているのではないかとの疑念を抱く中、
千鶴は
平助から
山南が新政府軍に寝返ったかもしれないと告げられる。
そこに
平助の後をつけていた
綱道が羅刹兵を率いて姿を現し、羅刹兵を使って無理やり
千鶴を連れていこうとするが、
平助が
千鶴を守るために羅刹兵に立ち向かう。
しかし、太陽の下で戦うのは
平助には苦しく、
千鶴は
綱道に眠らされて連れていかれる。
仙台城で
千鶴は
綱道に考え直してほしいと訴えるが、そこに羅刹の研究に関して
綱道と協力関係にあるらしい
山南がやってくる。
「そろそろ来る頃かと思ってましたよ」
「説明してもらおう、山南さん。城下の辻斬りはアンタの仕業か?」
「いいえ、暴走する羅刹を斬ったことはありますが、辻斬りは決して…」
「では、何故俺達への連絡を怠った?そして、何故綱道さんと一緒にいるんだ?」
「仙台に君が求めるものはありません。奥羽同盟は戦争回避を目論んでいます。会津の惨敗に怖気付いたのでしょう。敵を探るうちに私は綱道さんが新政府軍に不満を持っていることを知りました。そこで私は彼と手を結び、彼の目指す鬼の王国と我々羅刹隊の共存を目指すことにしたのです。そして、この城に乗り込み、仙台を掌握するに至りました。この国全ての羅刹が今、この城に集結しています。新政府軍を確実に撃ち倒せるだけの最終兵器になります」
土方や
千鶴は
綱道から手を貸してほしいと言われるが、拒否したことで刀を抜いた
山南と
土方が対峙することになる。
「戦うことしかできない私達羅刹に戦いの場も残されていないというなら…ここで終わりにしてあげるのがせめてもの情けというものでしょう」
山南は
土方ではなく羅刹兵に斬りかかり、
土方と
平助と共に羅刹兵に立ち向かう。
「羅刹を新選組に託そうと思ったのです。が、それも不可能ならこうするしかありません!!私には時間がないのです!!改良を重ねても寿命の問題は解決せず、血に狂う衝動も消えてはくれない…この手で幕引きするしかないのです!!綱道さんも分かってるはずです、羅刹には未来がない事を」
――これで、これでやっと…終わらせることができる…!!
――悪く思うなよ、どの道俺も…お前らと同じ運命さ
刀を向けて襲ってくる羅刹兵から
千鶴を庇った
綱道も倒れ、信じる道を生きなさいと言い残して亡くなり、更に
土方の前で
平助と
山南が倒れてしまう。
「どうやら限界が来たようですね…」
「寿命ってヤツだな…」
「分かっていたのか?」
「自分の体ですからね。土方くんとは互いに反目することもありました。でも、あなたのことは認めていましたよ…新選組であなたと共に戦えたこと誇りに思います…」
「あぁ俺もだ、山南さん」
「土方さん…感謝してるよ。一度は離隊した俺をまた受け入れてくれて…」
「俺だけじゃねえ、みんな心配していたさ。お前は若くて単純で熱くなりやすくて…」
「最期に少しは役に立ったかな…?俺…。のんびり生きろよ、土方さん…」
千鶴と
土方の前で
山南と
平助が灰となって消えてしまうのだった。
――こうして仙台城は羅刹隊の制圧下から解放された。しかし、仙台藩が新政府軍への恭順の姿勢を変えることはなかった。ただ、星恂太郎率いる額兵隊が新たに加わり、数日後には旧幕府軍の部隊も合流して隊士達は勢いを盛り返した。明治元年七月、土方さん達は蝦夷地へ向け出港していった
次回、「雪割草の花咲きて」
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