システムエンジニアの晴耕雨読

2006/12/13(水)22:01

中村天風「運命を拓く」・・・誦句が良いです!

中村天風「運命を拓く」 を読み終えました。 この本、最初に手に取ったら、 少し引いていたかもなあ、と思いながら 読み始めました。 というのも、 「述」の中では、 なかなか答えを与えられなかった カリアッパ師からの問い、 「人間とは何か?」について、 冒頭から、 「気」 「宇宙霊」 「宇宙エネルギー」 ということの説明から始まったからでした。 そうは思いつつ、 他の本を先に手にとっていたので、 自然と馴染み、 第四章「言葉と人生」での 積極的な言葉を使うことの意味を解明されているところが非常に良かったです。 「真剣に考えよう!  実際人間が日々便利に使っている言葉ほど、実在意識の態度を決定するうえに、直接に強烈な感化力をもつものはない。感化力というよりむしろ暗示力といおう。  このことを完全に理解し、かつこれを応用して活きる人は、もはや立派に人生哲学の第一原則を会得した人だといえる。  何故か!  それは人生というものは、言葉で哲学化され、科学化されているからである。すなわち言葉は人生を左右する力があるからである。」 「その一言一語、その言葉のすべてが、人生に直接的に影響する暗示となる、という大事な宇宙真理を絶対に忘れないこと」 「考えてもみよう。  人間は絶えず何事かを心で思っている。  そしてその思考はどうして生まれるのか。  それは万物の根元である「ただ一つの気」が、人間の心の中に入って「観念」となり、その観念が「思考」となるのだる。そしてその思考が、一方において行動となって現われ、一方において言葉となって現われる。・・・この否定しがたい推論からすれば、言葉というものは、思考が結集し、それを表現するために出来たものである。」 また、 各章を読み終えた後、各毎の終わりにある誦句を 読むと腑に落ちて良いです。 ノートに張って、折に触れて読み返そうと思います。 朝旦偈辞(ちょうたんげじ) (甦りの誦句(よみがえりのしょうく))  我は今、力と勇気と信念とをもって甦り、新しき元気をもって、  正しい人間としての本領の発揮と、その本分の実践に向わんとするのである。  我はまた、我が日々の仕事に溢るる熱誠をもって赴く。    我はまた、欣びと感謝に満たされて進み行かん。  一切の希望、一切の目的は、厳粛に正しいものをもって標準として定めよう。  そして、恒に明るく朗らかに、統一道を実践し、ひたむきに、  人の世のため役だつ自己を完成することに、努力しよう。

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