カテゴリ:書評・読書メモ
中沢新一「大阪アースダイバー」 講談社 2012年刊 内田樹・中沢新一「日本の文脈」以来、手に取っている「アースダイバー」。 東京を対象にした中沢新一「アースダイバー」が、縄文海進期の6千年前からの歴史 であったのに対して、大阪はわずか2千年でした。 冒頭のある2千年前の大阪平野の地図・・ 生駒山から西側は、 上町台地という幅わずか1キロの土地、天満橋から天王寺、住吉大社までの細長い部分を除くと、 すべて海の中でした。 つまり、上町台地のさらに西側の梅田も淀屋橋、本町、心斎橋、なんば、天下茶屋、住之江も、 また、東側の大阪城公園、森ノ宮、鶴橋、田辺、平野も海の中・・ この海の中の台地から、いまの大阪が生まれた、といいます。 淀川の岸部が徐々に積層し陸地・・中州となり、そこに船場がつくられ、商人が拠点を作るようになった。 この地図、見れば見るほど、なんとも面白いです。 生駒山麓には、古い縄文系の系譜に属する人々の跡が残っている一方、 大阪のほとんどは、当時の海民・渡来民・・「南朝鮮と西日本にまたがる海洋的な 共通文化をもつカヤ世界の人々」であった。 なぜ大阪で、商業が発達したか? 続きは、こちら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.11.25 09:18:10
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