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システムエンジニアの晴耕雨読

2017.01.15
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カテゴリ:書評・読書メモ

デービッド・アトキンソン「新・所得倍増論―潜在能力を活かせない「日本病」の正体と処方箋」

東洋経済新報社

2016年刊



 「GDP = 人口 × 生産性」であり、

 日本においては、今後、人口増加が見込めない以上、
 
 課題は「生産性」の向上になります。



 2000年当時のニューヨーク連銀の報告書曰く、

「IT投資の効果を引き出すには、企業が組織のあり方、仕事のやり方を変更し、

 人材その他にも投資する必要がある」と指摘しています。


 一方、この時期の日本の生産性が高まらなかったのは、

 ITを人の働き方に合わせて、いかに人を楽にさせるかに主眼があったため。

 ITを人の働き方に合わせるのではなく、

 人の働き方をITに合わせて変える必要がある。

 どんな業種でも、ITを導入して生産性を上げるためには、大きな変化は避けられません。

 変化に対する反対を許してしまえば、ITを導入しても生産性は上がらない。



≪生産性を向上させる方法を考えていくと、

 日本の現行の社会制度、法的規制、慣習、あるいは日本人の「生産性」や「効率」

 というものに対する考え方を、どうしても一部否定しなくてはなりません。≫




「利益を上げない個人」をどこまで守るべきか?

 中小企業の経営が苦しくなると、すぐに公的資金導入や支援策の話になる。

 その際、IT導入によって生産性を上げるために公的支援をするのであればよいが、

 それができないのであれば、廃業や合併などのかたちも仕方ない、というコンセンサスが必要となる。

 生産性を上げたくないから公的支援を求めるというのは本末転倒である。

≪自分自身が変わる努力をしていないのに「私益」を維持しようとすることが、

 実は公益を損なうということに気づいていないのです。・・

 これもまた、日本の生産性が改善されない原因のひとつだと思います。≫




 日本は、高スキル労働者比率が世界一の48%が、潜在能力を発揮できた場合、

 日本のGDPは、現在の1.5倍、770兆円に匹敵します。

 その時、一人当たりGDPは、5万8千ドルで、世界第5位になる。



 そんなことが可能なのか?

 アトキンソンさん、日本の観光戦略に大きく寄与されています。

 2014年時点、日本の対GDP外国人観光客収入は、129か国中第126位という
 惨憺たる状況にあった。

 しかし、政府が動いたことで国や自治体、観光業者の意識が大きく変わり、
 実績も飛躍的に伸びている。


≪つまり、ポイントは意識改革です。

 十分にやっているという思い込みを捨て、「上」を見ていくことが大切なのです。≫
 






はじめに
第1章 日本はほとんど「潜在能力」を発揮できていない
第2章 「追いつき追い越せ幻想」にとらわれてしまった日本経済
第3章 「失われた20年」の恐ろしさ
第4章 戦後の成長要因は「生産性」か「人口」か
第5章 日本の生産性が低いのはなぜか
第6章 日本人は「自信」をなくしたのか
第7章 日本型資本主義は人口激増時代の「副産物」に過ぎない
第8章 日本型資本主義の大転換期
第9章 日本の「潜在能力」をフルに活用するには
おわりに






最終更新日  2017.01.15 20:39:04
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