カテゴリ:メンタルヘルス、モチベーション
岡田尊司「働く人のための精神医学」(PHP新書) 2013年刊 子どもは抱っこされたり、授乳されたりというスキンシップを通して、 オキシトシンが分泌が促され、安心感を得ることができる。 愛情を受けて育ったかどうかによって、 その後のストレス耐性は大きく異なってしまう。 人間の本性をめぐる議論には、 大きく、性善説と性悪説があるが、 この対立は、オキシトシン・システムの違いに起因するのかもしれない。 愛情たっぷりに育つと、オキシトシン・リッチな体質となり、 性善説を心に抱くようになる。 一方、幼いころから冷たい仕打ちを受けると、 オキシトシン・プアな体質となり、人を信じることができなくなってしまう。 安定した愛着感を持っている人は、 知的欲求や対人関係にも積極的になる。 それは、いざ困ったときに、 「安全基地」である存在に助けを求めることができるという 安心感が後ろ盾になっているからである。 以下、さまざまな症例が紹介されていますが、 印象的な指摘を1つ、紹介します。 強迫的なパーソナリティ・・生真面目すぎて融通がきかない人へのアドバイス・・ ≪組織というのは、いい加減なもので、 その人しかいないと言って、頼り続けた挙げ句、 その人が潰れていなくなると、 また適当に別の頼みやすい人に、仕事を回す。 その人も、またいずれ潰してしまう運命にあるのだが、 けっして「その人しかいない」などということはないのだ。≫ <目次 第1章 愛着スタイル―心の健康と対人関係の土台 第2章 発達課題に向き合う 第3章 偏りが生きづらさを生む―パーソナリティ障害 第4章 ストレスが生む障害 第5章 うつと気分障害 第6章 不安障害と強迫性障害 第7章 依存症と嗜癖 第8章 脳の火災―幻覚と妄想 第9章 睡眠障害を克服する お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.12.04 22:03:08
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