カテゴリ:音楽
ロマン・ロラン「ベートーヴェンの生涯」(岩波文庫) 片山敏彦 訳 ≪私の子供のとき以来、彼は私の生活のための道づれであり、 生の戦いの中で私は一度ならず彼によって支えられて来ていた。≫ ロマン・ロラン自身が書いた『ベートーヴェン』は、学問のためのものではなく、 「きずついている魂から生まれた一つの歌」であった。 ≪これは、息のつまっている魂が呼吸を取りもどし、再び身を起こして、 その「救済者」にささげる感謝の歌であった。≫ ≪生活は厳しい。 魂の凡庸さに自己を委ねない人々にとっては、生活は日ごとの苦闘である。≫ ≪とにかく彼らは試練を日ごとのパンとして食ったのである。 そして彼らが力強さによって偉大だったとすれば、 それは彼らが不幸を通じて偉大だったからである。 だから不幸な人々よ、あまりに嘆くな。 人類の最良の人々は不幸な人々と共にいるのだから。 その人々の勇気によってわれわれ自身を養おうではないか。≫ ≪思うにあらゆる制服の中で、精神による征服ほど貴いものはない。 そうして精神の領域の中で、音楽による征服ほど深くかつ遠くへ及ぶものはない。≫ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.09.16 11:05:48
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