黄金の豚―会計検査庁特別調査課―の第8話を見ました。
工藤は、
久留米から内閣総理大臣・樫永の秘書官として働かないかと誘われる。
工藤はためらうが、
久留米に
芯子が仮釈放中の詐欺師という事実をもみ消してもいいと言われ、引き受ける。
そんな中、
芯子達はタマリアへの海外援助を調べることになるのだが、その支援は樫永が力を入れている事業であるために
工藤が窓口担当となる。
工藤は元会計検査庁だけあり、
芯子達が質問しそうなことを事前にすべて調査し、数々の疑問点をかわしてくる。
「僕はいまも中立な立場です。カイケンの敵ではありません」という
工藤に
角松や
金田は感心するが、
芯子は「人間は変わる、権力とはそういうものです」という
明珍の言葉を思い出していた。
調査をすすめるうちに
芯子はタマリアへの援助物資を買い付けた際の資金3億ドルは、その後の円高で18億円の円高差益を生み出しており、その差額はどこに消えたのかと気づき、樫永総理は円高のタイミングを狙って、差額を不正に着服したのではないのかと考えるのだった。
「優はこれ知ってんの?」
「知らないだろ、多分な」
芯子は
工藤に疑問をぶつけるが、
工藤は帳簿上にも何も問題はないと突っぱねる。
「似てきたね、私達が今まで戦ってきた悪党に」
さらに上層部から
芯子達に調査を中止するよう圧力がかかった。
やはり
工藤は「あっち側」に行ってしまったのではないかと考えた
芯子は
工藤を呼び出してその真意を尋ねる。
工藤は「自分の信じる正しい側に立つ」ときっぱり言い切ったことで、安心した
芯子は思わず
工藤を抱きしめていた。
「安心した。あんたは…変わんないでね。朝飯、うちに食べに来な」
調査をしていた
明珍が誰かに襲われたことを知った
芯子は海外援助の不正を暴くために
工藤に協力を頼む。
すると、コンテナの中で大量の札束が見つかり、検疫の際に勝負をかけるように
工藤に提案された
芯子はその提案を受け入れる。
だが、樫永にそのことがバレてしまっていた
工藤は後戻りできない権力という渦に巻き込まれており、誰も救えなくなってしまうという樫永の正義を付きつけられたことで
工藤自身の正義に迷いが生じてしまう。
そして
工藤を信じる
芯子達だったが、
工藤は樫永側に付いたことで検疫の際にコンテナの中身は空っぽになっていた。
「そんな…そんなはずない…嘘…!?嘘だろ!?」
工藤を問い詰める
芯子達だったが、
工藤の正義が変わってしまったことにどうすることもできないのだった。
「たかが18億…そんなはした金で総理の足元を掬おうだなんてあなた達はどうかしてる」
「たかが18億?それだけあれば飢えた人間の命をどんだけ救えると思ってんだよ!?」
「樫永総理が力を持つことでその何倍、何十倍もの人を救うことができるんですよ。所詮分かりませんよ、政治の世界の本質は。止める側のあなた達には」
「ふざけんな、何が政治だ。そんな力なんて必要ないだろ、あんたらに必要なのは弱い人間のために全てを投げだせるかどうかなんじゃないのかよ!?」
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