夏目友人帳 参の第11話を見ました
第11話 映すもの
田沼が友人のために壊れた鏡の欠片を探しているという妖怪に取り憑かれてしまい、
田沼の様子が心配な
貴志は
田沼の家に泊まりこむことにする。
「なぁ、昼間拾い集めた鏡の欠片、どんだけ集まった?」
「これだけど…見えるか?」
「…夏目はすごいな、俺には何かあるかなって程度だ」
その夜、
貴志は
田沼に取り憑いた妖怪の夢を見ると、その妖怪が探している友人は何か患っているようだった。
本堂から何か割れる音がしたために
貴志と
田沼が向かうと窓ガラスが割れていた。
「アイツに見えている物が分かれば何をしようとしているのか少しは理解できるのにな…」
田沼は取り憑いている妖怪から体を借りている代わりに目を貸してやると言われ、妖が見えるようになると廊下に足跡が残されていることが分かる。
「何だよ、これ!?こんなものが夏目には見えているのか!?」
田沼も足跡を追っていくと、学校をうろついていた金槌を手にしている妖怪がおり、
貴志に金槌の妖怪が襲いかかってくる。
その危機を妖怪が見えるようになった
田沼が助け、口からビームのようなものを放って金槌の妖怪を追っ払う。
「小物のくせに私の鏡を横取りするつもりか!?去れ!」
力を使い過ぎたのかフラッと倒れてしまう
田沼の姿を見た
貴志は
田沼に妖怪を見せたり、無茶をさせることを咎めるが、妖怪は妖怪のことを知りたがったのは
田沼自身だということと自分の探している友人のことを語るのだった。
「妖を見たがったのはコイツ自身だ。お前はほとんど妖について話さない。それは話す必要がないからだろう、優しさからのことだろう。そうは分かっていても、やはり話してくれないとこちらは分からない。大切なことが分からないまま…隣にいるのに分からないまま…私の友も話してくれなかった。話してくれぬまま重い病にかかったことを打ち明けられず、私に移さぬよう去ったのだとそう風の噂だけが耳に入ってきた。話してくれてもどうにもならなかっただろうが、それから私は必死になってようやく手に入れたのだ、病を祓うという鏡を。後はアイツを見つけ出して…」
貴志は金槌の妖怪が何者か様子を見ていたという
ニャンコ先生に
田沼を運ぶように頼むのだった。
翌朝、
多軌からお守りをもらった
貴志と
田沼は鏡探しを再開し、校内の全ての鏡の確認は終わる。
「後、光るものね…。あ、すっごくキラキラしてるものがあるけど」
多軌が気付いたプールにも鏡の欠片はあったものの、なかなか全部は集まらないが、
ニャンコ先生が低級妖怪たちに指示して鏡集めをさせたことで鏡が全て集めることができたのだった。
「私の実力をもってすればこんな欠片集めなど、砂の中から砂を見つけるくらい簡単なことなのだ」
「砂の中から砂を見つけるって…何か凄いこと言ってるようで内容が空っぽだよな」
鏡が元通りになると、金槌の妖怪が鏡を狙って再び現れるが、鏡から放たれた光によって金槌の妖怪は祓われるのだった。
「これならば病を祓うこともできるだろうな」
どんな結果が待っていても探したいだけだと鏡を手に
田沼に取り憑いていた妖怪は去っていくのだった。
次回、「帰る場所」
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