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2013.08.10
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カテゴリ:音楽


吉田秀和全集(2)モーツァルト・ベートーヴェン

白水社

1999年刊


 ベートーヴェンの仕事のやり方は、

 ゆっくり仕事をする。

 湧きあがる楽想に何度も手を入れて推敲する。

 同時に、いくつもの曲に取りかかっている。

 ある曲を推敲している時に、他の曲の楽想が浮かび、下書帳に書き足していく。




 ロマン・ロラン『エロイカからアパショナータまで』みすず版全集、第23巻きより・・

  途中、1805年から1808年までの3年間の空白があるものの、

  1798年から1827年にいたる40冊のベートーヴェンの下書帳が残っている。


「ベートーヴェンとは、創作に当たって、いつもスケッチブックを使い、

 それをポケットに入れて持ち運び、野や山を歩きまわっては、浮かんできた楽想を、

 その手帳にたえずかきつけていた音楽家であった。」


「ベートーヴェンが下書帳を使ったことは、彼の創作の仕方と関係がある。

 ベートーヴェンはゆっくりと苦労して仕事をした。

 楽想は爆発的に出現し、究極の形を得るまでにいろいろの作品に同時にとりかかっていた

 のだから、内部で不断に営まれていく形成の過程と変形の過程に、

 記憶がいつもついていけるとは限らないので、発見したものを確保する必要が生まれたことは、

 簡単にわかる。

 下書帳を携帯することは習慣となり癖となり、ごく小さな曲でも浄書される前に

 草稿に書かれなければならなくなった。」



≪ベートーヴェンは、創作の途中でだけでなく、作曲がすんでしまったあとも、

 スケッチをとっておく理由があった。

 その一つは、まえに見たように、彼は同時に何曲も別々の曲を作曲する習癖があったばかりでなく、

 その時その時に念頭に浮かんだ楽想をすぐその場で、前後とはなんの関係もないままに、

 ノートにかきつけていたからで、したがって、ノートには、いわば最初の、

 天から降ってきたが着想のままの状態で、眠っている楽想がいくつも残っていたのである。≫






≪『第五交響曲』に関するスケッチは、すでに1803年のノートに姿を現わしだす。

 そうして、作曲が完成したのは、1807年か、おそくとも1808年のことであるから、

 その間、ベートーヴェンは4年ないし5年を要したことになる。≫




『第五交響曲』・・初演の後、訂正されまったく違ったものになった、ということ

初めて知りました。


バーンスタインの「音楽のよろこび」、見たいですね~


SYMPHONY OF THE AIR Leonard Bernstein

「音楽のよろこび」 レナード・バーンスタイン、 吉田 秀和




音楽のよろこび




<目次>
モーツァルト
(出現・成就・創造
 その生涯・その音楽)
 手紙を通じてみるモーツァルト
 モーツァルトのコンチェルト
 モーツァルトへの旅
 モーツァルトの演奏をめぐって
覚え書ベートーヴェン
ベートーヴェン三題





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最終更新日  2013.08.10 09:13:51
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