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「地球人財」がグローバル時代を勝ち抜く―――日本発、世界に飛躍 一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会 編 ダイヤモンド社 2015年刊 第2章 価値観を伝えよ!―コミュニケーション力 「これからの時代のリーダーシップ」古森剛 ≪リーダーシップ開発というのは、自分にしても他の人にしても 「その人の何が核になるのか」を見出し、あるいは本人が気づき、 それを強くしていき、相手に伝わっていなければ、うまく伝えるようにすることだと思います。 自分の強さを伝える、私はこれを「利他的な自己顕示」と呼んでいます。≫ ≪気持ちよくついてきてもらうためには、リスペクトされる要素を見せたほうがいいのです。 利他的に自分のよいところを伝え、家族や友人に「リーダーがどんな人か」と問われたときに、 「素晴らしい人だ」と即答できる状態のほうが幸せです。 リーダーには利他的に自己顕示をする責任があると思っています。 伝えよう、知ってもらおう、これもリーダーシップトレーニングの一種です。≫ 多様性の中で、「私」という「個」がしっかりしていないと、 相手の「個」を許容できないし、遊ばせることもできず、否定することもできない。 自分の「個」がしっかりしているからこそ、相手の多様性を許容でき、 我慢したりできる。 そういう気持ちの悪い状況において、最後は全員が同意しない中で、 ここは私の一存で決めるとなったとき必要となるのが、リスペクトである。 リスペクトがあれば、「この人がそう決めるのならそうしてみよう」と思ってもらえる。 そう思えない人は、辞めていく。 ≪人類70億人全て違うというのが私の多様性感覚です。 この感覚がもてる人は、どんな個性に出会っても一度は受け止めることができると 思います。 どうしても活かせない人は辞めてもらうしかありませんが、 まず活かそうとするべきです。≫ 「判断」は一般の人でもできます。 差がでるのは「決断力」です。 情報が集まらず、時間もなく、リスクも高い。 そんな状況で、「さて、どうしますか?」と問われたとき、 どこの国の人であっても9割以上は、「持ち帰って考えさせてください」という。 でも、ここで「いま決めます」というのが「決断力」である。 それで失敗したらどうするか、を問われたとき、 「私の責任です」「うまくいかせます」と動ける人が「決断力」のある人である。 グローバル企業が、ミッション、ビジョン、バリューをとても大切にする理由。 たとえば、コンプライアンスはどんなにルールを作っても、 悪意をもった人にかかっては、抜け穴はあるし、防ぐことはできない。 巨大化した組織を本当に制御できるのは、「心」である。 この会社のために悪いことをするのはやめようとみんなが思っていれば、 悪いことは何も起こらない。 だから価値観を大事にして、敬意を表する。 価値観は、最大のコンプライアンスのツールであり、業績のツールである。 <目次> 巻頭対談 出でよ!育てよ!日本発グローバルリーダー 第1章 「地球人財」とは何か? 第2章 価値観を伝えよ!―コミュニケーション力 第3章 “地球的”であれ!―リーダーシップ力・イノベーション力 第4章 真のグローバル化に必要な学習とは? 巻末特別インタビュー 日本の課題としての英語とイノベーション―社会と組織、個人がなすべきことは? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.03.04 21:35:45
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