カテゴリ:将棋
大矢順正「羽生善治―天才棋士、その魅力と強さの秘密」
勁文社 1994年刊 いまさらながら・・ 本書は、1995年度(平成7年)び羽生七冠王誕生までの軌跡 を辿ったもの。 2008年度以降も再び・・といわれながら、以降は渡辺竜王の壁が高いですね~ 以前、日垣隆さんの本で読んだ羽生家の将棋の風景も紹介されていました。 「家族はほとんど将棋をしらない。たまには羽生を相手に母と妹が二人がかりで 挑戦する。かなうわけがない。途中で不利になると盤をくるっと回して母娘が 羽生側を持って指し続けるが、また不利になる。そこで、盤がクルッと反対向きになる。」 というもの。でも、すぐに飽きられてしまったそうな。 ○羽生将棋の特徴 悪い将棋を粘って逆転する。 大山十五制名人曰く、 「悪い将棋を粘るのは、本当は苦しいのだ。 それを頑張り耐えてこそ初めて勝利をつかめる。 耐えてこそ次の飛躍がある。 苦しい局面を耐えて頑張ることは己に勝つことでもある。 楽になりたければ、すぐに投げればいい。 しかし、投げることは、その一番だけでなく、長い目でみても負けなのです。 これは、将棋だけでなく人生でも同じです。」 谷川九段曰く、 「羽生くんの強さは、と言われると数え上げればきりがない。 が、強いていえば研究熱心でいろんな戦法を試す柔軟性があることでしょう。 形勢不利なときの指し方を非常に巧妙に使い分けることは一種の才能だ。」 人にある5つの運・・ 1.天運 持って生まれた運 2.地運 努力によって生まれる運 3.人運 人とのめぐり逢いの運 4.世運 良き時代とのめぐり逢いの運 5.時運 タイミングの運 <目次> 第1章 平成のヒーロー羽生名人の誕生 第2章 羽生善治の生い立ち 第3章 恐怖の羽生にらみ 第4章 七冠王に立ちはだかる刺客たち お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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