システムエンジニアの晴耕雨読

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【新品】【本】組織の未来をひらく創発ワークショップ　「ひらめき」を生むチーム30の秘訣　野口正明/著​
野口正明「組織の未来をひらく創発ワークショップ-「ひらめき」を生むチーム３０の秘訣」

経団連出版

２０１５年刊


　現代は、ＶＵＣＡの時代・・

　 Volatility – 変動性. Uncertainty – 不確実性. Complexity – 複雑性. Ambiguity – 曖昧性.

　「気まぐれで、不確か、込み入っており、あいまいである」


　従来の方法論で太刀打ちできなくなっている中、

　「創発」を通することで、未来を作ることができるようではないか。

　　

第1章 ひと仕事する「仲間」になる

秘訣1 個を重ね合わせ総和を超える

　仕事の全体像を把握しないまま、細かい要素に分解して、

　自分に関係のある部分だけを効率にこなす。

　そんなふうに、各人の行為が自己目的化してしまっていると、

　組織全体の目的の実現につながらない。


秘訣2 ワークとライフを分けない

　自分の稼ぎのためだけではなく、ワークや顧客や社会をよくするためには、

　時間を区切ってそれを制限することが、豊かなライフの実現にプラスにならないこともある。



秘訣3 わき上がる感情に目を向ける

　自分の感情を判断したり、評価したりせず、ありがままに受け止め、それを表現する

　方法を知ること。

　もし自分の感情に目を向け、適切に表現できれば、おおもとにある自分が必要としている

　「何か」を知ることに近づける。

　それは、自分の動機やソース（根源）という深いところから出てきている可能性があり、

　自分も気づいていないニーズの発見につながる。


秘訣4 なじみのない情報に耳を傾ける

　一般的な問題発見アプローチは、「話す」ことを強調しているが、

　これはすでに存在している選択肢のなかから選ぶには役立つが、

　新しい何かを創り出すには「聴く」ことが欠かせない。


秘訣5 異論にこそ心をひらく

　異端児、使いづらい部下・・

　「異」なるヒトやコトとは、あくまでも現時点での基準に対してのもの。

　現状の風穴を開けられる可能性があるのは、「異」なる存在です。


秘訣6 なんだか気になることから始める

　ワークショップの初期の段階では、

　みんなの内部にある、普段あまり表に出さない「モヤモヤ」について語る。


第2章 「リアリティ」をありのままに観る

秘訣7 解決策の前に問題を明らかにする

　対症療法では済まない複雑な問題に直面したとき、いったん立ち止まって

　正しく問題の本質を考えることができるかどうかが問われている。

　・・たとえば、ユーザーに言われたことだけを、早く正確にやるだけでは、

　問題解決につながらない。


秘訣8 既存の知識や経験を疑ってかかる

　「アン・ラーニング」（脱・学習）

　知識や経験はいったんおいておき、いま直面している状況をありのままに観ること。


秘訣9 あらゆるタブーを取り払う

　「リアリティをありのままに観る」


秘訣10 未整理な直感も大事にする

　「私たちは言葉にできるより多くのことを知ることができる」

　マイケル・ポランニー『暗黙知』


秘訣11 場に起きるエネルギーを信じる

　「場」とは、自己という個を包んでいる全体的な生命の営みのようなものであり、

　異なる個性や生き方をする多様な存在者が一つの場を共有して調和的に存在することである。


秘訣12 遊び心を大いに取り込む

　「遊ぶように仕事をする」



第3章 「渾沌」へ真摯に向き合う

秘訣13 沈黙の深い意味を知る
秘訣14 他者の目で物事を確かめる
秘訣15 機が熟すまでじっくり待つ
秘訣16 普段と異なる作法を持ち込む
秘訣17 エゴと怖れをともに手放す
秘訣18 触媒として働きかける

第4章 新たな「文脈」を探る

秘訣19 立ち現われる気配を見逃さない
秘訣20 一見異なるものを結びつける
秘訣21 マネジメントの諸要素を統べる
秘訣22 矛盾や葛藤をあえて抱きしめる
秘訣23 イメージ共有に言葉を尽くす
秘訣24 動きのある物語に仕立てる

第5章 「いまここ」の選択に委ねる

秘訣25 迷いなくやる肚を決める
秘訣26 成功に向けて試行錯誤を繰り返す
秘訣27 やりたい一辺倒で攻めすぎない
秘訣28 思い切り即興に乗ってみる
秘訣29 自己の内側から改めて省みる
秘訣30 気づきによって一段高みにのぼる