カテゴリ:日常の戯言
先週のお話ですが……。
実家のゴールデンレトリバーのジニーくんが亡くなりました。 享年…12歳、かな? だいぶ前から目は見えなくなっていて。 ここ1年くらいは起き上がることすらできない寝たきりの状態でした。 母も老犬介護でかなり大変だったようです。 人間の介護と同じように下の世話をして、床ずれができないように 何度も寝返りを打たせて、ご飯食べさせて、身体を拭いてやって…。 大型犬だから余計に大変だったかも。 少し前、テレビで『老犬の看取り方』みたいな番組をやっていました。 海外ではある程度寿命が見えてしまうと安楽死を選ぶ飼い主が多いとか。 ある人がインタビューでこんなことを言ってました。 「彼らはよく働いてくれたし、私たちも彼らを大事に思っている。 だからこそ、苦しみながら生かすのは残酷だ。」 一方、日本でアンケートを取ると大部分の人が 『死ぬまで面倒を見てやりたい』と答えたそうで。 「もう家族の一員。人間の家族だったら最後まで介護するんだから、 ペットでもそれは同じ。」 どちらの意見もなるほどね、と思う。 ただ、日本って国は意思疎通がほぼ確実な人間同士でさえ、 「安楽死」という問題はいつも議論されるほど繊細で複雑なもので。 そういう意識の中ではペットに対する「安楽死」というのは 選択肢にすら入ってこないんじゃないかなぁ…と思ったり。 私自身、ジニーが苦しそうに呼吸を繰り返しているのを見ると 早く楽にしてあげたいと思ってた。 だけど、やっぱり赤ちゃんの頃から知ってるから…。 小さくてモコモコした身体でとてとて歩いてたこととか、 「もっとなでて~」と身体をすり寄せてきたこととか、 膝の上に顔を乗せて気持ち良さそうに寝てたこととか、 動けなくなってからも名前を呼べば嬉しそうに鼻を動かしたり もうかすかにしか出ない声できゅんきゅんと鳴いてくれたり。 思い出せば思い出すほど、やっぱり天寿をまっとうしてくれて 良かったんじゃないかとも思う。 生きている物には必ず死が訪れる。 なら、生きている間がどうか幸せだったと思ってくれますように。 天国ではもう一度思い切り走り回って遊んでね。 お疲れ様。 ゆっくりおやすみ。 そしていつか、また会おうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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