システムエンジニアの晴耕雨読

仕事も人間関係もうまくいく ＡＮＡの気づかい

ANAビジネスソリューション

KADOKAWA

２０１５年刊



　気づかい・・

　それは、「あるとよいもの」ではなく、「必要なもの」

　
　なぜ、私たちはこれほどまでに気づかいを重視するのか？

　その理由は、「ＡＮＡの経営の基盤である、「安全」を実現するため」である。


　ＡＮＡにおいて、「気づかいは仕事をする上で必須のビジネススキル」である。


　「気づかい」で、安全性が高まる。

≪チームで取り組む仕事を確実に前に進めるためのベースとなるのは人間関係で、

　人間関係は気づかいによって構築している。≫

≪お客様になにかをしてさし上げたい。ほかのＣＡが働きたくなるように・・。

　そんな日常的な気づかいがあるからこそ、コミュニケーションが成り立っているのです。≫



≪仲間を気づかわない人は、お客様も気づかえない。≫


　ＡＮＡの整備士の方は、

≪気心の知れた整備士仲間であっても、前工程と工程の人たちのことを

　「お客様」と仮定して仕事をしていた≫




≪自分からあいさつして、「用事がなくても話す」≫

≪あいさつはミスを未然に防ぐ≫

≪「なにもなければ話さない」という硬直化した雰囲気を打破するときも、

　あいさつが出発点となります。

　それをきっかけに、「もうひと言」や「キドニトチカケ」の話をしていけばよいのです。≫

キ・・・気候

ド・・・道楽（趣味）

ニ・・・ニュース・人気

ト・・・土地

チ・・・知人

カ・・・家庭

ケ・・・健康





≪気づかいとは、

　「５秒先の未来」を想像する力≫


≪気づかいとは

　「準備すること」≫


≪どんな仕事であっても、時間、約束を守る行為は、すべての人間関係、

　信頼の「土台」となります。

　そのために、一にも二にも「準備」がものを言います。≫


≪１００％ではなく「１２０％」の準備をする≫




≪仕事は

　退社時間から逆算する≫

　ＡＮＡの管理職が部下している心得・・

≪定時の１８時を過ぎてから、自分の部下に仕事を頼もうとする人がいたら、

　緊急でないかぎり「定時の勤務時間は終わっているので、また明日、来てください」

　とお断りしています。

　私の部下が、１８時前に他の社員に仕事の依頼をするというのも、やめてもらいました。

　自分たちの時間も、お相手の時間も、ともに大切だと考えるからです≫






＜目次＞
Chapter1 「気づかい」は成果に必須のビジネススキル
Chapter2 すべての気づかいは「時間を守ること」から始まる
Chapter3 「お客様をよく見る」のが接遇の基本
Chapter4 初対面で「すぐに打ち解ける」にはコツがある
Chapter5 気づかいの「マジックフレーズ」で人を動かす
Chapter6 ANA流「上司から部下」への気づかい
Chapter7 気づかいを「チーム」で活かす方法