2009/01/19(月)19:48
タイの政治事情・・門倉貴史「恐慌第2波―世界同時不況を日本が生き残る道」
門倉貴史「恐慌第2波―世界同時不況を日本が生き残る道」で、
恐慌・・の話とは関係がないのですが、
選挙とクーデターが、数十年来繰り返される
タイの政治事情についてのわかりやすい説明がありました。
一昨年、クーデター後の新憲法策定、メガプロジェクトが目白押し、
これでタイ経済が発展しないわけがない・・なんて話を耳にしましたが、とても昔の話・・
「昨年の空港占拠事件は、
表面的にはタクシン派の政党と反タクシン派の政党の政治的な対立のようにみえるが
根本的な背景には、
東北部・北部の低所得層と、中央部・南部の中産階級が対立していることがある。
タクシン派の政党は、地方振興を重視しているため、東北部・北部の低所得層からは圧倒的な支持を得ている。
一方、タクシン派の汚職・腐敗体質を嫌い、タクシン派からは恩恵を受けられない
中央部・南部の中産階級の人たちは反タクシン派支持に回っているのだ。
民主的な選挙を行えば、数の上で圧倒的多数を占める東北部・北部の低所得層が、
タクシン派に票を入れるため、必ずといっていいほどタクシン派が勝利を収める。
このため、中央部・南部の人たちの意志を反映する反タクシン派が政権交代を目指そうとすれば、
クーデターなどの非常手段をとらざるを得ない。」
手打ちはいつも、国王によってなされますが、
問題は依然解決していません
・・って、タイ株も不発ですね~
恐慌第2波
山野浩二「タイ株入門―割高な中国・ベトナム株からASEANの優等生へ-長期分散投資が成功をもたらす」