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手抜き力 [ 齋藤孝(教育学) ] 齋藤孝「手抜き力」 ベストセラーズ 2014年刊 「手抜き」という言葉には、「本来するべき手続きを故意に省くこと」という意味があり、 手抜き工事、手抜き作業などのネガティブな表現として使われる。 しかし、マルチタスクを求められる現代においては、 「ムダなことを省略する」ことが今まで以上に求められている。 そのため、 「抜くべきムダ、抜いていい手間なら、徹底的に抜ききろう」という「手抜き力」 を手に入れることを意識することが大切になる。 手抜き力とは何か? 1.手抜き力とは「ムダをそぎ落とす力」 2.手抜き力とは「本質を捉える力」 ≪手抜きが上手な人は、要領のいい人でもあります。 要領のいい人とは、手際がよくて物事の処理能力が高い人。 ムダなことをせず、必要なことだけをテキパキとこなす人です。 「必要でないこと」をやらずに、「今、必要なこと」だけをする。≫ 「本質」を見極め、それ以外をバッサリ捨てる。 3.手抜き力とは「融通を効かせる力」 マニュアル依存で、融通が利かない手続き重視の対応がムダを生む。 マニュアルに書かれていない状況においては、臨機応変に行動する。 4.手抜き力とは「ストレスを解消する力」 仕事をするとき・・特に事務処理系の仕事を片付けるときは、 ストレスを感じないように一切の思考を断ち切るようにする。 これは、「頭の中の手抜き」、感情と思考の手抜きを徹底する。 5.手抜き力とは「的外れ」をなくすスキル 本来しなくてもいいことに手間や時間をかけるムダをやめる。 必要なことをしなかったことで後になって発生する手間や時間のムダをやめる。 つまり、事前にしっかり確認し、「的外れ」をなくす。 ポジティブ手抜き 5つの実践ルール・・ 1.優先順位を再優先に決める デッドラインを最優先にこなすと、圧倒的に仕事効率がよくなる。 2.「念のため」と「一応」をやめる ≪「念のため過剰」「かもしれない仕事術」に陥るのは、 ゴールをしっかりイメージできていない人です。≫ 3.自分の「型」を決めて落とし込む 4.野性の感覚で行動する 「やれ」って言われたから、 「やれ」って言われなかったから・・という 指示待ち人間を辞める。 そのためには、 ≪マニュアルに頼るより、野生の感覚を取り戻す≫ ≪仕事における野生感覚とは、 その場の状況に合わせて臨機応変に対応する姿勢であ≫る。 5.「逆算」と「段取り」の習慣をつける ≪ゴールから手順を逆算するから、プロセスで不要なものが徹底的に省略できる≫ <目次> 第1章 手抜き力とは何か 手抜き力とは「ムダをそぎ落とす力」/手抜き力とは「本質を捉える力」/手抜き力とは「融通を効かせる力」/手抜き力とは「ストレスを解消する力」 第2章 ポジティブ手抜き 5つの実践ルール 優先順位を再優先に決める/「念のため」と「一応」をやめる/自分の「型」を決めて落とし込む/野性の感覚で行動する/「逆算」と「段取り」の習慣をつける 第3章 ビジネスに生かす「手抜き力」 第4章 手抜き力を磨くトレーニング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.10.01 07:10:31
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