カテゴリ:映画・ドラマ
映画「二百三高地」・・・ 先週、旅順港を見た感動を再び・・ということで、 DVD借りて、久しぶりに見ました。 日本映画・・戦争映画の中でも、秀逸ですね。 手抜きや安普請な作りがなく、役者も揃っていて、何度見ても良いです。 セメントで塗り固め、機関銃で装備されたロシア軍のトーチカに対して、 玉数の乏しい銃剣のみで正面から三度の総攻撃を敢行し、無残な失敗。 ようやく二百三高地へ攻撃を転ずるものの、いまだ陥落させられず。 業を煮やした丹波哲朗扮する参謀総長・児玉源太郎が、 仲代達矢扮する乃木の第三軍司令部へ乗り込む。 旅順攻略の作戦を握る第三軍司令部の参謀たちが、ストーブを囲んで待機中。 その姿を見た児玉が、 開口一番、 「馬鹿もん! 軍の最高指導部がこんなところでストーブなど囲っちょってそれで戦争に勝てると思うのか! (伊地知参謀長) 貴様らの頭の中には何が詰まっちょんじゃ。 いまこの時間にも、バルチック艦隊は刻々近づきつつあるっちゅうことを、 貴様らはまだわからんかい! (伊地知参謀長)わかっちょります。打つべき手は打っております。 それでまだ二百三高地の攻略ができんちゅうのはどういうわけだ? 打つ手は状況によって刻々変わるんじゃ。 こんなところで馬鹿づらさらしておって何が手を打ったじゃ。 貴様らのような鈍感な頭では参謀は務まらんのう。 (伊地知参謀長)そこまでおっしゃるのなら、我々にもいいたかことがごわす。 ・・と、総司令部がこれまで要求する弾薬を送ってこなかったこと、 責任の一部は、大本営と児玉にもあるはず、という。 ・・伊地知、おぬしの職はいったいなんじゃ。 第三軍の参謀長じゃないんか。 作戦の責任をとらにゃならん参謀長が他に責任を押し付けて、 それで職をまっとうできると思うちょるんか。」 このシーン、結構お気に入りです。 反論する伊地知参謀長の言葉が、反論になってない。 失敗プロジェクトの多くが、 まともな報告ができなくなっており、何もかにもが問題のように見えるので、 打つ手が的外れか後手に回ってしまう。 「打つ手は状況によって刻々変わる」・・・ 至極当然の言葉も、切った貼ったの毎日だと、 一度考えたことは・・たとえそれが浅くても「考えたつもり」 「思考停止」になっていることしばしばなので、 身につまされます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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