カテゴリ:書評・読書メモ
横山信弘「空気」で人を動かす フォレスト出版 2014年刊 なぜ「空気」を変えなければいけないのか? それは、まず真っ先に「場の空気」を変えない限り、 どんなに優れたメソッドを導入しても、チームは改善していかないから。 「人が動かない」真犯人、とは何か? それは、「場の空気」。 だから、組織改革には、 「人を変える前に、まず『空気』を変える」ということに専念すべき。 「人」ではなく、「空気」を変える。 重苦しい「空気」や、緩んだ「空気」を、何よりも最初に変える。 ≪「空気」というのものは、その場にいる人間に恐ろしいほどの強い影響を 与えている。そのことを私たちは認識すべきなのです。≫ ≪日本人が空気に感化されやすいのは、日常のコミュニケーションの中で、 非言語データを読み取る力を養っているから≫ ≪だからこそ、日本人は良い空気にも悪い空気にも感化されやすいのです。≫ 「空気が変わる」とは、これまで「当たり前」「普通」だと受け止めていたことが、 そうではなくなっていくことを指す。 「空気は、その場における価値基準」である。 だから、新しい価値観が入り込み、浸透していくことで「空気」の変化が起こる。 「空気革命」のテクニック・・ (1)空気に向かって発信する 1.「1対1」の環境では声をかける 相手の存在自体を認める 2.「1対多」の環境をつくって発信する 朝礼や会議などの講話 協調者との対話 メールによる情報配信 3.「8か月」は続けるつもりで、同じことを発信する ≪空気の浄化には「8か月」が必要≫である。 4.省略した「ぼかし表現」をしない 5.「4W1H」を使う 時間、人、場所、物、数量、手法・・ それぞれの軸で、細かく掘り下げて話すことで、 「改まって話している」という印象を与える効果がある ぼかさずに、「空気」に向かって、何度も発信する (2)「コーチング」ではなく「ティーチング」 自然人は、リーダーが改まった話をしているだけで察することができる。 可燃人は、他人に火をつけられないと燃えません。 だから、正しいやり方で、可燃人の背中を押してやる。 1.徹底して「教える」 2.「あるべき姿」と「現状」を数字で語る 3.チームにおける役割を教える 何をするのが「当たり前」「常識」「普通」なのかを正しく教える 「言う」「伝える」のではなく、「教える」という姿勢が重要 4.適度なストレスを与える (3)正しい承認をする 1.「あるべき姿」と「現状」とのギャップ解消に貢献した人を認める 2.不燃人はスルーする。 3.「多数派工作」を進める <目次> 第1章 チームの「空気」を現状分析せよ―ミッション1 (空気次第で、人のパフォーマンスが変わる 「1+1」が2以上のチーム、2以下のチーム ほか) 第2章 「悪い空気」の元凶を解明せよ―ミッション2 (目に見えない「空気」の恐怖 変わってはいけない価値観の変化を見逃すと、後戻りできなくなる ほか) 第3章 チームの「空気革命」を遂行せよ―ミッション3 (悪い空気は必ず浄化される。できなければチームはなくなる 空気を変える、3つの効能 ほか) 第4章 「空気」を「流れ」に変えよ―ミッション4 (「ストレスなし」で「効果の高い」2つのコミュニケーション技術 作話させる前にフレーミングする―応用テクニック1「プリフレーム」 ほか) 第5章 「空気革命」の成功者から学べ―ミッション5 (「空気」が変わるだけで、チームはこんなに変わる 成功事例1 大胆な新卒採用で「台風の目」をつくり、よどんだ「空気」を一掃した不動産会社社長 ほか) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.02.23 21:59:13
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