2014/12/21(日)09:16
荒俣宏「喰らう読書術 一番おもしろい本の読み方」 (ワニブックスPLUS新書)
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荒俣宏「喰らう読書術 一番おもしろい本の読み方」 (ワニブックスPLUS新書)
2014年刊
「喰らう読書術」とは、
1.本を読むという手間を惜しまない
2.本棚には読まなくても本を並べる楽しみがある
3.真の読書は、読むことに直接の利益を期待しないことである
読書は「精神の食事」・・でも、食わなくても死なない!
読書は、脳の食事だから、
・まず、何でも消化できる「鉄の胃袋」を持つ
・そしてバランスよく太るために「ダイエット」にも心を配る
ことが大切になる。
1.本はなるべく「まるごと」食べるのがいい
2.本は自腹で買うことがいちばんいい
3.本は「目から鱗が落ちる」快感があるのがいい
4.本はクズや毒でも、思いがけない価値がある
ダイジェストや要約ではなく、まるごと味わうこと。
頭が要求する「栄養」は、かならずしも読書ではない・・
≪心が求めるいちばんバランスがよく、豊かな栄養は、「経験」です。
自分で経験したこと。それが脳に記憶され、なにかあったときに参考として
すぐにでも使えます。
とにかく、これがいちばん強力な栄養です。
なぜなら、体験には自分の感情やリアリティが伴っているからです。≫
≪そしてニ番目が、他人の体験です。
これもすばらしい栄養で、心に大きな印象を残しています。
印象が残るということ、これが栄養素であり、賢くなることの原点ですから。≫
≪「本」という形式は、自分と他人を区別せずに、すべての体験を平等にします。
いまのところ、人間が発明した物の中でもっともよい頭の栄養、
いわば頭の缶詰みたいなものが「本」です。
「缶詰」ですから、何世紀も保存が、昔の人の体験でも、いまの私たちが昨日の
ことのように栄養にできるのです。これは実に便利な発明品です。≫
竹川竹斎・・
三重県松坂の「射和(いざわ)文庫」
紀田順一郎編『読書愛』
『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』
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<目次>
第1章 「読書」と「本」を知る7つの「急所」(読書は「精神の食事」―でも、食わなくても死なない!
頭が要求する「栄養」は、かならずしも読書ではない ほか)
第2章 本を好きになるとはどういうことか?(「もうすぐ絶滅する」という紙の本、でも、たぶん絶滅しない
シンボルは強し通天閣もりっぱに生きている ほか)
第3章 世界と人生を解読する「読む考古学」のすすめ(教養主義と娯楽主義
論じるなら、まず起源にさかのぼれ ほか)
第4章 だれでも実践できる尻取りゲーム型読書法実例集(読書は自然に類を呼び、つながっていく
稲垣足穂の「お尻の美学」を学ぶ ほか)