カテゴリ:書評・読書メモ
買取時のポイント10倍!本・ゲーム・DVDなどお売り下さい【中古】afb カルヴィーノの文学講義 新たな千年紀のための六つのメモ /イタロカルヴィーノ(著者),米川良夫(訳者) イタロ・カルヴィーノ「カルヴィーノの文学講義―新たな千年紀のための六つのメモ」 訳 米川 良夫 朝日新聞社 1999年刊 次の千年紀において、文学と書物の運命はどうなるのか? 文学の価値、もしくは長所、あるいは特質のいくつかに焦点をあてて語る。 ミラン・クンデラ・・≪彼の小説『存在の耐えられない軽さ』は、実のところは、 生きることの避けがたい重苦しさについての苦渋にみちた確認なのです。≫ 程度の差こそあれ、すべての人に共通する人間の条件の確認なのです。 ≪彼の小説が私たちに示してくれることは、人生において私たちが軽やかなものとして 選び満足しているものがみな、どんなふうにして、たちまち本来の耐えがたいほどの 重さを露呈させるようなものになるのかということです。 恐らくはただ知性の活発さしなやかさだけがこうした宣告を逃れることができるのです。≫ ポール・ヴァレリー曰く、 「鳥のように軽くあらねばならぬ、羽根のようにではなく」 人生に対するムージルの解答・・ 「全体的な解決は不可能だが、組み合わせると全体的な解決に近づく個々の解答なら 可能な数学問題」 が、人生にも応用できるかもしれない、と思う。 私たちは、「イメージによって考えるという能力を失いかけている」。 かつてバルザックは、無限の野心を秘めていた。 ≪・・その作家が仕事をするとき、その作業は自分の想像力の無限の可能性や、 あるいは経験の偶然性が孕むその無限性や、あるいはまたその双方ともを、 書くという行為の言語的可能性の無限性もろともに巻きこんでゆくといったものなのです。≫ <目次> 1 軽さ 2 速さ 3 正確さ 4 視覚性 5 多様性 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.09.20 22:41:37
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