2008/01/18(金)00:18
森信三「人生二度なし 悔いなく生きるために」
人生二度なし
森信三「人生二度なし 悔いなく生きるために」
「中学校や高校を出ただけで、現在のような学歴偏重の世の中で、
いろいろと苦しみ、悩みながら働いている若い人たち」に向けて、
いかにして、生きがいのある人生を送るのはどうすればよいか、
を具体的かつ実際的に説かれたもの。
この温かい目線、誰にとっても修身のためのアドバイスになると思います。
・・いえ、サラリーマン、定年後が勝負!
と明快に言い切られており、とっても身につまされます。
○生きる原動力になり得るもの
「人は何のためにいきるか」という問題に対して、
現在のわたくしは、どのように考えているかというに、それは一口で申せば、
人は自分の仕事(職業)を通して多少とも人のため社会のため尽くすところに、
その人のこの世に生きる意義はあると考えるようになったのです。」
○結果こそ現実である
「結果こそ現実であって、
願望や意図だけでは、いかにそれが真摯かつ熱烈であろうとも、
結局はたんなる主観的観念に過ぎない」
○知恵のさまざま
1.「見通し」を持つこと
2.「潮どき」を知ること
3.「手に打ち方」を誤らないこと
4.「加減」を知ること
5.物事の「つり合い」がわかること
○実学的精神
「・・人間というものは、何か一つ技術を身についていなければ、
これからはだめだと思うんです。つまり学校の卒業免状一枚をたよりに
生きていくのは、いざとなると、実にたよりないものだと思うんです。
ところがこのことは、大抵のサラリーマンが、停年になるまでは知らずに
暮らしているんですね。
そしてそれの分かった時は、もう取り返しがつかんです。・・」
「根本となるのは、自分の能力というものを、一体どこまで伸ばせるものか、
一生かけて試してみようという決心だと思うのです。
<目次>
人は何のために生きるか
素質と天分の問題
「社会のために尽くす」ということ
人生と職業
批判と建設的態度
結果こそ現実である
知識・知恵・英知
知恵のさまざま
考えること・行うこと
青春を楽しむということ ・・