カテゴリ:書評・読書メモ
上念司「家なんて200%買ってはいけない!」 きこ書房 2016年刊 2013年時点、日本全国には、約820万もの空き家があり、 その数は年々増加の一途をたどっており、空き家率も13.5%になっている。 このままのペースで新しい住宅の着工が続けば、 2040年には空き家率が40%に達する。 ・・って、「このままのペース」では続くことはないでしょうが(>_<) ≪この、「2040年に空き家率40%」という数字は覚えておきましょう。 空き家が増え続けると、住宅の過剰供給から、賃貸住宅の家賃は昨今の原油価格のように 低迷する可能性があります。≫ ・・価格以前に、家あまり。 実際、最近、会社の同僚と話をしていても、地方に夫婦各々の実家があるが、 もし両親が亡くなった場合、誰も住む人はいない。 でも、仕事は首都圏なので、別に家が必要・・云々で、場所による需給アンマッチが生じています。 これに対しては、 「第3章 都心の土地が増えている怪奇現象」・・ 理由は、 ≪高層化によって土地は「面」ではなく「点」で評価されるようにな≫ったから。 このあたりのこと、10年前に、リクルートの江副さんも、 「土地は「生産」され続けている」と指摘されていました。 江副浩正「不動産は値下がりする! - 「見極める目」が求められる時代」 最後に、「老後の海外移住はアリ? ナシ?」・・ 丸めていうと、 インフラや治安、医療制度などを考えると 「文化的な違いはやはり大きい」(>_<) <目次> はじめに 第1章 家がタダになる時代がやってくる 2040年、日本の住宅の40%が空き家に?/少子化が不動産業界にもたらす災厄/堂考えてもローンの支払いより家賃の方が安い/もしインフレが続くなら、マイホームの方がお得?/「タワマンで節税」という悪魔の誘惑/恐ろしき修繕積立金の罠/老朽化・オーナーの高齢化が進むマンション 【コラム1】高学歴社員が起こした横浜のマンション事案 第2章 日本人の不動産に対する考え方が変わった日 日本のバブルはアメリカの政策失敗が原因だった/バブルの崩壊が日本人を変えた/人口動態も土地神話も、その影響は限定的/サブプライムローン問題の本当の原因 【コラム2】「ゴネ得」はある? 第3章 都心の土地が増えている怪奇現象 賃貸に暮らしREITで稼ぐという生き方/賃貸物件を選ぶコツ/敷金礼金ナシナシ物件の真相/あなたにもできる敷金返還訴訟/「更新料」という悪魔の棲む家 【コラム3】横浜のマンションとレモン問題 第4章 間違いだらけの家選び 貧乏人は備え付け家電を買う/家を蝕む悪魔・結露との戦い/「意識高い系」の家・コーポラティブハウス/デザイナーズ物件は「住むもの」ではない/私が体験した不動産会社の“無謀"な営業 【コラム4】老後の海外移住はアリ? ナシ? おわりに お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.01.14 08:44:11
コメント(0) | コメントを書く
[書評・読書メモ] カテゴリの最新記事
|
|