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システムエンジニアの晴耕雨読

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2015.02.15
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カテゴリ:書評・読書メモ


松本清張「青のある断層―松本清張短編全集〈02〉」(光文社文庫)



 
 松平忠輝・・徳川家康の十五人の妾の一人、茶阿の局(ちゃあのつぼね)の子供。


 この忠輝・・不幸な面貌をしていました。
 
≪生まれたばかりの赤ン坊の顔だが、これはひどい。

 皮膚の色は赤いというより、どす黒い。眦(まなじり)はさかさまに裂けて、

 鬼子のような面相だ。あまりの醜怪さに、家康は、

 (これが、わが子か)

 と身ぶるいした。≫


 そして、長じても、

≪彼の容貌は誰からも好感はもたれなかったのだ。重鎮も彼に冷淡であった。

 彼の顔からうけとる印象が、冷たく、陰気で、どう努力しても、不快で親しめないのである。≫



 本多正純、江藤新平、そして「啾々吟」の主人公など、

 みな実力はありながら、愛嬌なく、

 力で物事を進めようとするがゆえに、かえって人に疎まれてしまいます。

 本作品では、容貌への激しいコンプレックスが描かれていますが、

 清張さん自身の自己イメージなんじゃないか、と連想してしまうのでした。
 





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最終更新日  2015.02.15 07:54:01
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